西鉄北九州線 運行・ダイヤ

西鉄北九州線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 23:47 UTC 版)

運行・ダイヤ

1973年9月時点

  • 日中の系統は9系統、系統番号は実際には表示せず、内部の番号である[12]。また上記の通り、北方線は軌間が異なるため運行も独立していた。
    • 1:砂津 - 折尾 連接車(車掌乗務) 10分間隔
    • 2:門司 - 幸町 - 折尾 ボギー車(ワンマン) 15分間隔
    • 3:門司 - 戸畑 ボギー車(ワンマン) 30分間隔
    • 4:戸畑 - 折尾 ボギー車(ワンマン) 30分間隔
    • 5:砂津 - 幸町 - 中央町 - 門司 ボギー車(ワンマン) 15分間隔
    • 6:門司 - 中央町 - 戸畑 ボギー車(ワンマン) 30分間隔
    • 11:砂津 - 筑豊直方 連接車(車掌乗務) 15分間隔
    • 14:八幡駅前 - 筑豊直方 連接車(車掌乗務) 15分間隔
    • 20:魚町 - 北方 連接車(ラッシュ時のみボギー車も運行・共に車掌乗務) 5分間隔

1984年4月1日時点

  • 北方線を除く全区間が健在で、昼間の運転系統は門司 - 到津車庫前、到津車庫前-折尾、門司- 戸畑、戸畑 - 折尾、砂津 - 幸町 - 中央町 - 折尾の5系統がそれぞれ10分間隔での運行で、どの区間でも2つの行先の電車が5分間隔で来るダイヤであった。この5系統はいずれもワンマンカーであった。その他、筑豊電鉄乗り入れ系統が黒崎駅前 - 筑豊電鉄線で、連接車による運行であった。
  • 朝・夕は8系統となり、門司 - 砂津間を除く区間では連接車も運行されていた。なお、西鉄所有の3両連接車は朝ラッシュ時に、八幡駅前 - 筑豊電鉄線で運行されていた[13]

1988年時点

  • 砂津 - 折尾間の運行で、営業時間は朝5時15分から24時まで。朝3分、日中5分、夕4分間隔での運行(筑豊電気鉄道乗入系統を除く)[14]

1993年時点

  • 運行区間は、黒崎駅前 - 折尾間の専用軌道区間のみとなっていた。筑豊電鉄乗入系統を除き全列車が黒崎駅前 - 折尾間の運転で、途中折り返しはない。平日(月〜土)の朝ラッシュ時は5分間隔、それ以外は6分間隔、運行時間は5時15分から24時まで。平日の朝ラッシュ時はボギー車5両と連接車2本、それ以外はボギー車5両が使用される[15]

1997年時点

  • 黒崎駅前 - 折尾間の運行で、筑豊電鉄乗入系統を除き平日(月〜土)108往復、休日88往復。折尾発黒崎車庫前行、黒崎駅前発黒崎車庫前行の区間運転もあり。日中12分間隔、平日の朝夕ラッシュ時は6〜8分間隔で運行。平日の朝ラッシュ時の9往復のみ連接車が使用されるが、第2・第4土曜日や夏休み、冬休み等にはボギー車で運行される[16]

1999年3月29日から2000年11月25日まで(最終運行形態)

  • 黒崎駅前 - 折尾間の運行で、1999年3月29日に最後のダイヤ改正が行われた[17]。筑豊電鉄乗入系統を除き日中は18分間隔、平日朝ラッシュ時は6分間隔、平日夕ラッシュ時は10分間隔、連接車の運行は中止となった。なお、西鉄所有の連接車は筑豊電鉄2100形と共通運用で、黒崎駅前 - 楠橋間を1往復のみの運行となっていた[18]。なお、2000年時点では西鉄公式サイト上で鉄道・バスの時刻検索が可能となっていたが、北九州線の時刻検索は対象外となっていた。

注釈

  1. ^ 但し、筑豊電気鉄道は西鉄全額出資の完全子会社であるため、西鉄との関係は維持されている。
  2. ^ 歯数比約3.0で定格速度が約55km/hに達した。
  3. ^ ダイヤ設定上の平均速度は併用軌道区間で18km/h、専用軌道区間で24km/h前後であったとされ、戸畑線などの専用軌道区間での最高速度は60km/hとなっていた。
  4. ^ 本線である門司 - 折尾間(路線長29.3km)の直通に約1時間半を要した。
  5. ^ 1971年9月5日より実施。この施策は道幅の狭い小倉駅前周辺地域での電車運行速度の低下抑止に効果があった。
  6. ^ a b 北九州線車両保存会の公式フェイスブック
  7. ^ 大門停留場がY字分岐、中央町・幸町両停留場がデルタ型分岐となっているため、砂津→大門→幸町→中央町→大門→砂津と運行した場合や、黒崎方面→中央町→幸町→戸畑→幸町→大門→砂津と運行した場合等には方向転換を生じた。
  8. ^ 筑豊電気鉄道の所属車両は、2車体連接車は西鉄所属車と同様に黒崎駅前・砂津方がA車となったが、3車体連接車は筑豊直方方がA車(1977年(昭和52年)の最初の編成の改造導入時からこの向きであり、西鉄1000形の3車体連接車も、遅くとも同時期から廃車までは同じ向きとなっていた)で、編成の向きは逆となった。
  9. ^ 最寄り電停は到津車庫前電停で、車庫廃止に伴い遊園前バス営業所電停に改称した。
  10. ^ 1976年(昭和51年)まで筑豊電鉄は車両を保有せず北九州線車両の乗り入れによって運行されていた。同線への北九州線車両の乗り入れは北九州線の廃止まで続けられた。
  11. ^ 跡地は戸畑渡場バス停になっていたが、同バス停の移設に伴い現在は空き地となっている。

出典

  1. ^ a b c 「完全子会社との会社分割(簡易吸収分割)に関するお知らせ」』(プレスリリース)西日本鉄道、2014年12月18日。 オリジナルの2014年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20141218103319/https://www.nishitetsu.co.jp/release/2014/14_144.pdf2023年4月14日閲覧 
  2. ^ 岩田武、関田克孝「絵葉書に見る阪神電車創業の頃」『鉄道ピクトリアル』No. 640 1997年7月臨時増刊号 〈特集〉阪神電気鉄道、鉄道図書刊行会、1997年7月、54-55頁。  — 同種の斜めに建植された架線柱が確認できる古写真の例。
  3. ^ a b c “「超低床式」54両投入 西鉄北九州線・25日からバスに 各種サービスも充実”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1992年10月20日) 
  4. ^ 筑豊電気鉄道(株)業務部「筑豊電気鉄道の現況」『鉄道ピクトリアル 臨時増刊号<特集>西日本鉄道』第49巻第668号、電気車研究会、1999年4月、87頁、doi:10.11501/3294802ISSN 0040-40472023年9月2日閲覧 
  5. ^ a b 「モハユニ」『RAIL FAN』第48巻第1号、鉄道友の会、2001年1月号、26頁。 
  6. ^ 電気車研究会 『鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション 12 路面電車の時代』p86
  7. ^ a b c 「追跡風土記 西鉄北九州線をゆく(1)」
  8. ^ 奈良崎博保 「追跡風土記 西鉄北九州線をゆく(1)」(『鉄道ジャーナル』1971年9月号(No.53)、鉄道ジャーナル社、pp.70-79掲載)では、大門電停の自動分岐器制御に車輪検知器が用いられていたことが記されている。
  9. ^ 吉川文夫 『路面電車時代』 大正出版、1995年、p.73 には、昭和38年8月25日に撮影された幸町電停の写真が掲載されており、2階建ての操車所とトロリーコンタクターが確認できる。
  10. ^ 『福岡・北九州 市内電車が走った街 今昔』 p.125
  11. ^ 1988年11月7日付朝日新聞西部本社版掲載記事「西鉄北九州線にホウキ電車登場」より
  12. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアルNo.292 1974年4月臨時増刊 西日本鉄道特集』10P-11P
  13. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアルNo.443 1985年2月号 特集 路面電車』50-51P
  14. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアルNo.517 1989年9月臨時増刊 特集 西日本鉄道』17P
  15. ^ 弘済出版社『鉄道ダイヤ情報No.111 1993年7月号』47P
  16. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアルNo.668 1999年4月臨時増刊 特集 西日本鉄道』27P
  17. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアルNo.847 2011年4月臨時増刊 特集 西日本鉄道』162P
  18. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアルNo.688 2000年7月臨時増刊 特集 路面電車~LRT』227-228P
  19. ^ 佐藤信之/下村仁士 北九州高速鉄道 北九州モノレール小倉線について(初出鉄道ジャーナル』第35巻第1号(2001年1月号)、2001年。 


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