ブレイブリーセカンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 08:57 UTC 版)
ジャンル | RPG |
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対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | シリコンスタジオ |
発売元 | スクウェア・エニックス |
プロデューサー | 浅野智也 |
音楽 | ryo(supercell) |
美術 | 吉田明彦 |
シリーズ | ブレイブリーシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
3DSカード ダウンロード |
発売日 |
2015年4月23日 2016年2月26日 2016年2月27日 2016年3月10日 2016年4月15日 |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
売上本数 |
167,489本[1] 70万本[2] |
概要
『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』(BDFF)および『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』(BDFtS)の正式続編で、前作から数年後の物語が描かれる。ブレイブリーシリーズのコンシューマーゲーム第2作目。
前作でBGMを担当したRevo(Linked Horizon)から今作ではryo(supercell)に変更などコンポーザー、シナリオライター等一部を除いて、メインスタッフは『BDFF』、『BDFtS』から多くが続投されている。
ストーリー
前作「ブレイブリーデフォルト」にて宿敵ウロボロスを撃破後、世界を救った4人は「光の戦士」と人々から讃えられていた。 イデアはエタルニア近衛師団長となり、公国の立て直しに奔走した。 リングアベルはDの手帳をイデアに預け、何処かへ去って行った。 アニエスは暴走した4つのクリスタルを正常な状態に戻す旅を終えた後にクリスタル正教を立て直し、法王に就任した。 ティズは宿っていた魂が還ったことで昏睡状態となり、エタルニア公国の医療カプセルの中で眠り続けていた。
各々の道に進んでから2年半後、全世界の人々が待望するクリスタル正教とエタルニア公国との和平調印式が正教首都ガテラティオにて平和裏に進められていたが、調印の直前にグランツ帝国の皇帝オブリビオンが窓を破って乱入する。 エアリーと酷似する妖精アンネとともに現れた皇帝は圧倒的な力で聖騎士ブレイブ・暗黒騎士アナゼル・正教騎士団三銃士リーダーのユウ・ゼネオルシアを一蹴し、アニエスのペンダントを破壊した上で浮遊城ディアマンテへ連れ去った。 奇跡的に回復したユウは他の正教騎士団三銃士ジャン・ニコライと再会し、法王アニエスの奪還を誓う。 巡教の森で先行していた正教騎士団と合流するものの、仲間だったジャンに裏切られ一団は壊滅する。 ユウはガテラティオまで逃げ延びたものの、街は既に帝国軍に再襲撃を受けており大聖堂でニコライが戦いから手を引いて生き延びるよう遺言を残して死亡する。
ユウは独りになりながらも、どんな苦境に立たされても決して諦めない「がんばリベンジ」の信念の下、アニエス救出を続行する。 その矢先に皇帝から送られた刺客の黒巫女アヤメに襲撃され追い詰められるも、間一髪のところでイデアが登場し、二人の力でアヤメを撃退する。 浮遊城に向かう途中に墓標の村で休息を取っていると宇宙船が突如墜落し、中で倒れていた謎の女性マグノリアを介抱する。 彼女の目的は浮遊城にいる「魔王」なる存在の打倒であり、同じく浮遊城を目指すことから一行の仲間に加わる。 その後、占領されていた公国軍総司令部の医療カプセルにて、占星術師ノルゼンより託された「神界の霊石」を使うことでティズは長い眠りから目覚め、攫われたアニエスを救出するために一同の仲間に加わった。 議事堂にて4人は浮遊城を目前まで追い詰めるも、ジャンと死亡したはずのニコライによって阻まれる。辛くもジャンたちに勝利したものの、旧友にとどめを刺すことはできず、浮遊城とともに取り逃がしてしまう。
一同はその後、飛び去った浮遊城を追跡する旅に出る。 ユウたちはアニエスを救出し、魔王を倒すことができるのか。皇帝の目的は何か。ユウたちは長い旅路の果てに衝撃の真実を目の当たりにする。
システム
シナリオは序章、第1章から第6章の全7章構成となっている。前作の平行世界・多元世界論の設定を強く表に出しており、第四の壁と時間遡行がストーリーの要の一つとなっている。
- ブレイブリーセカンド
- SP(スリープポイント)を消費して、使用者以外の時間を停止させて行動するシステム。
- 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』(以下・BDFtS)にて本作に先駆けて採用されていたシステムであり、3DSをスリープ状態にすることでSPを蓄積させ、戦闘中にSPを消費することで時間を止めて一方的に行動できるようになる。多用はできないものの時間停止中は必ずクリティカル攻撃になる、9999を超えるダメージを与えることができる等の強力な効果を持つ。このシステムにより、3DSをスリープ状態にさせること自体がメリットになるようになった。また、BDFtSとは異なり、ストーリーに密接に関わっている概念である。
- Uの手帳
- 前作の「Dの手帳」に相当する、ゲーム中の情報を閲覧できる辞典。
- モンスター図鑑は各モンスターの撃破記録だけでなく、撃破数が増えることで図鑑のページが追加されるようになったため、コンプリートは前作より達成しにくくなった。他にも武器や防具なども含めたアイテム図鑑、ラーニングした猫技や調合したパティスリーの情報も閲覧できる。イベントビューアはメインイベントやサブイベントを再生でき、チャットやテント内の会話、バトル中の会話も閲覧できる。選択肢によって分岐するイベントも存在するため、全イベントをコンプリートするには周回プレイが必要になる。
- 月面基地復興
- 前作の「ノルエンデ村復興」に相当するミニゲーム。魔王ディアマンデによって破壊された月面を人を送り込んで復興していく。施設を建造することで必殺技に追加効果を付与できるようになるなどメリットは大きい。特に3DSをスリープ状態にしても復興は進むため、3DSをスリープさせることの重要性が高い作品となっている。また、インターネット通信やすれ違い通信を通じて強敵が配信される点はBDFtSと同じだが、今作では強敵を弱体化させる兵器「バスターシップ」が実装されている。
- 前作と同様に復興マップには強敵が飛来することがある。今作では前作でもデザインを担当した増田セバスチャンに加え、新たにチェコのアニメ作家ノロ・ドゥルジアクによってデザインされた魔王が配信される。
- カプカプメーカー
- パーティ4人でカプカプのぬいぐるみを作るミニゲーム。作られたぬいぐるみを売ることで「カプ」と呼ばれる特別な通貨を入手できる。カプは作業能率を上げるアイテムを購入・使用するために使われる他、ピークと換金することもできる。また、売値が特定の金額に達するとBGMが解放され、ミニゲーム内で自由に視聴できるようになる。片手間にできる内職ゲームとして導入されているが、アチーブメント(目標)は片手間のプレイでは達成できない。
- 連続チャンス
- 1ターンで通常戦闘に勝利すると発生。挑戦すると連戦となり、勝利することでバトル報酬が増加する。1ターンで勝利数を重ねるほどさらにバトル報酬が増加していくが、勝利時のBPをそのまま持ち越す等、前作の「戦闘ボーナス」とは大きく異なっている。
- 戦闘開始時、「連戦の予感…!」のメッセージが出ると勝利ターン数に関係無く連戦になる。
- バーターサブシナリオ
- イデアが主人公を務めるサブイベント群。前作の登場人物が中心で、意見の割れる2者のどちらを支持するかを選ぶ分岐シナリオ。賛同しなかった方の所有者を戦闘で倒すことでそのアスタリスクを入手できる。そのため、どちらか一方のアスタリスクしか入手できない。また第1-3章のサブシナリオはどちらの選択をしてもイデアが結果に悩むこととなるが、第5章以降のシナリオ選択ではどちらの選択をしても選択しなかった方も納得できる結末になる。
- ^ 『週刊ファミ通 2016年1月28日号』KADOKAWA、2016年、8頁。
- ^ “ブレイブリー◯◯◯◯◯”. 2019年8月19日閲覧。
- ^ “続編『ブレイブリーセカンド』は10人中10人がおもしろいと感じるRPGに!『ブレイブリーデフォルト FtS』発売後インタビュー”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2013年12月18日). 2022年12月26日閲覧。
- ^ a b “supercell・ryo、ニューシングルのボーカルはEGOIST・chelly”. 音楽ナタリー (2015年4月2日). 2015年4月2日閲覧。
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