新機動戦記ガンダムWの登場人物 OZ

新機動戦記ガンダムWの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 13:43 UTC 版)

OZ

オットー

Otto
声 - 森川智之
ゼクス配下のOZ士官で階級は二級特尉。個人的にゼクスに忠誠を誓っており(小説版によれば彼もゼクスと同じサンクキングダム出身)、ワーカーによってトールギスがゼクスの専用機になる事が決まってからは、彼の為に、自らテストパイロットになった。しかし、それによる過度な重圧によって、身体を痛めており、ゼクスもそれによって負傷した際には、自らがゼクスに代わってトールギスに搭乗。サンクキングダムを制圧していた連合軍の基地を自らの命と引き換えに攻略した。
名前の由来はイタリア語の「8 (otto)」[2]

ワーカー

(Oswald)Walker
声 - 中村大樹
コルシカ基地のOZ士官。階級は特士。コルシカ生まれで工廠あがりの男。ガンダムに対抗可能なMSを求めるゼクスに、コルシカ基地の片隅に放置されていた未完成のMS・トールギスを紹介。ガンダムによるコルシカ基地襲撃の際、未完成のトールギスをゼクスに託し、自身は撤退する連合軍の殿として、および後の兵士にデータを残す為、エアリーズでガンダムに戦いを挑む。しかし、マグアナック隊の奇襲によってほとんどの戦力を失い、自身もガンダムサンドロックのヒートショーテルに斬られて戦死した。
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』にて、名前がオズワルドであることが判明した。[3]

アレックス

Alex
声 - 難波圭一
ミュラーと共にノインの教え子で、OZ北東アフリカ・ソマリア戦線第33独立戦隊隊長。階級は二級特尉。旧連合軍の立て篭もるモガディジオ要塞攻略のため、補給を求めてレイク・ビクトリア基地を訪れた。パイロットとしての腕は良いが、極めて残忍かつ歪み切った性格で、無抵抗の敵に対しても一方的な虐殺を行う。モガディジオ要塞攻略作戦にミュラーやゼクスと共に参加するが、自身やミュラーの所業に激怒したゼクスと対立。彼の搭乗するトールギスに対しても攻撃を仕掛けるが、隙を突かれ水中で機体を真っ二つに引きちぎられ戦死した。
ミュラー共々、トレーズやノインの事は本心から尊敬していたらしく、また死に際の発言からゼクスに対して嫉妬心を抱いていた節がある。
搭乗機はOZ-08MMSキャンサー
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』では、OZスペシャルズ創設時のパイロットであるソラック・デルブリュックの直属の部下であることが明かされている(本人は「親父さん」呼ばわりしており、ミュラーとの会話を聞いていた本人から怒鳴られている)

ミュラー

Mueller
声 - 草尾毅
アレックスと共にノインの教え子。小柄な黒人系の青年で、戦闘時には眼鏡をかけている。OZ北東アフリカ・ソマリア戦線第33独立戦隊所属。階級は二級特尉。パイロットとしての腕は良いが、アレックス同様に残虐な性格と歪みきった思想の持ち主で、投降した敵兵士に対しても「粛清」と称し、一方的な虐殺をする事を楽しんでいる。モガディジオ要塞攻略作戦にアレックスやゼクスと共に参加するがここでも身勝手な殺戮を行なったためゼクスから反感を買い、彼の呼びかけで攻撃を躊躇した部下が連合指揮官の死に際で放ったミサイルで戦死した事を皮切りに対立。怒り任せにゼクスのトールギスに攻撃を仕掛けるが、返り討ちにされ自身も戦死した。
搭乗機はOZ-07AMS エアリーズ

メーザー

Maiser
声 - 関智一
ゼクス配下の技術士官。トールギスの完成や整備、ウイングガンダムの復元などに多大な貢献をする。小説版『Endless Waltz』ではトールギスIIIの整備も担当している。

ニコル

Nichol
声 - 森川智之
宇宙に上がったレディ・アンの副官。司令官である彼女のサポートの他、実戦部隊の指揮も取る。OZ潜入時におけるトロワの直属の上官であり、「特尉」と呼ばれているが正確な階級は不明。第17話で初登場。
OZに潜入したトロワや、ミリアルドとしてレディの元に接触したゼクスの正体を即座に看破するなど、洞察力に優れる有能な軍人。反面、神経質かつ合理主義な性格でもあり、自軍の勝利の為とあらば味方の犠牲も厭わないという考えを持つ。
レディ・アンの2つの人格の異なる言動に対し次第に困惑や苛立ちを感じていき、一度は彼女を見限ってデルマイユの指揮下に降りる。そして彼が命じたコロニーへの攻撃と連合宇宙軍の一掃を引き受けたのち、レディの不安定な精神につけ込み、彼女を前線に送り出して囮にする作戦を強行するが、(皮肉にも自身が裏切り者として嫌っていた)トロワとゼクスの妨害により作戦は失敗、レディの人格を統合させる事となった。この時にレディから拳銃を向けられながらも「兵士として良い勉強をさせてもらった」と彼女なりの感謝の言葉を述べられ、自身の行動を省み再度レディの下に戻る。
レディ・アンがツバロフの手で倒れ、OZが内乱を起こしたあともトレーズ派の一員としてその身を護衛しており、バルジからトレーズ派の負傷兵を連れて地球に帰還した。
新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場するロウ・サーナンの上司であり、同作にも物語冒頭とエピローグで登場している。
搭乗機はトーラス

ツバロフ・ビルモン

Tubarov
声 - 幹本雄之
ロームフェラ財団の幹部。OZのMS技師長も務める中年の男性で、モビルドールシステムの開発者。ロームフェラ財団の意向に極めて従順に働く為、財団代表のデルマイユの信任は厚いが、その結果財団の方針に異を唱えるトレーズやレディ・アンと対立する事になる。兼ねてからトレーズを慕う配下のoz兵士から強い反感を持たれていたようで、初登場の18話ではMDリーオーでトレーズを殺害しようとした際には兵士たちに拒否され、直後にトレーズが下した射殺命令では逆に兵士たちに自身が処刑されかけた(追い討ちとばかりに、モビルドール化したリーオーもトレーズのリーオーに全機破壊される)。しかし、トレーズ失脚後はOZ宇宙軍の司令官としてバルジで指揮を行い、「オペレーション・ノヴァ」を成功させる。「特佐」と呼ばれていたが正確な階級は不明。財団においてはトレーズと同格以上であったと思われる描写がある。
ホワイトファング蜂起に伴うセディッチ率いる部隊にリーブラ乗っ取りの際に拘束されるが、隙を見て逃走。モビルドールを起動させて抵抗するも、アルトロンガンダムにモビルドールを(ホワイトファングが乗り込んでいたMSごと)ことごとく破壊されてしまい、自身も基地の爆発に巻き込まれ死亡した。
『コミックボンボン』に連載された漫画版では、バルジで指揮を執るが、リーブラの主砲を受けて戦死した。
かつては月面基地「マリウス・プラント」で責任者の1人として兵器開発に従事するも労働者に無理をさせた事で反乱の原因を生み出したと見做され、責任者から外された。その経緯から人間の兵士を全く信用せず、モビルドールの開発・導入に全てを賭けていったとされる。作中でもアルトロンガンダムを見た際には当初は「興味のある機体」と称すも、月面基地で調査後すぐに廃棄、以後はガンダムという概念を抹殺することに徹底した。無人化されていないMSを、侮蔑を込めて「有人機」と呼ぶ。
名前の由来はドイツ語の「12 (zwölf)」[2]
かつてはトールギスの持つドーバーガンの破壊力を参考にして砲戦仕様MSトラゴスを開発した。

トラント・クラーク

Trant Clark
声 - 中博史
ツバロフ(OZ財団派)配下の技術士官。「特尉」と呼ばれているが正確な階級は不明。鹵獲されたウイングガンダムゼロの機体の特殊性に興味を持ち、任務を無視して独断で研究を始める。それを知り、憤慨したツバロフが差し向けたOZの追撃部隊に対しウイングゼロに搭乗して応戦するが、最終的にゼロシステムに取り込まれてしまった。ガンダムデスサイズヘルの攻撃でウイングゼロごと飛ばされた後、どうなったのかは不明。漫画版ではヒルデの幼馴染として登場し、肉体に過度の負荷を与えるゼロシステムに心身共に破壊されながらもシステムへの執着を深めていった。ヒルデ曰く「昔はとても優しかった」のこと。最終的にはゼロシステムに耐えきれず死亡した(トラントの死を知ったデュオは涙を流した)。
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』では、オペレーション・デイブレイクの際のバルジ攻略に参加。その後は部下となったヒルデ・シュバイカーと共に鹵獲されたプロトゼロとヒイロ、カトルの身柄を拘束。ツバロフの意向を無視してゼロシステムの究明にのめり込んだ。その後、80%の完成度であったガンダムデスサイズヘルにプロトゼロで交戦を挑むが、この頃にはゼロシステムで敗北のビジョンを見せ続けられた影響からか既に精神不安定になりつつあり、最後にはデュオを助けようとしたヒルデの攻撃でプロトゼロは戦闘不能に追い込まれる。しかし、自分の敗北を認めたくないと絶叫しながら自爆スイッチを押してしまう。最期には狂気の笑いを上げながらプロトゼロの爆炎に消し飛ばされた。
ヒイロの義父であるセイス・クラークは実兄。
名前の由来はフランス語の「30 (trente)」[2]

クライスト

Christ
声 - 目黒裕一
ヒイロが身を投じた、OZトレーズ派の一部隊の指揮官。正確な階級は不明(服装から一級特尉以上?)。モビルドールとの戦闘で戦死したと思われる。
搭乗機はOZ-06MS リーオー。

注釈

  1. ^ OVA・劇場版では射殺されたことで言葉が遮られてしまっているが、小説・漫画ではデキムが拾ってきたと言い切ったところで射殺された。マリーメイアの項にあるとおり、マリーメイア自身の出自に疑問符がつく展開となっている。

出典

  1. ^ a b 「GW・キャラクターデザイン・コレクション」『新機動戦記ガンダムW データコレクション(1)』メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、1996年11月15日、85頁。ISBN 4-07-305308-6 
  2. ^ a b c d e f g h i j PAS 2007, pp. 189, 「『W』ネーミング解析 あなたいくつ?」
  3. ^ 1巻145ページ
  4. ^ PAS 2007, pp. 31, 「キャラクター・アーカイブ」
  5. ^ 雑誌アニメV3号(97年11月)






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新機動戦記ガンダムWの登場人物」の関連用語

新機動戦記ガンダムWの登場人物のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新機動戦記ガンダムWの登場人物のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新機動戦記ガンダムWの登場人物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS