ファイア・デパートメント 登場ユニット

ファイア・デパートメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 13:26 UTC 版)

登場ユニット

第1作目と第2作目以降とで日本語訳された名称が異なる一部ユニットについて本項では「第1作目における名称/第2作目以降の名称」として記載する。また、解説においては便宜上、現行発売元による第2作目以降での日本語訳名称を用いる。加えて、消防士とスペシャリストを合わせプレイヤーが指揮する人物ユニットを本項では便宜上「消防隊員」と表記する。

消防官/消防士

消防士は、本シリーズ全てで中心的に活躍する基本ユニットである。彼らは携行しているホース(演出上、消防車両との間を結ぶ部分は省略される)によって消火を行い、昏倒した被災者を担いで搬送したり、混乱して動けない被災者を安心させ救急車などへ誘導する。必要であればはしご車のはしごを昇降し、ボタンやレバーなどを操作することもでき、また特有の動作として消防斧を用いて扉や窓などを破ることもできる。さらに、上述のとおりオプション設定した国籍により服装が変化する。

スペシャリスト

以下はシナリオにより登場する特殊技能を持つユニットで、ほとんどが放水など消防士同様の能力を持つ一方で消防士の行う一部動作が行えないものも多い。

救急隊員/救急救命士
救急救命士は白い服装を着た隊員。昏倒した被災者や消防士を治療することができ、当該人物を自力移動できるようにする。回復した被災者は救急救命士の後に続いて移動する。また、同じコマンドによって他の消防隊員のライフバーを回復させることもできる。概ね消防士と同様の動作が行えるが、消防斧を持たないので扉などを破ることはできない。消防士と共に、登場機会の多いユニットである。
エンジンカッター工作員/救助機動隊員
茶色の服装に蛍光緑色のヘルメットを着けた隊員。携行している電動丸ノコを用いて、消防斧では破れない鉄扉や柵などを切断し、他の隊員の通路を確保する。但し、どこでも切断できるわけではなく、使用箇所は限られる。
工作要員/技術隊員
黒い服装に黄色いヘルメットを着けた隊員。現場において壊れている機械や車両を修理し、作動させることができる。
フックワイヤー工作員/機動偵察隊員
ヘルメットを含め赤い服装を着けた隊員。先端にが着いたワイヤー器具を使い、高所へと移動できる。これにより例えば施設の外塀を乗り越えて内側から門を開け車両の通行を可能にしたり、はしご車が無い状況で建物の上層階へ進入して消火を行うことができる。
耐熱服着用隊員
全身をすっぽり覆う銀色の耐熱服を着た隊員。他の消防隊員より高温環境に長く耐えることができるので、例えば火勢の盛んな地点に突入して火元の燃焼源を断ったり、孤立した被災者を炎から守ることができる。但し、耐熱服は高温を無効化するのではなく熱の影響を遅らせる効果しか無いため、この隊員を選択した時に表示される温度計がいっぱいになると他の隊員と同様に耐熱服着用隊員自身のライフバーが減る。熱の影響は、炎から遠ざかることにより減少する。なお、装備が重いのではしごを昇れない、被災者を搬送できないなどの制約がある。
ポータブル放水砲
三脚式放水砲を携行する消防士。ポンプ車同様に強力な放水力を持つが、それに見合う量の水を携行できないので、適切な水源(第1作目)かポンプ車などの近く(第2作目以降)でしか放水できないが、火災に近接する建物などに向け幅広く噴射して「水の壁」を形成することにより、放射熱による延焼を防ぐことができる。装備が重いので救助活動ができない行動制限がある。オプション設定した国籍により服装が変化する。
化学機動隊員
全身を覆う黄色い防護服を着た隊員。第2作目以降登場する隊員で、化学物質の燃焼による有害な煙やガスの中でも活動することができる。また、そうしたガスなどを中和することもできる。装備が重いのではしごが昇れないなどの制限がある。
災害救助犬チーム
災害救助犬を連れた調教師。倒壊した瓦礫などに埋もれた被災者を発見する役割のユニット。消火や救助活動は行えない。第2作目「スタジアム」・第3作目「パリ」などに登場する。

車両

これら車両は全て、隊員を運転士として乗車させなくとも行動できる。第2作目以降は、隊員を最大4名乗車させて搬送できる。

救急車
被災者を収容し、消防隊員らのライフバーを回復させる車両。現実の救急車とは働きがやや異なり、収容人数に上限が無く、病院へ搬送するために現場を離脱することも無い、いわば移動式の救護施設的な役割を果たす。ちなみに昏倒も混乱もしていない被災者は、近くに救急車があれば自ら乗り込み収容される。
水槽付きポンプ車/ポンプ車
車体上面に放水用ポンプを搭載した消防車。水槽を内蔵しているので孤立状態でもある程度の放水を行えるが、それが尽きると大型水槽車や水源、消火栓(第2作目以降、マップ内に置かれる赤い標柱状のもの)による給水が必要となる。第2作目以降は、消防隊員の「予備品」に水を補給する役割もある。
消防水槽車/大型水槽車
大型水槽を持ち、多量の水を積載した車両。本シリーズでは第1作目と第2作目以降で以下の様に性格がやや異なる。第1作目では車体左右に表示される青い半円形内にポンプ車などを置くことにより給水を行い、消防隊員に「酸素」を補給する役目もあり、貯水量には限界が無い。これに対し第2作目以降では一定距離内にあれば離れていてもポンプ車などへの給水が可能だが貯水量には限界があるので消火栓や水源による補充が必要で、消防士に対する補給は行わない。ちなみに第2作目以降、本車から給水を行う際と消火栓などから取水する際には範囲内にあれば両者が緑色の破線で連結され、放水などによって実際に給水が行われている様子はそれが青く変わることで表現される。
山林火災車
オフロード車をベースにした消防車。第2作目以降、文字通り山林火災のシナリオなどで登場し、ポンプ車同様の役割を担うのに加え、道路以外をも走破して目標地点へ最短距離で向かうことができる。また、消防隊員の「予備品」に水を補給する役割もある。
空港用消防車
空港など面積が広くて遮蔽物が無い場所での火災を想定し独自設計された特殊消防車で、本シリーズでは8輪を持つ箱型の大型車両である。機能は通常の消防車と同じだが貯水量が多く、放水距離が長い上に装甲によりダメージを受けにくい。第3作目「AN-225「ムリヤ」のプレゼン」などに登場する。消防隊員の「予備品」に水を補給する役割もある。
化学車
ポンプ車とよく似た外観と役割を持つ車両だが、唯一の違いはクラスB火災に有効な消火泡を積載している点である。独立した消火能力を持ち、備蓄薬剤が尽きると泡原液搬送車や生化学セルによる補給が必要となる。また、第2作目以降は消防隊員の「予備品」に消火泡を補給する役割もある。
泡原液搬送車
第2作目以降に登場する車両で、化学車に対して消火泡を供給するタンクを備えている。即ち、大型水槽車と同じ役割を持つ車両である。本車も備蓄薬剤が尽きる場合があり、その際には消火栓と同じように設置された生化学セル(赤い箱状のもの)により補給が可能である。
救助用はしご車/はしご車
伸縮式のはしごを搭載した車両。建物高層階の窓などにはしごをかけ、消防隊員の突入路や被災者の避難経路を確保する。第2作目以降は消防隊員の「予備品」に水を補給する役割もあるが、この車自体には放水能力は無い。
放水用はしご車/高所放水車
先端に放水銃と籠の付いたはしごを持つ車両。建物の高層階や遠方の火災に対して放水を行うことができる。放水に際しては(他の自由な行動ができない)消防士が乗っているので、消防士などを乗せる必要は無い。ポンプ車同様にある程度の単独放水能力があり、大型水槽車などによる給水を受けることが可能である。第2作目以降は、消防隊員の「予備品」に水を補給する役割もある。
化学消防車MX
T-64戦車の車体に4輪と放水砲を付け、前部に楔形装甲板を装備した装甲消防車。ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所事故で初めて使われたとされる。本シリーズでは第3作目の幾つかのステージに登場し、化学火災に対する消火剤散布や隊員の「予備品」に生化学消火剤を補給する。ブルドーザー同様に障害物を除去することもできる。
生化学対応特殊車両
第2作目「工業港」や第3作目「ウイルス研究所」などに化学機動隊員を乗せて登場する黄色い車両。消火用の装備は無く、隊員の搬送と隊員の「予備品」に生化学消火剤の補給する。
消火飛行機
火災現場に上空から飛来し、一定範囲に消火剤を散布して飛び去っていく航空機。山林火災などの一部シナリオに登場し、第1作目では専用アイコンが表示、第2作目以降は「応援部隊」として表示された際にのみ利用できる。この際、任意の地点を指定することができ、その周囲を含めて一気に鎮火させる強力な消火力を持つが、要請から飛来までに一定時間が必要で、再度利用可能になるまでにも時間がかかる。指定地点に必ずしも命中しなかったり、投下地点に隊員や被災者が居ると負傷させてしまう欠点がある。
消火ヘリコプター
消火飛行機同様に上空から消火剤を散布する役割を持つヘリコプターだが、消火用飛行機よりも命中精度が高く、再利用間隔が短い。消火力は消火用飛行機より弱いが、隊員などの近くに投下できる利点がある。第2作目「郊外」などに登場する。
救難ヘリコプター
被災者の救護を担当するユニットだが、救急車と異なり、プレイヤーが任意に操作することは出来ない。シナリオの演出によって登場し、着地すると、病院など固定型の救護施設同様に機能する。第1作目「銀行」「森林火災」、第2作目「スタジアム」などに登場する。
消防艇
第2作目の「工業港」シナリオやマルチプレイで登場する、消火能力を備えた小型艇。当然、活動域は水面に限られ岸周辺の火災にしか放水できないが、艇周辺の水を汲み上げて利用するので給水の心配が無く、ポンプ車などへの給水も可能である。
ブルドーザー
ブルドーザーは正確には消防隊の車両ではなく、現場に放置されているものを技術隊員が修理することによって使用する。第1作目「森林火災」・第2作目「自然保護」といった山林火災における倒木や崩落した瓦礫の除去などに使用される。







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