括弧 使い方

括弧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 23:16 UTC 版)

使い方

正式な決まりがないため、公用文や学校教育での慣行[12]と実際の用例では大きく異なるものもある。下に示すのは一例であり、特に出版物などでは、相手や出版社などの基準も参考にされたい。

説明の補足

  • 補足を加える場合には( )を用い、文末では括弧の外に句点を打つ。
用例:これから括弧の使い方について説明する(引用符としての用法も含む)。

発言の提示

  • 人物の発言部分は「 」を用いる。文が引用されるとき、の前に句点を打ってもよいが、出版物では打たれていないことが多い。
用例:彼は「括弧の使い方は難しい。様々な用法がある」と言った。
  • 発言部分のみ行や段落を変えて示すこともある。文頭の字下げ(インデント)は行ってもよいが、出版物では行われていないことが多い。
用例:
彼は言った。
「括弧の使い方は難しい。様々な用法がある」
その通りである。

名称の提示

  • ある作品が複数の作品から成り立っている場合、個々の作品の名称に「 」を、作品全体ないし作品集の名称に『 』を、それぞれ用いる。
用例:アルバム『アルファ』から「ベータ」をお聞きください。
  • 書物の場合、単行本雑誌新聞の題名などには『 』を用いる。単行本を構成する個々の作品名・雑誌論文名・新聞記事名などには「 」を用いる。
用例:「デルタ」は雑誌『イプシロン』にて絶賛連載中! 今夏には単行本『デルタ』の発売が予定されています。

引用

  • 引用する文章は「 」で囲む。引用する文章に「 」が用いられている場合には、「 」『 』に置き換える。
引用する文の例:いずれ「真実」が明らかになる。
用例:その評論家は「いずれ『真実』が明らかになる」と述べた。
  • 引用文中に筆者が補足を加える場合は、その部分を[ ]または〔 〕で囲む。
用例:その辞書によると、引用符とは「文中において、[他の文や語を]引用していることを示す記号」のことである。
  • 口頭での発言に筆者が補足を加える場合は、その部分を( )で囲む。
用例:総理は会見で「来週中にも法案を(参議院に)送る」と述べた。
  • 引用文の一部を強調する場合は、その部分に傍点・下線・太字化などを施し、引用文の最後に( )を用いて引用者が強調した旨を記す。
用例:その辞書によると、引用符とは「文中において、[他の文や語を]引用していることを示す記号」のことである(太字は筆者)。
  • 引用文の一部を省略する場合は、[中略]〔中略〕のように表記するか、3点リーダーを2つ並べた……などを用いる。

強調など

  • 語句を強調する際には“ ”または〝 〟を用いる。「 」を用いることもあるが、他にも様々な用法で用いる記号のため、混在を避けたい場合には用いない。
  • “ ”は、皮肉の引用符(「いわゆる」・「いわば」)というニュアンスで、言葉を文字通りに受け取ってはいけないということを示す際にも用いる。
用例:休日の家族サービスという“仕事”が待ち構えていた。
  • 名称に「 」を付け、相手はそう自称しているが自分は認めない、という意思表示をする場合がある[13]
用例:日本のロケット技術は「純粋に平和的に」開発された[14]
  • 学術書では、キーワードや独自の定義で用いる語句を〈 〉や、さらに強調して《 》で囲むことがある。

これら強調のための記号は全て併用することができるが、使い分けは書き手のニュアンスに任せられる。

用例:広告は主にマスメディア、すなわち“プロフェッショナル”が主導権を握ってきた。ところが、近年はインターネットの〈口コミ〉が大きな影響力を持っている。いわば、アマチュアたちによる《広告行動》である。



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