2GHz帯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 13:59 UTC 版)
800MHz帯との比較について
- 2GHz帯は、800MHz帯よりもアンテナの長さが短くて済む。
- その一方で、800MHz帯よりも波長が短いため、物質に吸収されやすい。また、800MHz帯よりも回折しにくいため、建物内(屋内)および山間部では電波が送受信しにくくなりやすい。
回折は波の性質の一つである。電波は基本的には直進するものであるので、対向する無線局(携帯電話の場合は基地局)のアンテナが見通しに無いと電波が到達しないはずである。ところが、実際は見通しの無い場所にも電波は回り込んで電波が到達する事は周知である。この現象を回折現象と言う。回折した電波は、見通しの電波と比べると大きく減衰するが、減衰の度合いは障害物の大きさと波長の相対比で決まる。つまり波長が長い程、大きな障害物の陰にも電波が到達する。周波数は波長の逆数であるので、周波数が低い程、大きな障害物の陰にも電波が到達する。これが、800MHz帯の方がビル陰や山間部に電波が届きやすい、と言われる所以である。
なお、ソフトバンクモバイルによると、2.1GHz帯に比べてプラチナバンド(700MHz帯 - 900MHz帯)は基地局のアンテナ等の条件が同じでも2倍遠くまで届くと実験により確認しているとの事である[2]。
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その他
米国の通信オペレータであるT-Mobile USAにおける、UMTSサービスの周波数帯(いわゆる、AWSバンド。バンド4)は1700MHz帯を利用しているが、下り部分は2.1GHz帯となっており、日本のドコモ東名阪バンドやイー・モバイルの1.7GHz帯(Band IX, Band 3)と区別するため、「1721」と呼ばれることがある。
- 1 2GHz帯とは
- 2 2GHz帯の概要
- 3 800MHz帯との比較について
- 4 関連項目
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