KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 06:00 UTC 版)
登場人物
名前の横にある()内は、日本版『龍騎』における同一仮面ライダー・怪人の名称。
仮面ライダー
鏡の向こうにある異世界ベンタラの守護者。全部で12人存在し、オニキスはイレギュラーな仮面ライダーである。科学者ユーブロンが開発した「アドベントデッキ」を用いることで変身する。アドベントデッキには所有者のDNA情報が登録されているため、所有者以外の人間は変身できない。
地球の人間が変身できるのは、同じDNAを持つ並行世界の同一存在であるためで、ゼイビアックス将軍も対象となる人間の性格に関係なく仮面ライダーの力を与えるため、ゼイビアックス将軍にスカウトされた人間が必ずしも悪人ばかりというわけではない。アドベントデッキはモンスターの攻撃でも破壊するのが不可能なほど強固。
仮面ライダーにはそれぞれに使役するアドベントビースト(契約モンスター)が存在し、仮面ライダーの強力なパワーソースとなっている。アドベントビーストはアタックベント(アドベント)のカードを用いることで召喚が可能。
戦いに敗れた仮面ライダーの変身者はアドベントデッキだけをその場に残して異空間であるアドベント空間にベント(転送)され、カプセルの中で冷凍睡眠のような状態で幽閉されることになる。この状態から救い出せるのはアドベントマスターのみであるため、彼が不在の状況では実質的に脱出不可能な牢獄と化していた。その後、最終決戦でベントされた仮面ライダーがアドベント空間から救出されて地球への帰還を果たしたが、キット・レン・ケイス以外の仮面ライダーの変身者は仮面ライダーとして活動していたころの記憶を消された。
- キット・テイラー / 仮面ライダードラゴンナイト(仮面ライダー龍騎) / 仮面ライダードラゴンナイト・サバイブモード(仮面ライダー龍騎サバイブ) / 仮面ライダーオニキス(仮面ライダーリュウガ)
- 主人公。カリフォルニア在住で、元々の稼業はバイク屋。18歳。高校は本人曰く「やってもいない喧嘩で停学中」。愛車はスズキ・カタナ。日本語版の一人称は原作と異なり主に「僕」である(「俺」という場合もある)。
- 数年前に父・フランクが行方不明になり養護施設にいたが、第1話で18歳になったのを切っ掛けに施設を出て一人で生活するようになった少年。フランクが失踪してから何故か彼に喧嘩や窃盗の罪が着せられることが多くなり、当初はトレントにも自身の弟の音楽プレイヤーを盗まれたことから「最低の犯罪者」と嫌われていた。帰って来た家でアドベントデッキを見つけたのがきっかけで仮面ライダーとなる。
- 当初は父親を探すことに固執していたが、とある病院で意識を失った父と再会してからはゼイビアックス将軍の野望を阻止しない限り真の再会は叶わないことを悟り、戦う決心をする。仮面ライダー同士の戦いに関しては、同じ地球人をベントすることに罪悪感を持ち、長らく躊躇していたが、アックスをベントできなかったせいでスティングを救えなかったことを悔やみ、迷いを捨てスピアーをベントした。それ以後、自分の影とも言うべきオニキスの幻影に悩まされながらもベンタラと地球のために戦い続けた。ピンチに陥ったり悩みを抱えた際には父の幻からたびたび助言をもらっている。
- ラスとの戦いでファイナルベントを食らってベントされ、デッキはゼイビアックス将軍に強奪された。その後、復活したユーブロンに救出され、オニキスのデッキを入手。最終決戦までオニキスとして活動した。最終決戦の後は、アダムから正式にドラゴンナイトを受け継いでいる。
- ラスとの戦いでケイスから渡されたサバイブカードで、仮面ライダードラゴンナイト・サバイブモードに変身するが、ファイナルベントを繰り出す前に効果が切れてしまった。実はキットがサバイブモードを使ったのは、ラスとの戦いで一度きりである。
- ミシェルの配下に拉致・監禁された際、『龍騎』のTVスペシャルにおいて浅倉が用いた手段(こぼれた水で鏡を作って逃走)で逃走してレンたちと合流するなど、器用な一面がある。
- アドベントビーストはドラグレッダー。専用バイクはドラゴンサイクル。
- 仮面ライダーオニキス
- 突如としてキットの悪夢の中に出現した仮面ライダー。悪夢の中でキット自身を襲った他、暴走してレンやケイスをベントする様子を見せ、「お前は、俺になる」という謎の予言で彼を苦しめ続けた。
- 終盤にて予言通り、ユーブロンに救出された際に彼が所持していたデッキを受け取ってキット自身が変身する。最初は暴走を恐れて拒絶したが、ユーブロンとケイスから悪夢を恐れることはないと論されて乗り切り、実際に夢で映された凶行に走ることはなかった。
- キットが正式にドラゴンナイトのデッキを受け継いだ後、オニキスのデッキはユーブロンの下で保管された。
- アドベントビーストはドラグブラッカー。原作と異なりバイザーの音声は他の仮面ライダーと変わらない。ファイナルベントの動作もドラゴンナイトと同じ。キットがオニキスに変身した際のドラグブラッカーは瞳の色が赤ではなく黄色になっている。日本版では劇場版のみの登場だったが、日本版のアクション映像は流用されている。
- 『2WORLD 1HEARTS』ではドラゴンナイトと一緒にファイナルベントを読み込むことで、サバイブモード単体を超える破壊力を持つ合体技『XR(クロスライダーキック)』を発動した。
- レン / 仮面ライダーウイングナイト(仮面ライダーナイト)/ 仮面ライダーウイングナイト・サバイブモード(仮面ライダーナイトサバイブ)
- ゼイビアックス将軍がベンタラを支配して以降に生き残った仮面ライダーの一人。24歳。愛車はカワサキ・ZX-14。当初はキットを戦いに巻き込みたくないと考えていたが、彼の意志を尊重し戦士として鍛えた。
- 幼少期から仮面ライダーとしての特訓を重ね、その日々の鍛錬で培った格闘能力は極めて高く、変身しなくても生身でミニオンズを蹴散らせるほど。キットの良き理解者であり、兄貴分として彼を支えてきたが、戦いの中で甘さを見せる自分にジレンマを抱えてしまう。
- ラスとの決戦に勝利するも満身創痍の身となり、ミシェルが所属する政府系組織「ノーマン(No Men)」にマヤたちと共に合流。ユーブロンを復活させ、彼の指揮の下でゼイビアックス将軍に戦いを挑んだ。
- アドベントビーストはブラックウイング。専用バイクはウイングサイクル。
- 日本語吹き替え版の声優は、日本版で秋山蓮/仮面ライダーナイトを演じた松田悟志が担当した。
- リッチー・プレストン / 仮面ライダーインサイザー(仮面ライダーシザース)
- 21歳。大金持ちの息子だったが、父親に勘当されたことで一文無しになった。地道に働くことを嫌い、楽をして大金を得ようとする。
- 父親の新しい弁護士を騙るゼイビアックス将軍から「仮面ライダーを一人倒す毎に百万ドルを与える」という契約を持ちかけられ、誘惑に負けてインサイザーとなる。キットを執拗に狙うも、ウイングナイトとの一騎討ちに敗れてベントされ、原作同様に最初の脱落者となった。
- ベント空間にいた間は家出していたと親に認識されており、『2WORLD 1HEARTS』では完全に見放されてしまった。その後、似たような境遇を持つ仲間と共にとある駐車場で働くようになる。居場所を見つけたこととベントされた恐怖からモンスター掃討には不参加の意思を示したが、いつ周囲が脅威に晒されるかという不安とその悩みに気付いた仲間の言葉で、再び仮面ライダーとして戦うことを決意した。
- インサイザーの装甲を活かした特攻戦法を編み出した隠れた実力派で、かつてウイングナイトと互角以上に戦った経緯もあり、「単純だが仮面ライダーの能力を十分に引き出した」とスチュアートに賞賛されたほど。また、モテるためにマーシャルアーツを多少身に付けていた。
- アドベントビーストはボルキャンサー。「インサイザー」は「挟み込み」の意。
- ドリュー・ランシング / 仮面ライダートルク(仮面ライダーゾルダ)
- 22歳。元詐欺師。警察に追われていたころにゼイビアックス将軍と出会い、「地球征服に協力する見返りに、支配権の一部を与える」という条件に魅力を感じてトルクになった。
- 当初はキットに近づいて親しくなる一方で、レンとキットを仲違いさせる工作を行うなどしてゼイビアックスに協力していたが、キットが真実を知ったことで失敗に終わる。
- ゼイビアックス将軍の指令に忠実に従わなかったため、次第に距離を置かれるようになり、ついにはゼイビアックス将軍を裏切ろうとしたことが露見。ゼイビアックス将軍の怒りを買ってストライクに追われる羽目になってしまう。その後、共闘を求めてキットやブラッドに接触するも最後まで拒絶されたままで終わり、ストライクに戦いに挑むも敗れてベントされていった。このため原作とは違い、地球でのドリューは終始悪役仮面ライダーとしての登場となった。
- 『2WORLD 1HEARTS』では警察に逮捕されており、刑務所から出られるということでモンスター掃討に二つ返事で協力する。地球の仮面ライダーをはじめ、周囲から信用されていなかったものの、実は詐欺稼業で失敗した経験から改心して「真面目に働く」という決意を固めていた。キットを「ムカつくガキ」と毒づきながらも彼を認めており、自分が必要とされていたことを嬉しがっていた様子を見せている。
- アドベントビーストはマグナギガ。実体弾を発射していたマグナバイザーは、放送規定の関係でビーム銃に変更されている。また、シュートベント(ギガランチャー)がランチベントに変更されている。「トルク」は「回る、回転」の意。
- グラント・ステイリー / 仮面ライダーキャモ(仮面ライダーベルデ)
- 20歳。裏格闘界の実力者だが自己中心的で手段を選ばないために人望がなく、仲間から見放されていたところに傭兵のスカウトを騙るゼイビアックス将軍と出会いキャモとなった。
- 強者と戦いたい一心で他の仮面ライダーに戦いを挑んでいたが、キットに説得されてようやくゼイビアックス将軍に騙されていたことに気付き、戦いから降りようとする。しかしトルクの不意打ちによって致命傷を負い、ファイナルベントを喰らってベントされた。
- 格闘家なだけあって体術を主体とした戦法を好むが、その性格と能力からトリッキーな技で相手を翻弄し、挑発することが多い。ファイナルベントは未使用。
- 『2WORLD 1HEARTS』ではプロの格闘家として名声を手にしつつあったが、スチュアートに「見世物ではない、命を懸けた本物の戦い」こそグラントが真に求める物だと見抜かれ、モンスター掃討に参加した。こちらで初披露したファイナルベントの名称は日本版の「デスバニッシュ」から、米国版の名称に即して「バイオバニッシュ」に変更されている。
- アドベントビーストはバイオグリーザであるが、劇中では未登場。日本版ではTVスペシャルのみの登場だったため、劇中のアクション映像の流用はなく、完全新規になっている。「キャモ」は「迷彩模様」の意。
- マックスファクトリーから発売されたfigmaでは、日本版における変身ポーズが再現できるようになっている。
- ブラッド・バレット / 仮面ライダートラスト(仮面ライダーガイ)
- 21歳。モトクロスのレーサーだったが、友人のバイクに細工をした疑いをかけられて所属チームを解雇されてしまう。その直後に出会ったゼイビアックス将軍から、無実の証拠となるビデオ映像と引き換えにライダーバトル(仮面ライダーバトル)に参加する条件を引き受けてトラストとなった。
- ゼイビアックス将軍からは、仮面ライダーの戦いを「バトルクラブ選手権」と吹き込まれ、ウイングナイトに何度も一騎討ちを仕掛けていた。
- 自身の置かれた状況を試練と捉え、しばしば「ブラッド・バレットは試練に勝つ」と口にするのが癖。正々堂々と戦うことを好んで卑怯な手は使わない反面、猪突猛進な性格で勝つことに強い拘りを持っており、キットたちの説得に最後まで耳を貸さなかった。
- ゼイビアックス将軍の指令を度々無視するようになったために落伍者の烙印を押されてストライクに処刑されることになり、乱戦の最中に原作同様ストライクの盾にされトルクのファイナルベントを受け、さらにストライクのファイナルベントを続けざまに食らい、自身の敗北を認めないまましベントされた。
- 『2WORLD 1HEARTS』では不正疑惑は晴れたものの、ベントされていたブランクによって本人曰く「三流レーサーと同列」という屈辱の中で生活しており、キャリアを取り戻すことを優先するためモンスター掃討に参加することを拒否したが、頭の中に鳴り響くモンスターの警告音によってレースに集中できる状態ではなくなり、嫌々再びデッキを手にする。
- アドベントビーストはメタルゲラス。「トラスト」は「突進」の意。
- ジェームズ・トレードモア(JTC) / 仮面ライダーストライク(仮面ライダー王蛇)
- 23歳。「JTC」のハンドルネームで知られる伝説的なハッカー兼ブロガー。マヤのニュースサイトにモンスターや仮面ライダーの記事を提供するなど、一見協力的な好青年だが、実はゼイビアックス将軍の忠実な腹心。FBIに捕まっていたのをゼイビアックス将軍に助けられた。世界がゼイビアックス将軍の物になると考え、彼の側に付いている。ユーブロンを保護していたノーマンのエージェントにスカウトされかけたこともある。
- 行動は冷静沈着だが本性は残忍かつ好戦的。ゼイビアックス将軍の意に背く仮面ライダーは仲間であろうと容赦なく処刑していたが、その反面、無実の罪で服役している弟がいるためかダニーに対しては親近感を抱いているらしく、アルバートを失い悲嘆に暮れる彼を気遣ったり、ゼイビアックス将軍にベントするよう命令されても一度は見逃してやったり、最終的にダニーをベントした後、去り際にキットに対しダニーの怒りを代弁したかのような皮肉を言っている。また、ゼイビアックス将軍の度を過ぎたやり方に意見することもある。最後はケイスを失い怒りに燃えたレンと戦い、ベントされた。
- 『2WORLD 1HEARTS』では、レンから受けた一撃で精神崩壊を起こしていたことが明かされ、幼児退行した状態で病院生活を送っていた。デッキの力によって回復すると「世界を変えるための力が欲しい」とキットに語り、帰還する。
- 地球の仮面ライダーの中では最も危険視され、キットからはマヤと顔を合わせることを禁じられたが、自身に憧れていたトレントに対し「ジェームズ・トレードモアではなくJTCを信じてくれ」と語り、スチュアートの正体を暴く証拠を託した。トレントからは弟のビリーを奪った「権力」を超える力(すなわちネットワークやゼイビアックス将軍)に惹かれていたのではないかと悟られている。スチュアートとの再戦では、原作において北岡秀一が堕落していく東條悟に対して投げた「英雄というのは、英雄になろうとした時点で失格」という言葉を投げかけた。
- アドベントビーストはベノスネーカー。後にデッキをゼイビアックス将軍が強化したことで複数のデッキを使えるようになると、レンからトラストとスティングのデッキを強奪し、二体のアドベントビーストを復活させ、ユナイトベントのカードでセレビースト(ジェノサイダー)を誕生させた。白兵戦では王蛇が殆ど使わなかったベノバイザーを常に携帯し、武器として使用している。
- クリス・ラミレス(クリストファー・ラミレス) / 仮面ライダースティング(仮面ライダーライア)
- 19歳。合衆国海兵隊に志願し、父の期待に応え適性試験を受けるも、直前の健康診断で気管の疾患が見つかり兵役に就けなくなる。祖国を守る役に就けず、父親の望みも叶えられなかった自分に落胆していたところを政府機関のエージェントを騙るゼイビアックス将軍と出会い、モンスターから人々を守るよう唆されスティングとなった。
- 頑固で融通が利かず、キットやレンの説得を拒み続けていたが、マヤの仲介で説得に応じ共闘に転じた。だが病の影響で仮面ライダーに変身してからも喘息の発作に悩まされて長時間は戦えず、次第に自分がキットたちの足手まといになっていると考えるようになる。
- その後病状が悪化してドクターストップがかかり、命を守る「海兵隊」としてどう生きるか悩んだ末、最後はウイングナイトをストライクのファイナルベントから庇ってベントされた。しかし、ベントする中でも誇りを失わず、「Semper Fi(センパーファイ)[注釈 1]」の言葉と共に、敬礼したままレンとキットに別れを告げた。
- 後にアドベント空間から救出される際、彼を苦しめていた病魔はベンタラの技術によって取り除かれている。
- 『2WORLD 1HEARTS』では海兵隊の新兵(一等兵)となっており、仮面ライダーとして戦っていた記憶を失ってなお、レンから受け取った三本の枝をお守りとして持ち続けていた。仮面ライダーとしてキットらと共に再び戦うか海兵隊としての使命を全うするか悩んでいたが、憧れの的だったスチュアートに背中を押され、復帰を決意した。ファイナルベントの名称が日本版の「ハイドベノン」から、米国版での名称に即した「ハイドロベノム」になっている。
- アドベントビーストはエビルダイバー。
- ケイス / 仮面ライダーセイレーン(仮面ライダーファム)
- ベンタラ人でレンの恋人。23歳。治癒能力を持っている。アダムの裏切りによりベントされたと思われていたが、密かに生き延びていた。
- 当初はキットをゼイビアックス将軍の手先の仮面ライダーだと誤解していたが、レンの説得で誤解を解いた後は共闘するようになる。一度はストライクとラスの連携に敗れ、レンの目の前でベントされたが、後にキットと共にユーブロンによって救出され、セイレーンに復帰している。
- 2枚のサバイブカードを所持しており、ベントされる直前にキットとレンに託している。この際の彼女の言葉によれば全ての仮面ライダーに対応するサバイブカードがあるらしいが、いずれも本編未登場。
- アドベントビーストはブランウイング。日本版では劇場版のみの登場だったが、日本版のアクション映像は流用されている。
- マヤ・ヤング / 仮面ライダーセイレーン(2代目)
- キットと共にベンタラとモンスターの謎を追う女性。個人のニュースサイトを運営するジャーナリストだが、記者としては駆け出しで、先輩のミシェルにいつも記事を出し抜かれて歯痒い思いをしている。
- 仮面ライダーたちの正体を知る一人で、第1話で一度ベンタラに引き込まれたのが原因なのか、鏡など鏡面反射で映る物を通して仮面ライダーの行動が見えるようになったのを切っ掛けに彼らの戦いに協力。ユーブロンの力でケイスの格闘能力を伝授され、一時的にセイレーンになった。その後、救出されたケイスに自らの意思でデッキを返却して後方支援に徹し、記者に戻っている。
- 戦いの後、仮面ライダーの戦いを子供向け小説として出版した。後にプライスとは恋人同士になっている。
- ダニー・チョウ / 仮面ライダーアックス(仮面ライダータイガ)
- チョウ兄弟の兄。21歳。兄弟で強盗をしていた際にゼイビアックス将軍と出会い、多額の報酬と引き換えにアックスとなった。感情的になったアルバートを諌める役も務める。
- 多少格闘の心得があるが、生身ではレンに「素人程度」と軽くあしらわれ、仮面ライダーになってからもセイレーンに完敗するなど、決して強くはなかった。アルバートをベントしたキットを逆恨みして報復行動に出るも、独断でキットと戦ったためにゼイビアックス将軍の怒りを買い、ゼイビアックス将軍の指令を受けたストライクによってベントされた。
- 『2WORLD 1HEARTS』ではキットから「JTCの次に危険」と言われたものの、ベントされた際のアルバートと生き別れになったことによる精神的な傷が記憶を失っても残っていたが故に、身寄りのない子供の世話をし続けていた。それが理由でアジト近辺を領域にするギャングに目を付けられ、さらにいつ現れるかもしれないモンスターの襲撃を前に八方塞がりとなり、復活した仮面ライダーたちと合流することを決意する。自分たちを殺そうとしたギャングがモンスターに連れ去られると助けに向かうなど、弟以外の他者にも手を差し伸べる性格になっていた。
- アドベントビーストはデストワイルダー。新撮部分のストライクベントは小型化されたものが使用されている。
- 日本語吹き替え版では兄弟揃って関西弁で話しており、戦闘時の掛け声は「ハイ!」。
- アルバート・チョウ / 仮面ライダースピアー(仮面ライダーインペラー)
- チョウ兄弟の弟。18歳。兄よりも大柄。性格は兄に比べて感情的で血の気が多い。
- 常に兄とコンビを組んでキットたちに襲いかかったり、ストライクと共謀してフランクを誘拐するなど卑怯な面が多かったが、最後はキットの怒りを買ってファイナルベントを食らいベントされた。
- アドベントビーストはギガゼール。ファイナルベントは未登場。
- 『2WORLD 1HEARTS』では兄と共に身寄りのない子供の世話をしていた。現在の生活に限界を感じており、もう手段を選んでいるような状況ではないと理解していたが「殺人、強姦、麻薬は決して行わない」という誓いを立てている。また戦闘以外で仮面ライダーの能力を使おうとしたために顔を殴られて止められることもあった。
- 日本語吹き替え版では兄と同じく関西弁で話す。吹き替え声優を担当した村井によると「兄ちゃん」の呼び方は『火垂るの墓』の節子を参考にしているとのこと[7]。
- ヴィック・フレイザー / 仮面ライダーラス(仮面ライダーオーディン)
- 26歳。劇中では詳しい説明がなかったが『2WORLD 1HEARTS』の人物相関図によるとベンタラの出身で、ゼイビアックス将軍曰くレンにとっては仮面ライダーの先輩にあたるとのこと。フランクと同じように意識を奪われた状態で、万一のためにゼイビアックス将軍が基地に保管していた。ゼイビアックス将軍に体を乗っ取られて戦うが、最後はサバイブモードに変身したドラゴンナイトとウイングナイトの攻撃で規定値を超えるダメージを受けてベントされた。その後、最終決戦で他のベンタラの仮面ライダーたちと共に駆けつけた。
- 固有の能力として瞬間移動能力を持ち、他の仮面ライダーが触れていれば一緒に移動できる。
- アドベントビーストはゴルトフェニックス。原作では詳細不明だったファイナルベントが披露され、ゴルトフェニックスと一体化して相手に突撃するというものである。「ラス」は「憤怒」の意。
- アダム / 仮面ライダードラゴンナイト(初代) / 仮面ライダードラゴンナイト・サバイブモード
- かつてベンタラでドラゴンナイトに変身していた人物。レンの親友だったが、ベンタラの仮面ライダーたちが全滅した原因である「裏切り者」とされていた。ベンタラにおけるキットの同一存在であるため、キットと瓜二つの容姿をしている。
- アダムは当初レンたちと共にベンタラの仮面ライダーとして戦っていたが、平和を守ることよりも恋人のサラとの安息を求めるようになり、契約に縛られ戦い続ける人生に嫌気が差していたところ、彼の前に突如現れたユーブロンの親友だと名乗る男・パラゴンの甘言に乗せられて他の仮面ライダーのデッキを奪ってしまう。しかし、実はパラゴンの正体はゼイビアックス将軍であり、結果的にアダムの裏切りによってベンタラの仮面ライダーは為す術もなく全滅してしまった形になる。
- その後、ゼイビアックス将軍が作り出したベンタラに似せた幻影の異空間に幽閉されながらもサラと偽りの平和なひとときを過ごしていたが、手駒を必要としたゼイビアックス将軍によってサラを人質に取られて再び戦いを強要され、葛藤しながらもレンたちに再び近付き、キットとの邂逅を経てノーマンに集ったベンタラの仮面ライダーたちと合流する。当初はゼイビアックス将軍の策に陥り手駒として暗躍していたものの、ユーブロンや他の仮面ライダーと和解しゼイビアックス将軍と決別して最終決戦に臨んだ。その後は仮面ライダーを正式に引退しドラゴンナイトの資格をキットに託し、サラと二人で暮らすようになる。
ベンタラの仮面ライダー
ユーブロンに救出され、帰還したベンタラの仮面ライダー。それぞれ各仮面ライダーのシンボルマークが刻まれたジャケットを身に着けている。地球の仮面ライダーとは別人だが、DNAが同じであるため容姿は瓜二つで、家族構成や特技も似ている。ただし、地球での同一存在とは性格が異なる人物も多い。
ベンタラ出身の仮面ライダーのうち、レン、ケイス、ヴィック、アダムは上記を参照。
- チャンス / 仮面ライダートルク(初代)
- ベンタラでトルクに変身している人物。地球でのドリューに瓜二つだが、彼とは違い正義感が高い。お喋りな性格でうっかり失言することもあるが、良きムードメーカーである。機械音痴。
- プライス / 仮面ライダーストライク(初代)
- ベンタラでストライクに変身している人物。地球でのJTCに瓜二つであるためマヤやトレントから驚かれる一幕もあったが、本人は物静かで礼儀正しい。戦闘の際には好戦的な一面を見せることもあるが、JTCのストライクと違い首を捻る動作はない。
- マヤに惹かれる一方、当のマヤはJTCに裏切られたこともあって上手く向き合えずにいたが、戦いの後に両想いとなった。
- ハント / 仮面ライダーアックス(初代)
- ベンタラでアックスに変身している人物。レンとは親しい間柄らしく、彼との再会を一番喜んでいた。地球での同一存在であるダニーと同様、スピアーに変身する弟(地球でのアルバートに相当)がおり、ユーブロンの命令でなければ弟以外とは組まない主義。ダニーに比べて冷静沈着で、ファイナルベントも無難に披露している。
- 仲間を裏切ったアダムを許してはいないが、怒りを本人にぶつけることはせず、場合によっては共闘したりもしていた。日本語吹き替え版では地球でのダニーやアルバートと同様に関西弁で話す。
- 仮面ライダーインサイザー(初代)
- 仮面ライダーキャモ(初代)
- 仮面ライダートラスト(初代)
- 仮面ライダースティング(初代)
- 仮面ライダースピアー(初代)
- ユーブロンに救出されて最終決戦に駆けつけた。いずれも変身者の名前は明かされなかった。
- トラストとキャモは、性格やポリシーまで地球の仮面ライダーと似ていた。
キットたちを取り巻く人物
- トレント・モーズリー
- マヤの友人で彼女に好意を抱いている。当初は弟の音楽プレイヤーを盗んだと思い込んでいたキットを「最低の犯罪者」と誤解し快く思っていなかったが、店に乱入してきたチョウ兄弟が仮面ライダーに変身する様を目撃してからは協力するようになり、その後ノーマンの要請を受けてエージェントとなる。
- 物事をオカルトや陰謀論に結びつける傾向にあるが、ハッキングの腕前は高く、警察のシステムに簡単に侵入できるほど。またハッカー仲間も複数おり、マヤの良きサポート役である。戦いの後はノーマンの常勤となった。
- レイシー・シェリダン
- マヤの友人で非常にセクシーな女性。当初は仮面ライダーの存在を空想の産物と考え、仮面ライダーの真相究明にのめり込むマヤを心配していたが、チョウ兄弟の変身を目撃した後は仮面ライダーの存在を認めるようになった。また、ミシェルにマヤの情報を渡してしまった負い目から、積極的にマヤやキットたちに協力していたが、ノーマンには参加せず、一市民として見守ることにした。
- グレース・キーファー
- マヤの叔母で本屋を経営している。仮面ライダーやモンスターの存在には最後まで気づかなかった。
- ミシェル・ウォルシュ
- マヤの先輩にあたる記者。駆け出しのマヤを利用したり彼女の記事を盗用してあたかも自分が書いたように見せかけたりするなど、卑劣な行動が目立ち、仮面ライダーの存在についても当初は否定的な素振りを見せていたが、裏では仮面ライダーやゼイビアックス将軍の情報を探る第三勢力として活動していた。
- 正体はノーマンのエージェントであり、ユーブロンを保護し、反ゼイビアックス将軍陣営に加わっていた。
- フィリップス捜査官
- ノーマンのエージェントでミシェルの上司。トレントをスカウトした。
- フランク・テイラー
- キットの父親でバイク屋を営んでいた。長年行方不明になっており、キットが仮面ライダーの戦いに身を投じる切っ掛けとなった存在であるが、とある病院にて意識不明の状態で発見され、その後はキットやマヤが定期的に見舞いに訪れている。しかし動けない身の上のためにゼイビアックス将軍たちに度々利用されていた。最終決戦後、無事救出されている。
- 『2WORLD 1HEARTS』ではキットの代わりにベンタラ解放一周年祝いに出席するが、地球との道が断たれ、帰還不能となってしまう。
- ユーブロン / アドベントマスター(オルタナティブ・ゼロ)
- ベンタラの仮面ライダーのリーダーで、アドベントデッキを開発した科学者。惑星カーシュ出身でゼイビアックス将軍の元部下。
- ゼイビアックスの命令で荒れ果てたカーシュを立て直す奴隷調達のためテレポート技術を開発しベンタラに赴くが、病気で死にかけたのをあるベンタラ人に助けられ、ベンタラ側に付いた。
- ベンタラでゼイビアックス将軍に敗れて吹き飛ばされ、地球に漂着。ニューメキシコの砂漠でノーマンが発見、カプセルを保護し、一年後にレンによって眠りから目覚める。
- 唯一アドベント空間を行き来できる存在であり、ベントされた者たちを救出できるが、ゼイビアックス将軍との戦いでデッキが損傷しており、キットとケイスを救出した直後にデッキが故障してしまったために全員を助けるには至らなかった。その後デッキを修復して全ての仮面ライダーを救出、最終決戦後は仮面ライダーに選ばれた地球人を全員救出している。
- 『2WORLD 1HEARTS』ではデッキの力で二つの世界を支配しようとするスチュアートを止めるため、地球人の信じ合う力に命運を託し、敢えてゼイビアックス将軍に従っていた仮面ライダーに最終決戦を任せた。ベントされた彼らを再び復活させるためにエネルギーを使い果たし自身は参戦できなかったが、彼の判断はその通りに戦いを勝利に導いた。
- デッキの情報を書き換えることもでき、過去ユーザーのデータを新規ユーザーに転送して格闘未経験者でもすぐに仮面ライダーとして活躍させられる。
- 彼自身のアドベントビーストも存在するが劇中未登場(原作でオルナタティブ・ゼロと契約していたサイコローグ自体はモンスターとして登場している)。バイザーの音声は他の仮面ライダーと同じ。アクセルベントはスピードベントに変更されている。
- 日本語吹き替え版の声優は、日本版で仮面ライダーオーディンの声と各バイザー音声を演じた小山剛志が担当した。
- サラ
- アダムの恋人。ゼイビアックス将軍が用意していた異空間をベンタラと思い込んでいたが、最終決戦の後は仮面ライダーを引退したアダムとベンタラで暮らすようになる。
- ブランドン
- トレントのハッカー仲間。助っ人としてマヤたちに協力する。日本語吹き替え版ではフィッシュ共々日本のネットスラングを多用する。
- フィッシュ
- トレントのハッカー仲間。鼻をすするのが癖。
ゼイビアックス陣営
- ゼイビアックス将軍
- 異星人の侵略者。ベンタラを支配し、次に地球を標的にする。人間の姿に変身し、ベンタラの仮面ライダーと同じDNAを持つ地球人に偽名と偽の肩書きを語り接触、騙したり買収してレンに差し向ける。また、モンスターを生み出して人間を拉致する。
- 人間体の姿は共通だが、リッチーとドリューには顧問弁護士のウォルター・コナーズ、グラントには軍人のレース・マトック少佐、ブラッドにはバトルクラブ選手権の主催者チャーリー・フェザーズ、クリスには政府極秘機関のサイモンズ捜査官として、それぞれ偽名を名乗っている。
- 戦闘能力は高く、四人の仮面ライダーを同時に相手取るほど。アドベントマスターのデッキのコピーを所持しており、改心しかけたアダムを騙す際に偽のアドベントマスター(オルタナティブ)に変身、アダムの変身したドラゴンナイトを一方的に攻撃した。このデッキはあくまでもコピーであるため、アドベント空間への移動はできない。
- 正体はグレイに似たエイリアンであり、甲冑のような外観は変身したもう一つの姿である。元々は惑星カーシュから来た侵略者で、戦争で荒廃したカーシュを再建するために人類を奴隷にすることが目的だった。ベンタラのドラゴンナイトだったアダムに対し、自分はユーブロンの仲間の善良なカーシュ星人パラゴンであると偽って近づき、アダムをまんまと騙して仮面ライダーたちのデッキを奪って全滅させ、ベンタラ人はすべて拉致された。
- 地球人は仲間ではなく配下と認識しており、自らの指令に背く行動を取るなどして契約を破る者は味方であろうと容赦しない。一方で反攻勢力に出し抜かれた際、JTCによって自分の考えの甘さが原因だと指摘されると「君の意見はもっともだ」と認める一面も持つ。
- 最終決戦で全ての仮面ライダーによって繰り出されたリンクベントの前に敗北した。
- レッド・ミニオン(ゲルニュート)
- ゼイビアックス配下の戦闘員。背に装備した十字型手裏剣を武器とし、死亡するとその遺骸は消滅もしくは爆散する。
- 終盤ではゼイビアックス将軍の力でホワイト・ミニオン(シアゴースト)にパワーアップ。さらに脱皮してブルー・ミニオン(レイドラグーン)となる。
- 『龍騎』ではゲルニュートは一体しか登場していないが、原作と異なり戦闘員という設定のためにスーツが複数作られ、後に映画『超・電王』のオニ一族配下のゲルニュートに流用された。
注釈
出典
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