2010年のアラゴングランプリ 2010年のアラゴングランプリの概要

2010年のアラゴングランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/05/07 03:17 UTC 版)

  2010年のアラゴングランプリ
レース詳細
2010年のロードレース世界選手権 全18戦中第13戦
決勝日 2010年9月19日
開催地 モーターランド・アラゴン
開催コース 常設サーキット
5.078km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
ケーシー・ストーナー ダニ・ペドロサ
1:48.942 1:49.521
表彰台
1. ケーシー・ストーナー
2. ダニ・ペドロサ 3. ニッキー・ヘイデン


Moto2
ポールポジション ファステストラップ
アンドレア・イアンノーネ アンドレア・イアンノーネ
1:55.148 1:55.003
表彰台
1. アンドレア・イアンノーネ
2. フリアン・シモン 3. ガボール・タルマクシ
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
マルク・マルケス ポル・エスパルガロ
1:59.335 1:59.509
表彰台
1. ポル・エスパルガロ
2. ニコラス・テロル 3. ブラッドリー・スミス


概要

スペイン第四のグランプリ

元々このシーズンの第13戦[1]は、前年に一度開催がキャンセルされていたバラトンリンクでハンガリーGPが開催される予定だったが、サーキット完成が間に合わないことから2年連続でキャンセルとなったため、リザーブサーキットとして候補に挙がっていたモーターランド・アラゴンでの代替開催が実現したものである。毎年開催されているスペインGPカタルーニャGPバレンシアGPに続く、スペイン第四のグランプリとなった[2]

富沢祥也を偲んで

富沢のレプリカヘルメットを被りレースを戦ったホルヘ・ロレンソ

日曜の決勝レース前、前戦サンマリノGPで事故死した富沢祥也を偲んで、全クラスのライダー、チームスタッフ他レース関係者がスターティンググリッドに集まり、君が代が流れる中1分間の黙祷を捧げた。その中には今回のグランプリを表敬訪問していたスペイン国王フアン・カルロス1世の姿も見られた[3]

また多くのライダーが富沢への哀悼の意を込めて、マシン・ヘルメット・ツナギに富沢のゼッケン「48」や、富沢の似顔絵を付けて今回のグランプリに臨んだ。かつて同じゼッケン48を使用していた関係で生前仲の良かったホルヘ・ロレンソは、急きょ用意した富沢のレプリカヘルメットを被って予選・決勝を戦った[4]

125ccクラス

125ccクラス予選では、アジョ・モータースポーツマルク・マルケスがシーズン8度目となるポールポジションを獲得した。2番グリッドにはマルケスのスリップストリームを利用して好タイムを出したチームメイトのサンドロ・コルテセが続いた[5]

日曜日の決勝では、スタート直後の1コーナーでマルケスがランディ・クルメナッハの転倒に巻き込まれてリタイヤを喫した。クルメナッハの方はその後レースに復帰したが、失格の裁定が下されて黒旗が振られた[6]

レースはその後ニコラス・テロルポル・エスパルガロのマッチレースとなった。両者は激しいバトルを展開、ファイナルラップにエスパルガロがテロルをオーバーテイクし、0.05秒差でシーズン3勝目を遂げた。

この結果ポイントランキングでは、テロルが再びトップに立つこととなった。6ポイント差のランキング2位にエスパルガロが続き、ポイントリーダーだったマルケスはテロルから11ポイント差の3位に落ちた[7]

Moto2クラス

Moto2クラス予選では、アンドレア・イアンノーネがシーズン5度目となるポールポジションを獲得した。2番グリッドにはスコット・レディング、3番手にはアレックス・デ・アンジェリスが続いた[8]

決勝レースでは、イアンノーネが序盤から後続を突き放して自らの勝ちパターンに持ち込むことに成功し、独走でシーズン3勝目を果たした。2番手にはフリアン・シモン、3位にはイアンノーネのチームメイトのガボール・タルマクシが入り、自身クラス初となる表彰台を獲得した。ポイントリーダーのトニ・エリアスは4位でフィニッシュし、ランキング2位のシモンと76ポイント差、3位のイアンノーネとは80ポイント差となった[9]

MotoGPクラス

最高峰MotoGPクラスの予選では、ドゥカティ・マルボロケーシー・ストーナーが、開幕戦カタール以来となるシーズン2度目のポールポジションを獲得した[10]

日曜日の決勝レースでもストーナーが強さを見せ、独走でシーズン初優勝を遂げた。5.148秒差の2位にはダニ・ペドロサ、3番手にはファイナルラップにホルヘ・ロレンソをオーバーテイクしたニッキー・ヘイデンが入り、自身シーズン初の表彰台を獲得した。4位に終わったポイントリーダーのロレンソは、このシーズン初めて表彰台を逃した。これでロレンソとランキング2位のペドロサとのポイント差は56となった[11]

MotoGPクラス決勝

MotoGPクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 27 ケーシー・ストーナー ドゥカティ 23 42:16.530 1 25
2 26 ダニ・ペドロサ ホンダ 23 +5.148 3 20
3 69 ニッキー・ヘイデン ドゥカティ 23 +9.496 4 16
4 99 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ 23 +9.580 2 13
5 11 ベン・スピーズ ヤマハ 23 +13.771 5 11
6 46 バレンティーノ・ロッシ ヤマハ 23 +27.330 7 10
7 58 マルコ・シモンチェリ ホンダ 23 +28.511 9 9
8 19 アルバロ・バウティスタ スズキ 23 +35.254 12 8
9 33 マルコ・メランドリ ホンダ 23 +35.393 14 7
10 41 アレックス・エスパルガロ ドゥカティ 23 +35.467 13 6
11 40 エクトル・バルベラ ドゥカティ 23 +35.522 10 5
12 5 コーリン・エドワーズ ヤマハ 23 +45.360 11 4
13 7 青山博一 ホンダ 23 +48.319 15 3
14 36 ミカ・カリオ ドゥカティ 23 +58.047 16 2
Ret 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 22 アクシデント 8
Ret 14 ランディ・ド・プニエ ホンダ 15 アクシデント 6



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