九鈷杵とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 歴史民俗用語 > 九鈷杵の意味・解説 

九鈷杵

読み方:クコショ(kukosho)

密教法具金剛杵の一。


九鈷杵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/03 07:29 UTC 版)

九鈷杵[1]とは、脇鈷を八本とし、合計で九鈷を持つ金剛杵の一種。主にチベット仏教において用いられた。

概要

一切如來大祕密王未曾有最上微妙大曼拏羅經、略して微妙大曼拏羅經を本処として、大威徳明王の修法に用いると説かれる。中国代には、未だ用いられていなかったものか、入唐八家の誰も将来したという記載が無く、我が国では製作されなかったようである。現在の遺品も中国の時代の将来品である。京都府・醍醐寺、和歌山県・上池院などには、代のものと思われる遺品がある。

また、和歌山県・金剛峰寺、奈良県・談山神社には、九頭竜杵と呼ばれる形式のものもある。これは、九鈷を昇り竜の姿に作ったもので、元時代に成立したものと言われている。

脚注

  1. ^ 仏具辞典では、[くこしょ]と呼称している。

参考文献

  • 【仏具辞典】清水乞(しみず・ただし)著、東京堂出版


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「九鈷杵」の関連用語

九鈷杵のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



九鈷杵のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの九鈷杵 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS