金剛杵 金剛杵の種類

金剛杵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 13:59 UTC 版)

金剛杵の種類

独鈷杵(とっこしょ、どっこしょ)
槍状の刃が柄の上下に一つずつ付いたもの。
三鈷杵(さんこしょ)
刃がフォークのように三本に分かれたもの。
五鈷杵(レプリカ)
三鈷剣(さんこけん)
中央の刃だけが他の2本に比べて一際長い。
五鈷杵(ごこしょ)
中央の刃の周囲に四本の刃を付けたもの。
七鈷杵(ななこしょ)
中央の刃の周囲に六本の刃を付けたもの。
九鈷杵(きゅうこしょ、くこしょ)
中央の刃の周囲に八本の刃を付けたもの。
宝珠杵(ほうじゅしょ)
柄の上下に刃ではなく如意宝珠を付けたもの。
宝塔杵(ほうとうしょ)
柄の上下に刃ではなく宝塔を付けたもの。
鬼面金剛杵
柄に鬼の顔の飾りがついたもの。
金錍(こんべい)
独鈷杵の両端に宝珠が付いたもの。
羯磨(かつま)
二つの金剛杵を十字に組み合わせた形のもの。類似した物に車輪の様な輪にスポークの様に刃が付いた「輪鈷杵(りんこしょ)」も存在し、これもスポーク型の刃の数で種類がある。
金剛鈴(こんごうれい)
片側に刃のかわりに鈴が付いたもの。修法の時に神仏と一体化するために鳴らす。先端の形によって、五鈷鈴・三鈷鈴・独鈷鈴・宝珠鈴・塔鈴に分けられる[8]
割五鈷杵(わりごこしょ)
縦に二分割できる五鈷杵で、その中心に仏舎利を入れることを目的とするもの。また、分割した際にそれぞれが人形(ひとがた)にも見えることから、真言立川流においては「人形杵」(にんぎょうしょ)とも呼ばれた。現在は、一般に使用することはない。

  1. ^ 「施餓鬼」, pp,827-828。
  2. ^ a b 中村ら (1989:288).
  3. ^ インド神話:マハーバーラタの神々』, p. 95.
  4. ^ 中村ら (1989:657).
  5. ^ 「施餓鬼」, pp.825-826。
  6. ^ a b 金属の中世:資源と流通』, pp.158-162.
  7. ^ 石清水八幡宮で銅製法具出土 京都”. 日本経済新聞 電子版 (2010年12月1日). 2015年10月16日閲覧。
  8. ^ 小峰彌彦『図解 早わかり! 空海と真言宗』(三笠書房、2013年)


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