2001年イギリス総選挙
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選挙の争点
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前回の総選挙で圧勝して成立したブレア政権にとって初めての総選挙となった。世界的なハイテク・バブルの崩壊によってヨーロッパ本土やアメリカが不況に見舞われたにもかかわらず、イギリスは目立った影響を受けず失業率も下がり続けたため、労働党は好調な経済を頼りにすることができた。
ウィリアム・ヘイグ率いる保守党はヨーロッパを巡っての分裂が続いていた。労働党が政治的中道路線を続けている中で保守党は非常に右派的色彩の強い公約で選挙戦を戦った。また、影の財務長官であるオリバー・レットウィンの公共支出削減計画への批判が保守党への逆風となった。
選挙結果
- 投票率:59.4%・・・・1918年以来最も低い投票率となった。
- 有効投票数:26,367,383票
- 候補者数:3,319名
- 当選者数:659名
党派 | 当選者数 | 前回比 | 得票数 | % | 前回比 | 候補者数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
■ | 労働党 Labour Party |
413 | ▼5 | 10,724,953 | 40.7 | ▼2.5 | 640 |
■ | 保守党 Conservative Party |
166 | △1 | 8,578,615 | 31.7 | △1.0 | 643 |
■ | 自由民主党 Liberal Democartic Pary |
52 | △6 | 4,814,321 | 18.3 | △1.5 | 639 |
議長(Speaker) | 1 | 16,053 | 0.1 | 1 | |||
アルスター統一党(UUP) | 6 | ▼4 | 216,839 | 0.8 | 0.0 | 17 | |
スコットランド国民党(SNP) | 5 | ▼1 | 464,314 | 1.8 | ▼0.2 | 72 | |
民主統一党(DUP) | 5 | △3 | 181,999 | 0.7 | △0.3 | 14 | |
プライド・カムリ(PC)[1] | 4 | 198,593 | 0.7 | △0.2 | 40 | ||
シン・フェイン党(SF) | 4 | △2 | 175,933 | 0.7 | △0.3 | 18 | |
社会民主労働党(SDLP) | 3 | 169,865 | 0.6 | 0.0 | 18 | ||
キッダーミンスター病院独立及び健康関心運動[2] | 1 | △1 | 28,487 | 0.1 | 1 |
出典:“General Election results 7 June 2001”の11頁“B. National Table”。
解説
アイルランドを除いて前回総選挙とほぼ変化がなく、グレートブリテン島の641議席のうち620議席で前回と同じ党の候補者が勝利した。
与党・労働党は得票を300万票以上減らしたものの、前回(1997年)より5議席減というほぼ前回並みの議席を維持し、ブレア首相は引き続き政権を維持することとなった。一方、前回総選挙で大敗した野党・保守党は1議席増に留まり、ヘイグ党首は敗北の責任をとって辞任した[3]。また、支持を拡大してきた第3党の自由民主党は、6議席増と健闘した。結果としては、前回総選挙と大差ないものであった。
スコットランド国民党は1議席減の5議席となった。アイルランドでは穏健派のアルスター統一党が強硬派である民主統一党に4議席を失った。
出典
General Election results 7 June 2001 (PDF) -英国下院図書館の2001年下院議会総選挙資料。
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