1997年のJリーグ スケジュール

1997年のJリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 13:33 UTC 版)

スケジュール

この年のリーグ戦は、1stステージが4月12日開幕・7月12日閉幕、2ndステージが7月30日開幕・10月4日閉幕と、4月から10月の約半年間で全34節[注 1]をこなす過密日程となった。これは、3月にW杯1次予選日本オマーンの「ダブルセントラル方式」)、11月に中立地開催の最終予選が予定されていたためであった。この影響でレギュラーシーズン最終節が10月4日に定められたが、これはレギュラーシーズンにおいて最も早い閉幕日である。

リーグ概要

前述の通り、W杯最終予選に配慮して日程を繰り上げたJリーグだが、皮肉にもその最終予選はホーム・アンド・アウェー方式に変更となった上にシーズン終盤の9月7日から始まったため、第2ステージでは日本代表抜きで戦う節が多数あった。このこともあり、2ndステージの観客動員数は9,651人と1万人を割り込み、年間の平均観客動員数も10,131人と過去最少の数値[注 2] となった。それでも、地域密着型の運営を行った鹿島や浦和は観客動員数を大きく落とすことなくシーズンを終えている[1]

また、この年からCS放送でのテレビ中継をジュピタープログラミング(現・ジュピターテレコム)が取得したが、当時ジュピターにはスポーツ専門放送が無かったため、代替処置として

リーグ戦結果

  • 以下の順位表において、勝利数・敗戦数はいずれも90分での勝利数・敗戦数を示す。

1stステージ

開催期間:4月12日 - 7月19日

チーム 延勝 PK勝 PK敗 延敗 出場権または降格
1 鹿島アントラーズ 16 12 0 1 0 0 3 32 15 +17 37 チャンピオンシップに出場
2 横浜フリューゲルス 16 11 1 0 0 0 4 35 16 +19 35
3 柏レイソル 16 10 1 0 1 1 3 34 18 +16 32
4 ベルマーレ平塚 16 8 2 0 0 0 6 25 20 +5 28
5 横浜マリノス 16 7 3 1 0 0 5 31 31 0 28
6 ジュビロ磐田 16 8 1 0 0 3 4 32 21 +11 26
7 清水エスパルス 16 7 2 0 0 2 5 25 24 +1 25
8 ガンバ大阪 16 8 0 0 0 0 8 28 23 +5 24
9 浦和レッズ 16 6 1 1 0 0 8 25 24 +1 21
10 サンフレッチェ広島 16 6 1 1 0 2 6 22 23 −1 21
11 セレッソ大阪 16 6 0 1 1 2 6 21 26 −5 19
12 名古屋グランパスエイト 16 6 0 0 0 1 9 18 24 −6 18
13 京都パープルサンガ 16 6 0 0 1 1 8 19 32 −13 18
14 ヴィッセル神戸 16 5 1 0 0 2 8 24 34 −10 17
15 ジェフユナイテッド市原 16 3 2 0 0 0 11 21 34 −13 13
16 ヴェルディ川崎 16 2 2 0 2 1 9 16 27 −11 10
17 アビスパ福岡 16 3 0 0 0 2 11 11 27 −16 9

2ndステージ

開催期間:7月30日 - 10月4日

チーム 延勝 PK勝 PK敗 延敗 出場権または降格
1 ジュビロ磐田 16 12 2 0 0 0 2 40 14 +26 40 チャンピオンシップに出場
2 ガンバ大阪 16 10 2 0 0 1 3 38 23 +15 34
3 横浜マリノス 16 8 4 0 0 0 4 42 28 +14 32
4 鹿島アントラーズ 16 9 2 0 0 1 4 46 23 +23 31
5 名古屋グランパスエイト 16 10 0 0 0 0 6 23 24 −1 30
6 清水エスパルス 16 9 1 0 0 3 3 27 16 +11 29
7 浦和レッズ 16 8 1 0 0 2 5 26 21 +5 26
8 セレッソ大阪 16 7 1 1 0 3 4 32 30 +2 24
9 ベルマーレ平塚 16 6 1 1 1 1 6 30 32 −2 21
10 柏レイソル 16 6 1 0 1 0 8 29 31 −2 20
11 横浜フリューゲルス 16 5 1 1 0 2 7 23 27 −4 18
12 ヴェルディ川崎 16 4 2 0 0 0 10 22 38 −16 16
13 サンフレッチェ広島 16 5 0 0 0 2 9 21 27 −6 15
14 ジェフユナイテッド市原 16 3 3 0 1 3 6 22 32 −10 15
15 アビスパ福岡 16 3 0 1 0 3 9 18 31 −13 10
16 京都パープルサンガ 16 3 0 0 1 2 10 21 38 −17 9
17 ヴィッセル神戸 16 1 2 0 0 0 13 19 44 −25 7

年間総合順位

上位2チームの順位はJリーグチャンピオンシップの結果により確定する。

チーム 延勝 PK勝 PK敗 延敗 出場権または降格
1or2 鹿島アントラーズ 32 21 2 1 0 1 7 78 38 +40 68 チャンピオンシップに出場
1or2 ジュビロ磐田 32 20 3 0 0 3 6 72 35 +37 66
3 横浜マリノス 32 15 7 1 0 0 9 73 59 +14 60
4 ガンバ大阪 32 18 2 0 0 1 11 66 46 +20 58
5 清水エスパルス 32 16 3 0 0 5 8 52 40 +12 54
6 横浜フリューゲルス 32 16 2 1 0 2 11 58 43 +15 53
7 柏レイソル 32 16 2 0 2 1 11 63 49 +14 52
8 ベルマーレ平塚 32 14 3 1 1 1 12 55 52 +3 49
9 名古屋グランパスエイト 32 16 0 0 0 1 15 41 48 −7 48
10 浦和レッズ 32 14 2 1 0 2 13 51 45 +6 47
11 セレッソ大阪 32 13 1 2 1 5 10 53 56 −3 43
12 サンフレッチェ広島 32 11 1 1 0 4 15 43 50 −7 36
13 ジェフユナイテッド市原 32 6 5 0 1 3 17 43 66 −23 28
14 京都パープルサンガ 32 9 0 0 2 3 18 40 70 −30 27
15 ヴェルディ川崎 32 6 4 0 2 1 19 38 65 −27 26
16 ヴィッセル神戸 32 6 3 0 0 2 21 43 78 −35 24
17 アビスパ福岡 32 6 0 1 0 5 20 29 58 −29 19

サントリーチャンピオンシップ

チャンピオンシップは2年ぶりであるが、この年はホームチームの決定を従来の「第1戦は第1ステージ優勝クラブ、第2戦は第2ステージ優勝クラブのそれぞれホームゲームとして行う」というやり方ではなく、抽選によりホームチームを決定する方式が取られた。

第1戦 1997年12月6日 ジュビロ磐田
(2ndステージ優勝)
3 – 2
(延長)
鹿島アントラーズ
(1stステージ優勝)
ジュビロ磐田スタジアム  
15:03 中山雅史  0分46分
清水範久  119分
公式記録 ビスマルク  62分
マジーニョ  88分
観客数: 17,269人
主審: 岡田正義
第2戦 1997年12月13日 鹿島アントラーズ 0 – 1 ジュビロ磐田 県立カシマサッカースタジアム  
19:36 公式記録 中山雅史  81分 観客数: 15,276人
主審: レスリー・モットラム

合計スコアが4-2となり、ジュビロ磐田が年間王者に決定。オリジナル10以外のクラブとして初めての年間優勝。

テレビ中継

注釈

  1. ^ a b チーム数が奇数のため各チーム1節ずつ試合のない節があり、各クラブ当たりでは「16試合×2ステージ=年間32試合」であった。
  2. ^ この数値は2014年シーズンまでのJ1通算でも最少の数値である。

出典

  1. ^ 大住良之 (1997年10月20日). “No.207 地域密着忘れた的外れなJ批判”. サッカーの話をしよう 大住良之オフィシャルサイト. 2015年1月6日閲覧。


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