迷宮組曲 ミロンの大冒険 ボーナスステージ

迷宮組曲 ミロンの大冒険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 05:17 UTC 版)

ボーナスステージ

アイテムの「楽器箱」を取るとボーナスステージが始まる。五線譜の床の下から飛び上がってくる音楽記号を一定時間内(後述の演奏が終了するまで)により多く集めるのが目的のミニゲーム。音楽記号は通常の音符(付点8分音符+16分音符・1点)、シャープ(♯・2点)、フラット(♭・-1点)があり、終了時に4点につきコイン1個に換算される(50点以上を獲得した場合はコインのレートが2点につき1個に倍増する)。終了時の評価は点数に応じて、なし→"GOOD!"→"VERY GOOD!"→"EXCELLENT!"→"WONDERFUL!" の順にランクアップする。

ステージ背景には7人からなる楽団が並んでいるが、最初のボーナスステージでは楽器を手にしているのは太鼓の1人だけで、BGMは太鼓のパートしか演奏されない。ボーナスステージの回数を重ねるたびに手にする楽器と対応する演奏パートが増えていき、最後の7回目で全パートが揃ったBGMが完成する。登場する楽器は以下の通り。

  1. 太鼓
  2. シンバル
  3. チューバ
  4. オカリナ
  5. ハープ
  6. トランペット
  7. バイオリン

なお、ボーナスステージが終わったあとのメッセージに"YOU CATCHED〜"とあるが、これは"YOU CAUGHT〜"の誤記である。

ストーリー

触れただけで互いに心を通わせる能力を持った人々が暮らす、音楽あふれる平和な星「エプシロン星」。この星では文字や言葉は発達せず、離れた場所にいる人への意思の伝達に音楽が使われていた。しかし主人公ミロンにはそれらの能力がなく人の気持ちがわからない上、楽器を上手く使うことができなかった。ある時ミロンは自分のような人間を捜す旅に出ることにした。

ちょうどその頃ミロンの住むイシュタル村にある危険が迫っていた。村の長老はその危険を周りの7つの谷に伝えるために伝令を送ったが、誰一人として答える者がなかった。ミロンは旅の始めにこの謎を解くために7つの谷を治める王女エルシラに会うために、王女が住むロクタスの街に行くことにした。最初に伝令が届いているはずのロクタスの街でミロンが見たものは、魔人に楽器を奪われて困っている人々の姿であった。それは北の果てに住む魔人マハリトがエルシラの住むガーランド城を占領し、エルシラを城の奥深くに閉じ込め、村中の楽器を隠してしまったためであった。魔人退治を買って出たミロンは奪われた楽器を取り戻し、王女エルシラを助け出すためガーランド城に乗り込んでいく。

ステージ構成

1階

離れコインの部屋
マップ上部に隔離された区画がある。ここへは3階から入る。
石段の部屋
マップ右下に巨大な階段がある。

2階

ドミノの部屋
上に乗ると壊れてなくなるドミノブロックが多数ある。
ハドソンの部屋
下部にブロックで "hudson" と書かれている。
井戸
2階(以上の高さ)から入ることができる。アイテムの「ランプ」を持っていないと底が真っ暗で、地形を視認できない。出口ドアは存在しないが、足場を伝って上端まで登れば出ることができる。
地下牢の部屋
井戸の奥にあり、縦に長い部屋を垂直に落下する。続く火の部屋への入り口。足場を伝って上端まで登れば井戸まで戻ることができる。
火の部屋
触るとダメージを受ける火柱が多数ある。アイテムの「チョッキ」でダメージを軽減できる。
アイテムの「フーセン」入手で一気に城外へ脱出できるが、自力で地下牢の部屋から井戸を経由して城の外へ戻ることもできる。

3階

トラップの部屋
バブルを当てると落とし穴に変わるブロックやスプリングが、多数仕掛けられている。
(離れコインの部屋)
1階の離れコインの部屋の隔離された区画に入れる。ここのコインは再び区画に入り直すことで3回まで(合計45枚)回収が可能。
この区画から出ると、1階の同じ部屋の入口の方にワープする。
暖炉の部屋
最下部に暖炉があり、そこに隠し通路が存在する。この部屋の一部のコインは、部屋に入り直すと復活する。
ねじりん棒の部屋
何本ものねじれた棒の柱で構成される、縦に長い部屋。部屋の中央にはエレベーター(上下する板状の足場)があるが、乗るにはアイテムの「ハネ」が必要。
氷の部屋
2エリア構成。上部エリアは上に乗ると溶ける氷ブロックが多数存在。下部エリアは当たると大ダメージを受ける電撃トラップがある。
迷いの部屋
階段状の通路がひたすら続く構成。ある脱出点を見つけないと延々と同じ場所を周回することになる。
魔神殿(左)
バブルを当てると出現する空中ブロック(アイテムの「エノグ」が無いと見えないが、乗ることはできる)が多数仕掛けられている。落とし穴も多く、最下段まで落ちてしまうと、左右に抜けて城外へ脱出するしかなくなることもある。1体だけ出現する「クロウ」を倒すと重要アイテムの「カンムリ」が出現する。
魔神殿(右)
左部分と同じく隠しブロックや落とし穴が多数存在する。こちらでは「クロウ」を倒すと重要アイテムの「ツエ」が出現する。

4階

マハリトの部屋
ほとんど同じ構成で背景色の違う4つの部屋から成る。全ての部屋にマハリトが存在するが、本物は1体のみ。部屋間の移動の際、特定の場所を通過すると城外に戻されてしまう。

注釈

  1. ^ ボーナスステージへ移行する条件は"楽器箱"を入手することである。これはゲームのクリアには関わらない要素だが、7つとも集めないと主旋律のバイオリンによって完成された楽曲を聴くことが出来ないため、すべて入手することがひとつの「攻略美」とされていた[2]
  2. ^ 一周目の耐久力。他の魔獣も同様。
  3. ^ 個体により差があり、16連射が可能なものも6–7割あった[3]
  4. ^ 2012年にハドソンを吸収合併。

出典

  1. ^ 【懐かしいゲーム特集】「迷宮組曲」(バーチャルコンソール版)”. livedoor ニュース. LINE (2010年10月11日). 2019年9月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e f M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』87ページ
  3. ^ 高橋名人 『公式16連射ブック 高橋名人のゲームは1日1時間』 (2009) p.75
  4. ^ 電人☆ゲッチャ!』 「『迷宮組曲』 - 高橋名人世代」12:00。
  5. ^ なつかしの名作ACT『迷宮組曲』がi-revoゲームで遊べるように!”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2007年2月8日). 2019年1月12日閲覧。
  6. ^ VC 迷宮組曲 ミロンの大冒険”. 任天堂ホームページ. 任天堂. 2019年1月12日閲覧。
  7. ^ Milon's Secret Castle (2007) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月12日閲覧。
  8. ^ 「シャボン」を使って謎を解くアクションゲーム『迷宮組曲』配信中”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2008年2月1日). 2022年11月3日閲覧。
  9. ^ ハドソンの傑作アクションゲーム『迷宮組曲 ミロンの大冒険』が3DSバーチャルコンソール化”. iNSIDE. イード (2012年12月19日). 2019年9月15日閲覧。
  10. ^ Milon's Secret Castle (2012) Nintendo 3DS release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月12日閲覧。
  11. ^ a b 『迷宮組曲2』が実現する!? 高橋名人の新譜発売イベントを密着レポート/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム - ウェイバックマシン(2010年11月24日アーカイブ分)
  12. ^ All about 迷宮組曲 制作者インタビュー
  13. ^ Milon's Secret Castle - Overview”. allgame. 2014年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月22日閲覧。
  14. ^ a b Milon's Secret Castle for Game Boy (1993)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月25日閲覧。
  15. ^ a b ミロンの迷宮組曲 まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年2月25日閲覧。
  16. ^ Provo, Frank. “Milon's Secret Castle Review”. Gamespot. 2013年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月22日閲覧。
  17. ^ M. Thomas, Lucas (2007年6月5日). “Milon's Secret Castle Review”. IGN. 2014年3月21日閲覧。
  18. ^ Milon's Secret Castle for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月25日閲覧。
  19. ^ a b 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、93頁。 
  20. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、533頁、ASIN B00J16900U 
  21. ^ a b 「ユーゲーが贈るファミコン名作ソフト 100選」『ユーゲー 2003 Vol.07』第7巻第10号、キルタイムコミュニケーション、2003年6月1日、11頁、雑誌17630-2。 
  22. ^ a b c みかめゆきよみ (2013年7月15日). “【ファミコン生誕30周年企画】あの頃クリアできなかった『迷宮組曲』をリベンジ!”. iNSIDE. イード. 2019年9月15日閲覧。
  23. ^ 懐古主義・ファミコンゲームデザイナーの過去ブログ:ボンバーマンシリーズのBGMのこと(2)
  24. ^ ハドソン、「迷宮組曲」をモチーフにしたパズルゲーム EZweb「ミロンのほしぞらしゃぼん」を配信”. GAME Watch. Impress (2005年8月18日). 2022年11月3日閲覧。


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