ステフォン・マーブリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/24 16:44 UTC 版)
評価
マーブリーは2005-2006シーズンまでの10年のキャリアで20.2得点・8.1アシスト、オールスターに2回出場するなど、個人としては優秀な成績を残しているが、チームを勝利に導けていない。マーブリーのプレーオフ経験は4回の出場で18試合のみ。いずれもファーストラウンドで敗退している。
批判は主として「ディフェンスをしない(できない)」、「自分でシュートを打ちたがりすぎる」、「チームプレーができない」など、バスケットにおいて、ましてやPGというポジションとして最も重要なことができていないという内容である。
そのような批判にもかかわらず、2004-2005シーズン中に「俺はNBAで最高のPGだ」と発言した。発言の段階で勝率5割目前だったチームはその後負けが越し、最終的には33勝49敗の勝率.402に終わっている。
また、マーブリーはネッツ、サンズと渡り歩いているが、両チームともマーブリー放出後にチーム成績を上げている。ネッツはマーブリーとのトレードで獲得したジェイソン・キッドを中心に2年連続でNBAファイナルに進出し、サンズは2004-2005シーズン前にスティーブ・ナッシュを獲得し、球団新記録となる62勝を挙げた。
近年では自身がプロデュースしたシューズ「Starbury One(スターブリー ワン)」の宣伝や、将来のテレビタレント(司会者)転身に向けた売り込みのためオフのコンディション調整が万全でなく、個人スタッツも低迷している。また、「バスケットボールは自分の趣味だ。人生そのものではない」「(「趣味」のバスケットボールでは勝者とは言えないかもしれないが)人生の勝者ではある。(バスケットボール以外で)いろいろなことを行う機会に恵まれてきた」と発言した。最近ではTVのインタビューで支離滅裂な行動をとった模様をYouTubeにアップされ、ギルバート・アリーナスに「今世紀最高のインタビュー」と馬鹿にされた。2009年夏、所属先が決まらない状況の中で7月24日に24時間のインターネット中継をし、引退宣言をしたりワセリンを飲み干すなどの奇行を繰り返す痛々しい姿が披露された。
ただ、周囲が思うほど人間性は悪くなく、むしろ05-06シーズン前に起こったハリケーン・カトリーナの被害にあったニューオーリンズには熱心な寄付活動を行い、記者会見では被害にあった子供たちについて涙ながらに語ったり、「Starbury One」は経済的な理由からシューズを買えない子供たちのために1足15ドルという破格の値段でプロデュースする(この考えにベン・ウォレスが賛同し、and1から移籍した)など慈善活動を惜しまない。また、06-07シーズン途中にチームメイトのジャマール・クロフォードが怪我により今季絶望であると本人が直接伝えた際には、その場で涙を流し「最初からかっているのかと思った。若い選手が怪我をするのはとても見ていられない」とコメントした[4]。
- ^ S・マーブリー、更に3年中国でプレイすることを決意 nba.co.jp 2010年7月30日
- ^ “Stephon Marbury retires from basketball following final game in China” (英語). NY Daily News (2018年2月12日). 2018年2月14日閲覧。
- ^ “Stephon Marbury Named Head Coach of CBA's Beijing Royal Fighters”. Sports Illustrated (2019年6月24日). 2019年7月16日閲覧。
- ^ MARBURY CRIES FOR CRAWFORD NEW YORK POST 2007年3月1 日
固有名詞の分類
アメリカ合衆国の男子バスケットボール選手 |
ボブ・ラブ トーマス・ウィスマン ステフォン・マーブリー カリッド・エル=アミン ブレイデン・ビルビー |
アメリカ合衆国のバスケットボール選手 |
クエンティン・リチャードソン ボブ・ラブ ステフォン・マーブリー マイク・ニューリン ポール・ピアース |
ニューヨーク・ニックスの選手 |
クエンティン・リチャードソン ボブ・ラブ ステフォン・マーブリー マイク・ニューリン フランク・セルヴィ |
フェニックス・サンズの選手 |
グラント・ヒル クエンティン・リチャードソン ステフォン・マーブリー サム・キャセール ダニー・エインジ |
ニュージャージー・ネッツの選手 |
デロン・ウィリアムス トロイ・マーフィー ステフォン・マーブリー マイク・ニューリン サム・キャセール |
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