遊☆戯☆王ZEXAL あらすじ

遊☆戯☆王ZEXAL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 22:50 UTC 版)

あらすじ

第1期(遊☆戯☆王ZEXAL)
ハートランドシティに住む13歳の少年九十九遊馬は、チャレンジし続ける精神「かっとビング」が口癖の不屈の闘志を持つデュエリスト。ふとしたことから学園一の不良、シャークこと神代凌牙と自分のデッキを賭けたデュエルをすることになるが、連戦連敗の遊馬は為す術もなく窮地に陥る。
そんなとき、以前から夢に出てきた扉の幻影が現れ「この扉を開く者には無限の力を与えるが、その代償に一番大切な物を失う」と不気味に語りかける。扉に大切にしていた首飾り皇の鍵を差し込むと無数の光が放たれ、遊馬の前に異世界からやってきた生命体・アストラルが現れ、彼の助言により遊馬はデュエルに勝利した。
優れたデュエリストであるアストラルだが、その記憶は遊馬の世界にやってくると同時に、99枚[7]ナンバーズカードとなって離散してしまっていた。遊馬はさまざまなデュエリストとのデュエルを通し、図らずもアストラルの記憶の欠片、ナンバーズを集めることになる。
順調にナンバーズを集めていく遊馬とアストラルだったが、自分たちと同じくナンバーズを集めるデュエリスト・天城カイトと対決し、ナンバーズを賭けたデュエルで初めて、敗北してしまう[注 6]。二人は深いショックを受けるが、デュエルを通じて精神的ダメージを乗り越えていく。一方、カイトは遊馬の持つ皇の鍵に興味を示し、その奪取に成功する。アストラルが潜む皇の鍵の中に侵入したカイトはアストラルとデュエルをし追い詰める。だが、窮地に駆けつけた遊馬とアストラルは扉の幻影との契約によりさらなる力ZEXALを得て、勝負は引き分けとなる。
カイトを操るDr.フェイカーとMr.ハートランドは、世界規模のデュエル大会ワールド・デュエル・カーニバルを開催し、カイトの全勝によるナンバーズ総取りを企てる。デュエルチャンピオンを目指す遊馬も仲間たちとともに大会に参加する。フェイカーへの復讐と独自にナンバーズ回収を目論むトロン一家や、因縁の相手・IVとの再戦を誓う凌牙など、さまざまな思惑が交差する中、遊馬は予選を突破し決勝へと駒を進め、トロンとの死闘の末に優勝を果たす。しかしその直後、フェイカーの策略によりアストラル共々危機に陥ってしまう。アストラルの力で一人危機を脱した遊馬は、駆け付けた凌牙・カイトと共にフェイカーに最後の戦いを挑み、遂にはフェイカーを裏で操っていた異世界バリアンの使者を打ち倒し、アストラルを救うことに成功する。
第2期(遊☆戯☆王ZEXAL II)
WDCが終結し、遊馬とアストラルは仲間たちと共に以前と変わらぬ日常を過ごしていた。しかし平和な日々もつかの間、ナンバーズを狙うバリアン世界から新たな使者が送り込まれ、その力によって洗脳された刺客たちが次々と襲ってくる。遊馬はアストラルを守るため、バリアンと戦うことを強く決意する。
バリアンとの危険な戦いと、新たな仲間・真月零や凌牙の妹・神代璃緒を加えた平和な日常が錯綜する日々を送る遊馬の前に、ある日バリアン七皇の一人であるベクターが姿を現しデュエルを挑んでくる。遊馬は悪のバリアンを追うバリアンズ・ガーディアンを名乗る真月から受け取ったカードでベクターを撃破するが、ベクターは真月を捕え、遊馬たちを異次元へと誘う言葉と異次元への道標となるナンバーズカードを残して姿を消した。遊馬とアストラルは真月を救うためにベクターから渡されたカードにより、皇の鍵の中にある飛行船のシステムを起動させ、仲間たちと共にベクターの元に向かう。
異次元に誘い出された遊馬とアストラルはベクターと再び対峙する。その最中、真月の正体がベクターと知り、遊馬は肉体的にも精神的にも追い詰められていく。何とかアストラルとZEXALを発動させようとするが、真月の正体を黙っていた遊馬に疑いを持っていたアストラルはベクターによって心に生まれた闇を増幅させられ、暴走してしまう。しかし、最後まで希望を捨てない遊馬の心がアストラルに届き、新たな力ZEXAL IIを発動させ、ついにベクターを完全に撃破した。
飛行船に残されていた遊馬の父・一馬からのメッセージを元に、各地の遺跡に隠された7枚のナンバーズを集めるため遊馬たちは再び飛行船での旅に出ることになる。一方、大きな痛手を負ったベクターはバリアン世界の神・ドン・サウザンドと契約して一心同体となり、遺跡のナンバーズを遊馬たちより先に得るために再び人間界への進出を目論む。
遺跡に残る伝説やナンバーズをめぐる戦いを経るうち、遊馬たちはバリアン七皇が大昔に英雄と呼ばれた人間たちであったことを知る。そんな中、最後の遺跡にて凌牙は自分達兄妹がバリアン七皇と同様に遺跡に深い関わりがあることを知り、自分達の正体に疑問を抱くようになる。
さらにはNo.96との戦いでアストラルが消滅、ベクターの部下となったMr.ハートランド一味の襲撃と災難が続く中、遊馬はかつての宿敵であり味方となったIII・IV・Vの兄弟の支援を受け、アストラルと再会する為にVが開発した転送装置でアストラル世界へ向かう。異世界と触れ合ったアストラルの存在を認めず記憶を消去しようとする、アストラル世界の統治者・エリファスとの戦いにも勝利し、遊馬は無事にアストラルを救出した。
一方、神代兄妹は自分達がバリアン七皇のナッシュ・メラグであったことを知り、密かに遊馬達から離反していた。

注釈

  1. ^ 伝説のデュエルモンスターとして、「ブラック・マジシャン」や「E・HERO ネオス」の木像が登場したことはある。ただし、5D's出身のモンスターの木像は登場していない。
  2. ^ 劇場版では2016年に公開された『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の製作に参加している。
  3. ^ a b c 現:BSテレ東
  4. ^ 『遊☆戯☆王』のアニメシリーズにおいてゴールデンタイム帯での放送となるのは、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』が2003年10月の最初の放送時間を移行して以来、約7年半ぶりとなる。
  5. ^ 再放送が行われる以前は、子供達が芸人のサポートを受け苦手なものに挑戦するバラエティ番組「苦手こくふくバラエティー!かっとビング! 挑戦篇」、1話のダイジェスト映像やキャストインタビューなどで構成された「遊☆戯☆王ZEXAL徹底ガイド」が1週ずつ放送され、4月13日には「苦手こくふくバラエティー!かっとビング! 努力篇」が放送された。
  6. ^ 決定打の直前にカイトが撤退したため、厳密には敗北に限りなく近い無効試合。
  7. ^ 第47話・第48話において、IIIの紋章の力で「かっとビング」を消されてしまった際は、「かっとビング」を知らぬまま育った世界の遊馬が描かれた。その世界の遊馬は内向的なままで、小鳥以外のナンバーズクラブ(キャッシーは登場せず)からは「デュエリストの恥」と見下され、同じ学校の生徒たちからも疎まれていた。また、小鳥からは「遊馬」ではなく「九十九君」と呼ばれていた。
  8. ^ その後117話のエリファスの発言において、遊馬の父・一馬の手によって遊馬と出会うように仕組まれていたことが判明。
  9. ^ 後に回収したナンバーズによって人間世界の知識の記憶を取り戻したことで、こういった誤解は少なくなり、逆に遊馬の誤解を諭すことが多くなった
  10. ^ 遊馬にかばわれて戸惑う表情を見せたり、遊馬に積極的にアプローチするキャッシーと対立することもある。アンナの遊馬に対する態度の本心も、敏感に感じ取っていた。
  11. ^ 漫画版では当初「ひょうり とくのすけ」だったが、途中から「おもてうら」に修正された。
  12. ^ 一方で主従関係の外にいる人間に対しては辛辣な言動が多いが、唯一小鳥のことは「カイト様よりも怖いかも」と恐れている。
  13. ^ カイトは昔からの仲で彼を呼ぶときは「クリス」と呼ぶが、遊馬たちに彼のことを話す場合は相手に合わせ「Vが~」と話す。
  14. ^ 真月がベクターとしての正体を現すまではエンディングクレジットでは名前と担当声優が記述されていなかった。
  15. ^ サブタイトルでは「ダークアストラル」とも
  16. ^ そのため、カオスの力を得て変化した姿は腹部の大きな瞳や翼の形状など、ドン・サウザンドとの類似点が見受けられた。
  17. ^ アニメZEXAL IIの璃緖及びメラグはカードとして未使用。海底遺跡で入手し使用したのは凌牙である。遊戯王デュエルリンクスでは2022年7月29日により璃緒の切り札として専用のボイスを実装し、アニメZEXAL IIの放送終了してから8年4ヶ月を経て聞けるようになった。
  18. ^ ただし、アニメではランクをレベルに変える、または両方を併せ持つカードが登場している。
  19. ^ OCGでは「CNo.」のように、特定のモンスターのエクシーズ素材になれる例外もある。
  20. ^ マスタールール3のテキストでは「X素材」と表記が変更されている。
  21. ^ 「CNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラ」のように追加効果を最初から持たないものもある(OCGの「CNo.73」は追加効果を持つ)が、中には「CNo.101 S・H・Dark Knight」のように事実上「RUM」が不可欠な場合もある。
  22. ^ この固有効果はOCGで削除されているが、放送終了後にOCG化された永続罠カード「ナンバーズ・ウォール」が発動している状況下の第二の能力により上記のアニメオリジナル効果の再現がOCGでも可能となっている。なお、中にはモンスターとの戦闘では破壊されない効果を持ったモンスターも存在する。
  23. ^ 第25話のみマーベラスAQL名義。
  24. ^ テレビ東京系列では、この話をもって地上アナログでの放送が終了した。
  25. ^ テレビ大阪のみ天神祭中継放送のため2011年7月26日に振り替えて放送。
  26. ^ 第1話から第24話までの総集編。
  27. ^ 月曜19:30の放送が終了。
  28. ^ 日曜17:30の放送が開始。
  29. ^ 2012年9月17日12:00 - 13:00放送の特番『めざせ世界一!「遊戯王ZEXAL」内村航平選手も出るよスペシャル』内で放送、クレジット上は「アニメ体操SP」と表記。
  30. ^ 本放送時では遊戯王デュエルアワー第二部枠で放送され、後に2015年2月6日から2017年11月10日まで第一部枠にて第1期、第2期と立て続けに再放送で放送された。なお、再放送時では放送構成に若干変更がかけられており次回予告とおまけコーナーは省略された。

出典

  1. ^ 「遊戯王ZEXAL」製作発表 キャストや主題歌が決定”. アニメ!アニメ!. 2020年7月28日閲覧。
  2. ^ 中川家:テレビアニメ「遊☆戯☆王ゼアル」でおばちゃんコント披露へ”. MANTANWEB(まんたんウェブ). 2020年7月28日閲覧。
  3. ^ 『高橋和希オフィシャルウェブサイト STUDIO DICE』2011年9月17日ブログ-ZEXALとは?
  4. ^ a b c d マイナビニュース-かっとビングだぜ、オレ!! TVアニメ『遊☆戯☆王ZEXAL』製作発表会開催
  5. ^ ">『高橋和希オフィシャルウェブサイト STUDIO DICE』2011年4月13日ブログ-ZEXAL放映開始!
  6. ^ テレビ東京・あにてれ-宣伝部長ペナルティと一緒に 『ZEXAL』 を盛り上げよう!!
  7. ^ 正確な総数は手元に残った「No.39 希望皇ホープ」を含めた100枚である。
  8. ^ a b c d e f g h 本編 1話。
  9. ^ a b c 本編 2話。
  10. ^ 本編 19話
  11. ^ a b 本編 16話。
  12. ^ a b c 本編 3話。
  13. ^ 本編24話。
  14. ^ 本編 18話
  15. ^ 本編 4話。
  16. ^ 本編111話。エンディング後のスポンサー一覧の画面には「永遠の別れ」とも書かれていた。
  17. ^ 本編17話。
  18. ^ 遊☆戯☆王 デュエリスト&モンスターズ メモリアルディスク内のトークで判明。
  19. ^ a b 本編 33話。
  20. ^ a b c d e 本編 5話
  21. ^ 本編 6話。
  22. ^ a b c d e 本編 9話
  23. ^ 本編 60話。
  24. ^ a b c 本編 21話。
  25. ^ a b 本編 56話。
  26. ^ 本編 57話。
  27. ^ a b 『監督・桑原智のツイッター』2011年12月11日のリツィート
  28. ^ a b c 本編58話
  29. ^ 本編 82話
  30. ^ 107話の作中のテレビの字幕にて確認。
  31. ^ a b c d e f 本編 15話
  32. ^ a b 本編 44話。
  33. ^ a b Vジャンプ編集部著『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド3』(2011年3月15日)202頁。
  34. ^ OCGでは正規の方法によるエクシーズ召喚も可能だが、基本的に「難易度が高い」「指定されたエクシーズ素材を保持している時の追加効果が得られない」といった場合が多い。
  35. ^ 「遊馬vsNo.96」戦でも、「カオス・フィールド」の効果による特殊召喚の際にNo.96がこの台詞を言っている。
  36. ^ 英語版アニメより判明
  37. ^ 第60話の脚本は放送当時「上代務」と表記されていたが、再放送時にて訂正されている。
  38. ^ 『高橋和希オフィシャルウェブサイト STUDIO DICE』2011年2月11日ブログ-漫画ZEXAL
  39. ^ 本来は1週間早い、2011年4月4日に発売予定だったが、東日本大震災の影響で発売が遅れた。
  40. ^ 遊☆戯☆王ZEXAL 1”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。
  41. ^ 遊☆戯☆王ZEXAL 2”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。
  42. ^ 遊☆戯☆王ZEXAL 3”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。
  43. ^ 遊☆戯☆王ZEXAL 4”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。
  44. ^ 遊☆戯☆王ZEXAL 5”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。
  45. ^ 遊☆戯☆王ZEXAL 6”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。
  46. ^ 遊☆戯☆王ZEXAL 7”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。
  47. ^ “[遊☆戯☆王ZEXAL 8 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-880205-3]”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。
  48. ^ “[遊☆戯☆王ZEXAL 9 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-880343-2]”. 集英社. 2021年10月11日閲覧。






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