可除群 可除群の構造定理

可除群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/09 05:39 UTC 版)

可除群の構造定理

G を可除群とすると、G捩れ部分群 Tor(G) は可除である。可除群は入射加群であるから、Tor(G) は G直和因子英語版である。したがって

である。可除群の商であるから、G/Tor(G) は可除である。さらに、トーションがない。したがって、これは Q 上のベクトル空間であり、ある集合 I が存在して

となる。捩れ部分群の構造は決定するのが難しいが、すべての素数 p に対してある が存在して

となることを示すことができる[6]。ここで は Tor(G) の p-準素成分である。

したがって、P を素数全体の集合とすれば、

集合 I および pP に対して Ip の濃度は群 G によって一意的に決まる。


  1. ^ Griffith, p. 6
  2. ^ Hall, p. 197
  3. ^ Griffith, p. 17
  4. ^ Griffith, p. 19
  5. ^ Lang, p. 106
  6. ^ Kaplansky 1965.
  7. ^ Griffith, p. 7
  8. ^ Feigelstock 2006.
  9. ^ Cartan & Eilenberg 1999.
  10. ^ Rotman 2009.
  11. ^ Lam 1999.
  12. ^ Nicholson & Yousif 2003.
  13. ^ Damiano 1979.
  14. ^ a b Lam 1999, pp. 70–73.


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