ボルトカッタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 21:52 UTC 版)
最近のボルトクリッパ市場動向
ボルトクリッパは、JIS B 4643で規定されている商品であり、呼びサイズは全長を基準として、300・350・450・600・750・900・1050mmの7サイズがある。ただし、市場では、サイズを増やして同一目的の200(片手式)・250mmカッタも販売されている。
手動式の鉄筋カッタや油圧式電動カッタが無かった時代・高価格の時代には、大きなサイズのボルトクリッパで全ての棒状鋼材の切断を行っていたが、それらが安価で手に入る現在では、売れ筋としてはサイズ300mmアルミ鍛造ハンドル品がNo.1となっている。このサイズは、本体とハンドル材質も、アルミ鍛造品・アルミダイキャスト品など外観や製造コスト・軽量化を意識し、カラーも豊富な志向的商品も多くなってきている。
最近は、ISO9001の取得によりJISを取得していたメーカもJIS更新を取り止めるという現象が現れてきている。
新商品情報
- 2009年8月 MCC ボルトクリッパアルミ250mm 発売
- 2010年1月 DOGYU 磨きアルミボルトクリッパー250mm 曲がりハンドル (受注生産品) 発売
海外メーカについて
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海外メーカとしては、HKP・ VBW・ RIDGID・ ALARM・ KNIPEX・KLEIN等がある。クリッパの品種・サイズの品揃えの多さでは、HKP社がNo.1である[要出典]。
KRENN社の商品は特別な設計思想で、刃の調節機能は無く、刃が欠けたり磨耗で刃面に隙間が出来た場合は、刃チップと刃本体が、別々に構成組み立てされている刃チップを回転して取り付け、3回分の切断替え刃として使用できる。また、本体も全サイズ兼用でパイプハンドルもメーカ唯一の楕円パイプ断面形状で強度的に優位であり、長さのみを変えて全サイズ兼用としている。
H.K.Porterのボルトクリッパについて
H.K.Porterは、1880年に設立されている。現在は、クーパーハンドツールen:Cooper Toolsに属している。
現在のタイプのボルトクリッパが何時発明されたかの確たる記録は無いが、HENRY K. POETERが1894年に発明・特許登録となったUSPTO Patent No.520896[8]ではないかという事が1897年の Sears Roebuck & Co. カタログ[9]と関係付けて考えられる。
アメリカの科学誌ポピュラーサイエンスPopular Science 3 1925(出版社: Bonnier Corporation)の119ページ[10]と
Popular Science 3 1926の85ページ[11]によると、ボルトクリッパ(Bolt clipper)は、工場・道路工事・自動車整備・船上・鉄道・消防・電話工事・家庭等のあらゆる場所で使用する事が出来るボルト・鉄筋・ワイヤ・鋼材等の切断万能工具として作業時間を短縮する事の出来る効率の良い工具としてH.K.Porter,Inc.のEverett,Mass.,U.S.Aが発表している。
主なメーカー
国内
海外
- HKP クーパーツール(アメリカ)
- VBW
- RIDGID リッジ(アメリカ)
- ALARM
- KNIPEX クニペックス
- KRENN
- ^ ボルトクリッパー[切断工具]|アーム産業
- ^ クリッパの様なクサビ切断刃の場合、被切断材の硬度にもよるが、ほぼ被切断材の直径の2/3程度までクサビが入ると残りの1/3は破断され、切断が完了となる為
- ^ 特許・実用新案文献番号索引照会 実用新案登録第1074738号
- ^ 出典『全国作業工具工業組合平成18年度資料より』
- ^ アメリカ合衆国特許第 2,910,900号
- ^ Alvin Sellens, Dictionary of American Hand Tools, 2002, p.45, ISBN 0-7643-1592-7
- ^ JIS B 4643(日本産業標準調査会、経済産業省)
- ^ 最初のボルトクリッパ特許 USPTO Patent No.520896
- ^ 1897 Sears Roebuck & Co. Catalogue 著者: Skyhorse Publishing
- ^ Popular Science 3 1925
- ^ Popular Science 3 1926
- 1 ボルトカッタとは
- 2 ボルトカッタの概要
- 3 最近のボルトクリッパ市場動向
- 4 参考文献
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