ヘンリー・ダイアー ダイアーが観察した当時の日本人の傾向

ヘンリー・ダイアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 09:38 UTC 版)

ダイアーが観察した当時の日本人の傾向

工部大学校で教鞭をとるうちに、ダイアーは日本の学生たちの性質に気が付き、彼の講演記録にこう記した。

日本の学生は、何でも本から学ぼうとし、それよりもはるかに大切な観察と経験を疎かにする傾向がある。・・・工学に携わる人は、どんなに立派な理論を知っていても、知識だけの人にはなってはいけないし、また、どんなに器用でも、無知であってはならない。(明治 第二集 模倣と独創~外国人が見た日本~ 2005.4.16 番組内の説明より抜粋)

また彼は、このようにも述べた。

これまでさんざん言い古されてきた、『日本人は非常にモノマネが巧みだが、独創性もなければ偉大なことを成し遂げる忍耐力もない』といった見方は、余りにも時代遅れというものである。(ヘンリー・ダイアー著『大日本』より)

著作

  • The Evolution of Industry(1895)
  • Dai Nippon: The Britain of the East(1904)
    • Henry Dyer、平野 勇夫訳『大日本 技術立国日本の恩人が描いた明治日本の実像』 実業之日本社、1999年。ISBN 9784408103570
  • Japan in World Politics(1909)
  • The Collected Writings of Henry Dyer, in 5 vols., edited by Nobuhiro Miyoshi (Tokyo: Edition Synapse) ISBN 978-4-901481-83-0

参考文献

  • 三好信浩 『ダイアーの日本』福村出版、1989年。ISBN 9784571105333
  • 北政巳 『国際日本を拓いた人々 日本とスコットランドの絆』 同文館出版 1984年
  • 北政巳 『御雇外国人ヘンリー・ダイアー 近代(工業)技術教育の父:初代東大都検(教頭)の生涯』 文生書院、2007年。ISBN 9784892533693



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