デジャンテ・マレー 来歴

デジャンテ・マレー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 13:11 UTC 版)

来歴

学生時代

地元シアトルレイニアー・ビーチ高校英語版時代は、ワシントン州の最優秀選手に選ばれた[4]ワシントン大学でも1年生時に平均16.1得点4アシストを記録し、Pac-12のセカンドチームに選出された[5]。大学に1年間だけ所属した後、2016年のNBAドラフトアーリーエントリーを表明[6]

サンアントニオ・スパーズ

ドラフト1巡目29位でサンアントニオ・スパーズから指名され、2016年のNBAサマーリーグに参加し[7]、7月14日ルーキースケール契約を結んだ[8].[9]

2016-17シーズン

2016-17シーズンの2016年10月29日、シーズン3戦目となったニューオーリンズ・ペリカンズ戦でデビューを果たし、2リバウンド、1アシストを記録した。[10]。12月23日、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦でキャリアハイとなる9得点を上げた[10]。2017年1月12日、ロサンゼルス・レイカーズ戦で10得点を記録しキャリアハイを更新した[11]。シーズン前半は、Dリーグのオースティン・スパーズに数回アサインされ実戦経験を積んだ[12]。2017年1月19日、ホームでのデンバー・ナゲッツ戦でパーカーの故障に伴い先発として出場し、キャリアハイとなる24得点を記録した[13]。2017年3月、左足鼠径部を痛め、3月20日からシーズン終盤戦を離脱したが[14]、4月12日のレギュラーシーズン最終戦となったユタ・ジャズ戦で復帰を果たし、プレーオフでは、4月20日のファーストラウンド第3戦のメンフィス・グリズリーズ戦で初出場し、4得点、1アシスト、3リバウンドを記録した[15]。2017年5月5日のカンファレンス準決勝、対ヒューストン・ロケッツ第2戦で、トニー・パーカーが、左足の重い負傷によりシーズン離脱となり、 第3戦よりポイントガードの先発としての重責を担うこととなった[16]。14分出場で2得点を記録するに留まったが、チームは103対92で勝利し、シリーズを2勝1敗とした[17]。ゲーム6の勝利では、11得点、10リバウンド、5つのアシスト記録し、デビッド・ロビンソンティム・ダンカンカワイ・レナードに続き、プレーオフで得点とリバウンドのダブル・ダブルを記録したスパーズで4番目の新人になった[18]。この勝利で西カンファレンスファイナルに進んだが、ゴールデンステート・ウォリアーズに敗れた。

2017-18シーズン

2017-18シーズンの2017年10月18日の開幕戦で、昨シーズンの負傷からリハビリ中のトニー・パーカーに代わり先発として出場し、16得点、5リバウンド、2アシストを記録、ミネソタ・ティンバーウルブズに対し107-99で勝利した[19]。5日後のトロント・ラプターズ戦で、16得点、15リバウンドを記録した。ガードの15リバウンドは、スパーズでは、マヌ・ジノビリが2008年に記録して以来であった[20]。2018年1月21日、グレッグ・ポポヴィッチヘッドコーチの決断で、長年ポイントガードの先発を務めてきたトニー・パーカーを控えに置き、マレーを先発に起用することが発表され、インディアナ・ペイサーズ戦で8得点、7リバウンド、4アシスト、4ターンオーバーの成績を残した[21]。2日後のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、19得点、10リバウンド、7スティールと攻守に活躍し114–102での勝利に貢献した[22]。30分以下の出場時間で19得点、10リバウンド、7スティールを記録したのは、1987年に、ラファイエット・リーバーが28分出場で21得点、13リバウンド、8スティールを記録して以来の記録となった[23]。このシーズンは81試合(48先発)に平均21.5分の出場で、8.1得点・5.7リバウンド・2.9アシスト・1.2スティールなどを記録した。2018年5月、NBAオールディフェンシブチーム(2nd)に選出された[24]

2018-19シーズン

2018-19シーズン開幕前の2018年10月7日、ヒューストン・ロケッツとのプレシーズンゲームで、ジェームズ・ハーデンに向かってドライブの後、レイアップシュートの際に右膝の前十字靭帯断裂によりシーズン全休が決定した[25][26]

2019-20シーズン

2019-20シーズン開幕前の2019年10月にスパーズと4年6400万ドルの延長契約を結んだ[27]。このシーズンは66試合(58先発)に平均25.6分の出場で、10.9得点・5.8リバウンド・4.1アシスト・1.7スティールなどを記録した。

2020-21シーズン

2020-21シーズン、12月26日のトロント・ラプターズ戦で11得点・10リバウンド・10アシストで自身初のトリプルダブルを記録した[28]。2021年2月8日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦で27得点・10リバウンド・キャリアハイの8スティールを記録し、スパーズは105-100で勝利した[29][30]

2021-22シーズン

2021-22シーズン 2021年10月25日のロサンゼルス・レイカーズ戦で、スパーズ史上初の20得点12リバウンド15アシストを記録し[31]、前シーズンに21得点15リバウンド12アシストを記録して以来となる5回目のトリプル・ダブルを達成し、ティム・ダンカンのフランチャイズ記録であった4回を超えた[32][33]。しかし試合は延長戦の末121-125で敗れた。2022年2月7日、ドレイモンド・グリーンの負傷に伴い、NBAオールスターに選出され[34]、27分出場し、17得点、5リバウンド、5アシスト、1ブロックを記録した。

アトランタ・ホークス

2022年6月30日にダニーロ・ガリナリ、3つのドラフト1巡目指名権、1つの1巡目指名交換権とのトレードで、ジョック・ランデールと共にアトランタ・ホークスへ移籍した[35]


  1. ^ San Antonio Spurs Roster”. nba.com (2019年). 2019年10月23日閲覧。
  2. ^ San Antonio Spurs Roster”. nba.com (2019年). 2019年10月23日閲覧。
  3. ^ Dejounte-Murray”. draftexpress.com (2016年). 2018 -02-01閲覧。
  4. ^ The Seattle Times
  5. ^ 2015-16 Pac-12 Men's Basketball All-Conference Honor
  6. ^ Marquese Chriss, Dejounte Murray are one-and-done at Washington
  7. ^ SPURS ANNOUNCE 2016 UTAH SUMMER LEAGUE ROSTER”. NBA.com (2016年7月1日). 2017年1月3日閲覧。
  8. ^ SAN ANTONIO SIGNS FIRST ROUND PICK DEJOUNTE MURRAY”. NBA.com (2016年7月14日). 2016年7月14日閲覧。
  9. ^ SAN ANTONIO SIGNS FIRST ROUND PICK DEJOUNTE MURRAY”. NBA.com (2016年7月14日). 2016年7月14日閲覧。
  10. ^ a b Dejounte Murray 2016-17 Game Log”. Basketball-Reference.com. 2016年12月28日閲覧。
  11. ^ Leonard scores 31 points, Spurs rout Lakers 134-94”. ESPN.com (2017年1月12日). 2017年1月13日閲覧。
  12. ^ 2016-17 NBA Assignments”. NBA.com. 2016年12月22日閲覧。
  13. ^ [1]
  14. ^ Dejounte Murray is out two to three weeks with groin injury”. mysanantonio.com (2017年3月20日). 2017年3月21日閲覧。
  15. ^ Dejounte Murray 2016-17 Game Log”. basketball-reference.com (2017年5月6日). 2017年5月7日閲覧。
  16. ^ Feigen, Jonathan (2017年5月5日). “Spurs' Dejounte Murray starts in place of Tony Parker”. Chron.com. 2017年5月6日閲覧。
  17. ^ Aldridge steps up to help Spurs down Rockets 103-92”. ESPN.com (2017年5月5日). 2017年5月6日閲覧。
  18. ^ Orsborn, Tom (2017年5月12日). “Murray, other youngsters answered call for shorthanded Spurs”. ExpressNews.com. 2017年5月13日閲覧。
  19. ^ Aldridge's double-double leads Spurs by Timberwolves, 107-99”. ESPN.com (2017年10月18日). 2017年10月18日閲覧。
  20. ^ Aldridge, Murray power Spurs past Raptors, 101-97”. ESPN.com (2017年10月23日). 2017年10月23日閲覧。
  21. ^ Oladipo's 19 leads Pacers, snapping Spurs' home streak”. ESPN.com (2018年1月21日). 2018年1月21日閲覧。
  22. ^ LeBron gets 30,000, but Spurs beat slumping Cavs 114-102”. ESPN.com (2018年1月23日). 2018年1月23日閲覧。
  23. ^ Spurs' Dejounte Murray joins elite NBA club with big outing against Cavs” (2018年1月24日). 2018年1月25日閲覧。
  24. ^ Murray named to 2018 NBA All-Defensive Second Team” (2018年5月23日). 2018年5月24日閲覧。
  25. ^ Spurs Injury Update – 10/8/18”. NBA.com (2018年10月8日). 2018年10月8日閲覧。
  26. ^ San Antonio Spurs' Dejounte Murray diagnosed with torn right ACL”. NBA.com (2018年10月8日). 2018年10月8日閲覧。
  27. ^ Report: Spurs sign Dejounte Murray to four-year, $64 million extension” (2019年10月22日). 2019年10月22日閲覧。
  28. ^ Spurs' Dejounte Murray: Posts triple-double in win”. CBSスポーツ (2020年12月27日). 2021年1月2日閲覧。
  29. ^ Murray, DeRozan guide Spurs past Warriors, 105-100”. ESPN.com (2021年2月8日). 2021年2月9日閲覧。
  30. ^ Spurs' Dejounte Murray: Scores team-high 27 points”. CBSSports.com (2021年2月8日). 2021年2月9日閲覧。
  31. ^ デジャンテ・マレーがスパーズ史上初の1試合20得点10リバウンド15アシスト超えを達成!”. バスケットボールキング (2021年10月27日). 2021年10月27日閲覧。
  32. ^ Dejounte Murray”. basketball-reference.com (2021年10月28日). 2021年10月28日閲覧。
  33. ^ Triple-Double”. basketball-reference.com (2021年10月28日). 2021年10月28日閲覧。
  34. ^ DEJOUNTE MURRAY SELECTED TO 2022 NBA ALL-STAR GAME” (英語). San Antonio Spurs. 2022年2月8日閲覧。
  35. ^ Hawks Acquire All-Star Guard Dejounte Murray” (英語). www.nba.com. 2022年6月30日閲覧。


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