境界性パーソナリティ障害 関連項目

境界性パーソナリティ障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/15 04:34 UTC 版)

境界性パーソナリティ障害(きょうかいせいパーソナリティしょうがい、: borderline personality disorder ; BPD)は、境界性人格障害境界型パーソナリティ障害情緒不安定パーソナリティ障害(じょうちょふあんてい - 、emotionally unstable personality disorder)と呼ばれる人格障害精神疾患[1][2]。境界性の由来は「神経症」と「統合失調症」という2つの精神疾患の境界にある症状であることからである。 例えば、境界性パーソナリティ障害患者における「強いイライラ感」は神経症的な症状で、「現実を冷静に認識できない」という症状は統合失調症的なものである。境界性パーソナリティ障害は気分の波が激しく感情が極めて不安定で、良い・悪いなどを両極端に判定したり、強いイライラ感が抑えきれなくなったりする症状を示す[2]。不安定な自己 - 他者のイメージで対人関係が不安定で特定の他者に見捨てられないことに固執、自己の感情や思考の制御不全、衝動的なリストカット大量服薬など自傷行為・自己を損なうような性的逸脱行為やドラッグ服用・過食など自己破壊行為などを特徴とする障害である[3][4][5][2]。一般では英名からボーダーラインボーダーと呼称されることもある。旧来の疾患概念である境界例が指す症状とされ、1980年に発表された『精神障害の診断と統計マニュアル』第3版(DSM-III)では、これまでの境界例の議論から2つの群として取り出され、統合失調症との近縁性のある統合失調型パーソナリティ障害と、対人関係の不安定性や傷つきやすさが焦点となる境界性パーソナリティ障害が分類された[6]




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