大本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 13:54 UTC 版)
教典
- 『大本神諭』(277篇)、明治25年~大正7年
- 明治25年から国常立大神から出口なおにくだった神示集。『三千世界一度に開く梅の花』から始まり、世の大立替え、立直しが起こるとし、日清・日露戦争や世界大戦そして日本の敗戦などの預言が的中。
- また、救世主たる存在が出現することがミロクや日の出の守護という言葉で表現でされている。
- 『…身魂は東から出てくるぞよ。此御方が御出になりたら、全然日の出の守護と成るから、世界中に神徳が光り輝く神世になるぞよ。』
- 『…金の茶釜と黄金の玉が埋けてあるぞよ。これを掘り出して三千世界の宝といたすぞよ。黄金の玉が光出したら、世界中が日の出の守護となりて、神の神力はいかほどにも出るぞよ。』
- 王仁三郎自身も『六十路をば 越えたる男子が現はれて この世のかぎり光り照らさむ』(霊界物語 第8巻 霊主体従)と記している。
- 大本では出口王仁三郎がこのミロクであるとして教えを確立していく。
- 『伊都能売神諭』(37篇)、大正7年~大正8年
- 出口なおの死後、出口なおと同様、国祖の神から出口王仁三郎に下った神示集。
- 『霊界物語』(81巻)、大正10年~昭和9年
- 出口なおの死後、出口王仁三郎によって書かれた物語。物語の中では弥勒神示とも表現されている。霊主体従、如意宝珠、海洋万里などの玉取りの物語、国取りの物語、天祥地瑞の物語。
教祖
開祖(厳の御魂)
出口なお(1837~1918年)を開祖と仰ぐ。明治25年56歳のなおに神がかりがはじまり、やがて神の啓示で筆を持てと言われ自動書記「筆先」が始まる。
変性男子の神系、国常立尊(艮の金神)
真如聖師(瑞の御魂)
出口王仁三郎(1871~1948年)は26歳の時に高熊山の修行で自己の使命を自覚。翌年「西北に行け」との神示に従うと出口なおに出会う。
変性女子の神系、豊国姫尊(坤の金神)
教主
二代教主 出口すみ子(1883~1952年)、王仁三郎の妻
三代教主 出口直日(1902~1990年)、王仁三郎の長女
四代教主 出口聖子(1935~2001年)、直日の三女
五代教主 出口紅(1956~)、聖子の姪
本拠地
- 梅松苑【綾部祭祀センター】(京都府綾部市本宮町1-1) - 本部。発祥の地。
- 天恩郷【亀岡宣教センター】(京都府亀岡市荒塚町内丸1番地) - 本部。亀山城趾。
- 東光苑【東京宣教センター】(東京都台東区池之端2-1-44) - 東京本部。
霊場
- ^ a b 永岡崇 (2013). “宗教文化は誰の者か - 『大本七十年史』編纂事業をめぐって”. 日本研究 (国際日本文化センター) (47): 130.
- ^ a b 島田裕巳『現代にっぽん新宗教百科』 柏書房 90-95p
- ^ 玉串奉奠の作法1 - 公式サイト
- ^ “霊場(霊山・霊地) 沓島・冠島”. 宗教法人大本. 2021年9月9日閲覧。
- ^ 『大本神諭』明治三十四年旧十二月三日 / 大正三年旧七月十一日
- ^ 『霊界物語』第1巻 第三五章 「一輪の秘密」、第38巻 第十三章 「冠島」 / 第一四章 「沓島」
- ^ 『いのりとつどいー教派神道連合会結成百周年記念史』1996年。10-12頁。
- ^ 祭神 - 公式サイト
- ^ “予言と警告”. 大本信徒連合会. 2023年1月2日閲覧。
- ^ “王仁三郎がみろく様”. 大本信徒連合会. 2021年4月21日閲覧。
- ^ 『オールカラーでわかりやすい! 世界の宗教』236頁
- ^ 井上順孝 『新宗教の解読』 ちくま学芸文庫 [イ-12-1] ISBN 4480082735、111p
- ^ 五十嵐太郎 『新宗教と巨大建築』 講談社現代新書 1580 ISBN 4061495801、164p
- ^ 大本信徒連合会 公式ホームページ
- ^ “第三次大本事件の本質”. 大本信徒連合会. 2022年9月29日閲覧。
- ^ “「反教団事件」の本質”. 宗教法人大本. 2021年5月31日閲覧。
大本と同じ種類の言葉
- >> 「大本」を含む用語の索引
- 大本のページへのリンク