ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 登場キャラクター

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 04:57 UTC 版)

登場キャラクター

主要人物

ジャック・スケリントン英語版(Jack Skellington)
本作の主人公。丸顔の骸骨のような男性。怖がらせることに天賦の才を持ち、ハロウィンタウンの住民たちには「パンプキン・キング(かぼちゃ畑の王)」と呼ばれている。冒頭の登場シーンから分かるように、その正体はかかしである。
陽気で紳士的な性格だが、毎年のハロウィンの催しに面白さを感じることが出来なくなり、クリスマスタウンに迷い込んで目撃したクリスマスの煌びやかさに魅了され、サリーやハロウィンタウンの人々を巻き込んで、盛大なクリスマスを行おうと奔走する。しかし、本人でさえクリスマスのなんたるかを理解しておらず、サンタクロースに成りすまして「人を驚かすための玩具」を人間たちにばら撒いたため、ついに軍隊の大砲によって撃ち落とされてしまう。
自分の失敗を認めて反省した後に立ち直り、事態収拾のためにブギーと対決し、サンタクロースを救出して謝罪した。そして、サリーと結ばれる。
ヘンリー・セリック監督はインタビューにて、「ジャックの姿の着想源は長い脚で華麗に動く蜘蛛である」と語っている[2]
ゼロ(Zero)
ジャックのペット。宙を自由に飛び回る幽霊犬。普段はお墓に入っており、ジャックが足を叩くと出てくる。色は白で足は無く、布のようにひらひらとしている。瞳は真っ黒。かぼちゃのちょうちんの鼻が明かりの役割をはたす。最後はキスをするジャックとサリーを見届け、夜空の星となった。
サリー(Sally)
本作のヒロイン。死体から作られ、偶然心を持って生まれた継ぎ接ぎだらけの人形
見た目は顔が青白く、口裂け女のような顔をしているが、心優しい性格でハロウィンタウンで唯一の良識人で、サンタクロース曰く「まともなのは彼女だけ」。クリスマス計画に熱を上げ過ぎて暴走するジャックの姿に不安を覚え、街中がジャックのクリスマス計画で浮かれる中、ただひとりハロウィンタウンの在り方から外れたその計画の行く末を懸念している。
自分を束縛する生みの親のフィンケルスタイン博士の目を盗むため、度々「イヌホオズキ」の毒をスープに盛ったりするしたたかさも持ち合わせている。
利き手の右腕以外なら自力で縫い合わせることで修復可能なため、塔の上から飛び降りるなど体がバラバラになるような無茶をすることもある。そのため、網かごの手提げかばんには裁縫道具が入っており、ハサミを使えないため糸は口で切っている。
漫画版は主に彼女の視点で描かれている。
「サンディ・クローズ」(Sandy Claws)/ サンタクロース(Santa Claus)
『クリスマス・タウン』に住む伝説の人物。クリスマス前の晩に、夢とプレゼントを世界中のいい子にしている子供達にだけ届ける全世界の人気者であり、悪い子には「プレゼントはやらない」と怒ることもある。
サンタクロースが正しい名前なのだが、ジャックに「鋭い爪を持つ男」という意味の「サンディ・クローズ」[注釈 2]と名前を勘違いされている[注釈 3]
ジャックの命令でハロウィンタウンに拉致され、ジャックの計画を知ったウギー・ブギーによって殺されかける。酷い目にあわされたにもかかわらず、自分の行いを反省したジャックに助けられたことで彼を許し、彼の行いで巻き起こされた混乱を瞬く間に収拾した。その後はハロウィンタウンに雪を降らせ、暖かな声でハロウィンの祝福の言葉をかけた。
ウギー・ブギー(Oogie Boogie)
本作のディズニー・ヴィランズ。目と口の部分に穴が開いている巨漢の袋のお化け。ハロウィンタウンの嫌われ者で、影の支配者を名乗っている。木の中の洞穴に住み、あらゆる拷問器具を所持する根っからの悪者。悪ガキ3人組を手下にしている。
イカサマが得意なギャンブラーであり、自宅の地下はカジノも兼ねた拷問部屋になっている。サイコロが好き。ズダ袋の中身は数万匹規模のが詰め込まれており、縫い目が裂けると虫が散らばってしまう。
悪ガキ3人組に連れてこられたサンディ・クローズを拘束し、彼を救出しに来たサリー共々マグマに放り込んで、料理しようとした。
悪ガキ3人組
ブギーの子分であり、サンディ・クローズの誘拐を行った仲良し(悪ガキ)3人組。ジャック曰く「ハロウィンの子役スター」。
イタズラ好きで町長はこの3人を苦手としている。表面上はジャックの言うことに従っていたが、口止めされていたにもかかわらず、あっさり約束を破ってブギーにクリスマス計画のことを教えてしまう。ブギーが倒されたその後はジャックとサリーを助けた。
また、彼らは悪魔魔女食屍鬼の仮装をした小鬼である[注釈 4]
英語版では一人称は3人とも「オイラ」。
ロック(Lock)
悪ガキ3人組のリーダー格。だが若干ショックに主導権を取られ気味。後先を考えない性格。尻尾のようなものが付いているが、飾りなのか本物なのかは定かではない(動いているようなシーンもあった)。日本版での一人称は「ぼく」。悪魔の仮装をしている。
ショック(Shock)
悪ガキ3人組の紅一点。気の強さは随一かつ悪知恵が働く[注釈 5]。ロックがリーダー格らしいが、肝心のロックが後先を考えずに動いてしまうため、結果的に3人をまとめているのは彼女。せっかちな二人を牽制しているシーンもある。日本版での一人称は「あたし」。魔女の仮装をしている。
バレル(Barrel)
悪ガキ3人組の一人。これといって得意なことがなく、ロックに実験台にされるなど、損な役回りが多い。常にキャンディを舐めている。日本版での一人称は「オレ」。食屍鬼の仮装をしている。

ハロウィンタウンの住人

メイヤー(Mayor、町長)
温厚でお人好しなハロウィンタウンの町長。細長いシルクハットが特徴。楽観的と悲観的の両方の顔を持ち、気分で入れ替わる。町の役人は彼しかいないため、ジャック無しでは何も決められない。胸に着けているクモの蝶ネクタイは動くことができ、町長が目を放すたびにどこかへ行く。ただし、町長が叩くとおとなしくなる。
フィンケルスタイン博士(Dr. Finklestein)
ハロウィン・タウンに住む偏屈で足が不自由なマッドサイエンティストで頭蓋を開閉することができ、たまに自分の脳みそをいじっている。
自分が造ったサリーのことを家政婦のように考えており、いつも自分の世話をするよう強制することから、あまりサリーとの折り合いは良くない。その為、自由を夢見るサリーに一服盛られかけることもあり、彼女を閉じ込めるなどして喧嘩が絶えない。ただし、空を飛ぶトナカイをシンプルと呼ぶなど、ミステリアスな性格も見せる。ラストでは、博士そっくりの人形を作り、その人形が車椅子を押していた。
また、ボツシーンでは、彼がウギー・ブギーの中身だったという説もあるが、本当かどうかは不明。
イゴール(Igor)
フィンケルスタイン博士の元で雑用係をやっている片目しか開いていないモンスター。骨ビスケットが大好きで、命令された仕事をこなすと博士からご褒美として骨ビスケットを貰っていた。
ヴァンパイアブラザーズ(Vampire Brothers)
体格がそれぞれ違う4人のヴァンパイアで、昼間はコウモリ傘を差している。そのうち一番背が高いヴァンパイアが、サイクロプスの目玉の奥と湖のほとりでジャックを探していた。クリスマスプレゼントを制作するシーンでは、キラーダックを作っていた。
ビヒーマス(Behemoth
いつも畑でかぼちゃの世話をしているハロウィンタウンの町民。頭に斧が刺さっている。ジャックにくるみ割り人形を作るように頼まれた。
また、未公開シーンでは、彼が美声を披露して歌うシーンがある。
スパイダーヘアーモンスター(Spider-Hair Monster (/ Creature Under the Stairs)
ハロウィンタウンの町民。指がヘビで髪の毛がクモになっている。
ウェアウルフ(Werewolf)
ハロウィンタウンの町民である狼男。今にもはち切れそうなシャツを着ている。
ハーレクイン・デーモン(Harlequin Demon)
ハロウィンタウンの町民。頭にオレンジ色の縞模様の入った3本の触手のようなものが生えている。
クリスマスプレゼントを制作するシーンでネズミの帽子を作り、ジャックに駄目出しをされていた。
メルティングガイ(Melting Guy)
ハロウィンタウンの町民。全身がドロドロに溶けている。クリスマスプレゼントを製作するシーンでは、亀のおもちゃを作っていたが、ジャックに駄目出しをされていた。
ウィッチズ(Witches)
ハロウィンタウンの二人組の魔女で、背が高い魔女と背が低い魔女。クラウンと共に墓場でジャックを探していたが、「棺おけは残らず開けた」とのことである。二人とも噴水の近くで寝ている。
ミスターハイド(Mr. Hyde)
シルクハットを被ったハロウィンタウンの町民。カボチャ畑でジャックを探していた。シルクハットの中には小さいハイドが、更にその小さいハイドの被ったシルクハットの中にもう一人小さなハイドがいる。クリスマスプレゼントを制作するシーンで、マトリョーシカのような物を作っていた(中身はサソリの死骸)。
アンダーシーガール(Undersea Gal)
ハロウィンタウンの町民で、抹茶色をした半魚人。寝る時はアイマスクを着用して水の中で寝る。
ザ・デヴィル((the) Devil)
ハロウィンタウンの町民。黒いマントのような服を着た赤色の悪魔。集会で「ああ、罠ならすばらしいわな~」とベタなダジャレを言っていた。
サイクロプス(Cyclopes)
ハロウィンタウンの町民。一つ目で耳が長いモンスター。
クラウン(Clown (with the Tear-Away Face))
ピエロのようなハロウィンタウンの町民。一輪車に乗っており、顔を取り外すことができる。墓場でウィッチズと共にジャックを探していた。
コープスメン(Corpse Man(/Dad / Ned))
コープスチャイルドの父親。クリスマスプレゼントを制作するシーンでは、鎖でバンパイアテディを作ったり、大蛇に喰われるシーンがあった。
コープスマム(Corpse Mom (/ Bertha))
コープスチャイルドの母親。コープスチャイルドに首輪を付けて歩いているシーンがある。
コープスチャイルド(Corpse Child (/ Kid / Ethan))
ハロウィンタウンの子供。悪ガキ3人組とは違って良い子。骨ビスケットが大好き。
マミーボーイ(Mummy Boy)
ハロウィンタウンの子供。全身が包帯で覆われている一つ目のミイラ。コープスチャイルドと一緒にいることが多い。
バットキッド(Bat Kid)
ハロウィンタウンの子供。自分の体以上あるコウモリの羽を持っており、歩く時は羽の先を杖のように使って歩く。
ハンギングツリー(Hanging Tree)
ハロウィンタウンに住む木のお化け。常にハングドマン(骸骨)を連れている。
バンドマン(Band Men (/ Zombie Band / Jimmy, Jim & James))
町の隅っこなどで音楽を奏でる3人のモンスターでハロウィンタウンの住民の中で一番人間に近い外見を持つ。
空飛ぶトナカイ
フィンケルスタイン博士が作った骸骨のトナカイ。ジャックの乗るソリを引っ張るが、軍隊に撃ち落されてしまう。
バンパイアテディ(Vampire Teddy)
ハロウィンタウンの住民が作った、裂けた口元に鋭い牙と黒いマントが特徴の黒いテディベア。キラーダックと共にある姉弟の家に贈られ、その姉弟を襲うが、サンタクロースに阻止される。
キラーダック(Killer Duck (/ Evil Toy Duck))
ヴァンパイアブラザーズが作った何にでも噛みつくアヒルの玩具。バンパイアテディと共にある姉弟の家に贈られ、その姉弟を襲うが、サンタクロースに阻止される。
大蛇
ハロウィンタウンの大蛇で、コープスメンを飲み込んだ。その後ジャックにクリスマスプレゼントとして贈られ、クリスマスツリーを丸呑みにした。
フィンケルスタイン博士そっくりの人形
ラストに登場。博士がサリーの代わり用として自分の脳の半分を入れたことで作った人形。博士の車椅子を押しており、その様子を見ていたジャックに呆然とされた。

その他のキャラクター

イースターバニー(Easter Bunny)
悪ガキ3人組がサンディ・クローズと間違えて連れてきたピンク色のウサギ。可愛らしい外見だが臆病な性格で、ビヒーマスに脅かされ怖がってしまう。
街の人々
ジャックからクリスマスプレゼントを受け取るが、そのプレゼントが生首などの恐ろしいものであり、ツリーのオーナメントにコウモリを贈られたり、大蛇にツリーを丸呑みにされるなどの被害を受けて町全体が恐怖と混乱に陥り、警察へ電話が殺到、軍隊が出動するほどの事態になってしまう。しかし、その混乱はサンタクロースによって瞬く間に収まった。
なお、子供達の両親や警察などの大人達の顔は直接登場していない。
坊や
ジャックが最初に訪れた家に住む少年。ジャックと直接対面してプレゼントを贈られた。しかしジャックから贈られたのは干した生首であり、それを両親に見せて気絶させてしまう。その後、自分が会ったサンタクロースが偽者だったと知りショックを受けるが、本物のサンタクロースから子犬を贈られた(しかし両親は気絶したままだった)。
姉弟
ミッキーマウスのパジャマを着た少女とドナルドダックのパジャマを着た少年。ジャックから贈られたバンパイアテディとキラーダックに襲われ、両親の部屋に閉じこもるが、サンタクロースから本物のテディベアと船の模型を贈られた。
小太りの少年
眼鏡をかけた肥満体型の少年。ジャックから贈られたカボチャのびっくり箱に襲われるが、サンタクロースからキャンディを贈られた。
老婆
自宅で編み物をしていたが、ジャックが贈った凶暴なクリスマスリースに襲われてしまう。

注釈

  1. ^ 後に2018年時点、以前のタッチストーンブランドのプロパティに基づいて、ディズニーレーベルでいくつかの今後のシリーズや映画として公開されるようになり、タッチストーン・ピクチャーズのレーベルは廃止したため[6][7]、ディズニーは主力の「ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ」ブランドの下でいくつかのタッチストーン・ピクチャーズ作品のブランドを変更した。
  2. ^ 『キングダム ハーツII』では砂の爪。
  3. ^ 理由は、クリスマスタウンで彼の影の手の部分が伸び、鋭い爪のように見えてしまった為。
  4. ^ キングダムハーツシリーズにてジャックに「小鬼たち」と呼ばれていたことから[信頼性要検証]
  5. ^ 「サンディ・クローズ誘拐」の作戦的なものも、彼女が思いつく場合が多い。

出典

  1. ^ Tim Burton's The Nightmare Before Christmas (1993)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月5日閲覧。
  2. ^ a b c 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』コレクターズ・エディション(デジタルリマスター版)のボーナス・コンテンツ「メイキング・オブ “ナイトメアー・ビフォア・クリスマス”」より
  3. ^ Tim Burton, Henry Selick, The Making of Tim Burton's The Nightmare Before Christmas, 2000, Walt Disney Studios Home Entertainment
  4. ^ Avins, Mimi (November 1993). "Ghoul World". Premiere: pp. 24–30.
  5. ^ Broeske, Pat H. (January 20, 1991). "Dusting Off Burton". Los Angeles Times.
  6. ^ Barnes, Brooks (2018年8月5日). “Disney's Streaming Service Starts to Come Into Focus”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2018/08/05/business/media/disney-streaming-service-ricky-strauss.html 2020年7月12日閲覧。 
  7. ^ “Every Disney+ Announcement and More From the Disney Investor Day”. D23. (2020年12月10日). https://d23.com/every-disney-announcement-and-more-from-the-disney-investor-day-2020/ 2020年12月15日閲覧。 
  8. ^ Mendelson, Scott (October 15, 2013). "'Nightmare Before Christmas' Turns 20: From Shameful Spawn To Disney's Pride". Forbes.
  9. ^ “クリスマス映画ベスト25発表!1位は『素晴らしき哉、人生!』”. シネマトゥデイ. (2014年12月17日) 
  10. ^ ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ブギーの逆襲”. ソニー・コンピュータエンタテインメント. 2015年10月19日閲覧。
  11. ^ ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ブギーの逆襲 プレミアムパック”. ソニー・コンピュータエンタテインメント. 2015年10月19日閲覧。
  12. ^ ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ブギーの逆襲 カプコレ”. ソニー・コンピュータエンタテインメント. 2015年10月19日閲覧。






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