日本大学芸術学部・大学院芸術学研究科 概要

日本大学芸術学部・大学院芸術学研究科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/22 07:08 UTC 版)

概要

日本大学芸術学部は、1921年大正10年)に誕生した日本大学法文学部美学科を起源とする。1933年に法文学部文学科芸術学専攻および専門部文科文学芸術専攻を日本大学芸術学園と称し、1939年昭和14年)には現在の江古田キャンパスの場所に移転する。

学科数や生徒数の増加により1989年から所沢校舎を開設し2つの拠点を有していたが、江古田キャンパス再整備によって、2019年に全学年の教育を江古田キャンパスに戻した。江古田校舎には芸術資料館と芸術研究所が付設されている。また、芸術学部の厚生施設として、房総半島の海岸に館山セミナーハウスが設けられている[注 1][1]

学風および特色

新入生歓迎行事(春祭)

新入生歓迎会として、上級生により毎年5月に開催されていた行事。

パフォーマンスライブ、作品の展示などが披露されていたが、2019年4月(平成31年)から全学年江古田キャンパス修学に伴い開催されなくなった。

プロジェクト

日藝アートプロジェクト (NAP) として、「総合的な文化・情報の学科横断的な研究・教育・創作活動の成果を学外との連携を図りつつ、学内外に広く発信すること」を掲げた芸術学部の事業で、専任教員の指導の下、学部生・院生が参加し演劇の上演や博物館の企画などが行われている[2]

日芸祭

文化の日を含む3日間に芸術学部全学科協力の元、学生を中心としたイベントとして大学祭が開催されている(芸術祭も参照)[3]

江古田カレッジトライアングル

練馬区江古田駅周辺の3大学(日本大学芸術学部・武蔵大学武蔵野音楽大学)と練馬区が協力し、各大学学園祭時に様々な合同企画「江古田カレッジトライアングル」を行っている[4]

卒展

毎年、卒業制作として卒業展示会が開かれている[5]

その他

日本大学の一学部ではあるが他学部との交流はほぼ皆無で、所属や出身を「日大」より「日芸(日藝)」と意識している学生・卒業生が多いと言われている[6][7]2018年(平成30年)に発生した日本大学フェニックス反則タックル問題の際、日本大学芸術学部は

皆さんが、「日藝に入学して良かった」、「卒業生として胸を張れる」と思えるよう、皆さんの持てる力をすべて安心して学修に向けられる環境を整えることに努めてまいります。日藝は、学生の皆さんを必ず守ります。日藝ブランド力を共に高めていきましょう。

と発信し、AERA dot.で教育ジャーナリストの小林哲夫は「他の学部とは一緒にしてほしくない、というプライドを感じさせる。日芸の思想である」と評価した[8]。また、日本大学芸術学部は毎年、多摩美術大学武蔵野美術大学東京造形大学女子美術大学と共に東京五美術大学連合卒業・修了制作展を共催している[9]


注釈

  1. ^ 館山セミナーハウスは、南房総千葉県館山市にある芸術学部の厚生施設である。

出典

  1. ^ “館山セミナーハウス”. 芸術学部. http://www.art.nihon-u.ac.jp/facilities/seminarhouse.html 2015年11月21日閲覧。 
  2. ^ “NAP(日藝アートプロジェクト事業)”. 芸術学部. http://www.art.nihon-u.ac.jp/facilities/research.php 2015年11月21日閲覧。 
  3. ^ 学部行事|学生生活|日本大学芸術学部”. 日本大学芸術学部. 2021年12月31日閲覧。
  4. ^ 練馬区役所. “【令和元年10月23日】江古田3大学合同学園祭プロジェクト「江古田カレッジトライアングル」~練馬産野菜をたっぷり使った「焼きうどん」「塩焼きそば」を販売~”. 練馬区. https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/koho/hodo/h31/r110/011023.files/011023.pdf 2019年10月23日閲覧。 
  5. ^ “日藝の卒博”. 芸術学部. http://nichigei.tumblr.com/ 2015年11月21日閲覧。 
  6. ^ アメフト問題、日芸の学生は 「迷惑」「小説にする」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年5月2日閲覧。
  7. ^ 【日大解剖】芸術学部OBは出身を聞かれると「日芸」と答える”. BLOGOS. 2020年5月2日閲覧。
  8. ^ 小林哲夫 (2018年5月29日). “日大全16学部の「謝罪」を検証 多くはマニュアル文面のなか光ったのは「日芸」 〈dot.〉”. AERA dot. (アエラドット). 2020年5月2日閲覧。
  9. ^ 第43回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展”. 日本大学藝術学部美術学科 – Nihon University College of Art. 2020年5月2日閲覧。
  10. ^ 『日本大学百年史』 第五巻、40頁
  11. ^ a b 『日本大学百年史』 第二巻、481頁
  12. ^ “日藝賞”. 芸術学部. http://www.art.nihon-u.ac.jp/artwork/index.html 2015年5月1日閲覧。 
  13. ^ 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、69頁。 
  14. ^ 『日本タレント名鑑(2017年版)』VIPタイムズ社、2017年1月27日、687頁。ISBN 978-4-904674-08-6 





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本大学芸術学部・大学院芸術学研究科」の関連用語

日本大学芸術学部・大学院芸術学研究科のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本大学芸術学部・大学院芸術学研究科のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日本大学芸術学部・大学院芸術学研究科 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS