ガナッシュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/09 14:35 UTC 版)
主な種類と用途
ガナッシュは各種のリキュールや他のクリーム類とも混合しやすい性質を持つ[3][6][2][7]。硬めに作ってトリュフやボンボン・ショコラのセンターにしたり、柔らかく仕上げてアントルメやグランガトー、プティガトーに挟んだり上塗り用に用いたりする[3][6][2][7][5]。
チョコレートには水分がほとんど含まれていないため、常温でも日持ちがする[7]。ガナッシュは水分を含むため冷やしても食感はなめらかで口どけがよいが、その反面日持ちはせず冷蔵保管の必要がある[7]。日持ちのしないガナッシュも、ボンボン・ショコラのようにチョコレートでコーティングすることによって保存性が高まる[3]。
以下は基本的なガナッシュの一覧で、これらに好みや用途に応じてリキュール類やミントなどのハーブ、フルーツピューレなどを加えて使用する[2][14]。
- ガナッシュ・ヴァニーユ(Ganache vanille)
- もっともオーソドックスなガナッシュで、ヴァニラの香りがついたもの[2]。
- ガナッシュ・オ・ズ(Ganache aux oeufs)
- 卵入りのガナッシュで、まろやかな風味が増すがその分日持ちはしない[2]。
- ガナッシュ・オ・テ(Ganache au thé)
- 紅茶入りのガナッシュで、生クリームに紅茶の葉を入れて風味をつけ、葉を取り除いたのちにガナッシュの材料にしたものである[2]。
- ガナッシュ・オ・レ(Ganache au lait)
- ミルクチョコレート風味のもので、ブラックチョコレートの代わりにミルクチョコレートを材料とする[2]。
- ガナッシュ・ブランシュ(Ganache blanche)
- 白いガナッシュで、ブラックチョコレートの代わりにホワイトチョコレートとバターを材料に加える[2]。
- ガナッシュ・モカ(Ganache moka)
- コーヒー風味のガナッシュで、コーヒーの風味づけはインスタントコーヒーで可能である[2]。
注釈
出典
- ^ a b 『CHOCOLATE』、p.218.
- ^ a b c d e f g h i j k l 『洋菓子百科事典』、pp.78-80.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ガナッシュとは?”. 株式会社明治. 2022年11月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g “ガナッシュとは?名前の由来や生チョコとの違いについて解説”. クラシル. 2022年11月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g “ガナッシュとは?の疑問を解決!簡単レシピもご紹介”. DELISH KITCHEN. 2022年11月3日閲覧。
- ^ a b c 『チョコレートの事典』、p.155.
- ^ a b c d e f g 『チョコレートの手引』、p.69.
- ^ a b c d e f “バレンタインに大活躍!ガナッシュの作り方と生チョコとの違い”. macaroni. 2022年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『CHOCOLATE』、p.21.
- ^ 'Jeanne', "Correspondance: Jeanne à Florence", Journal des Demoiselles 37:27 (1869)
- ^ Oxford English Dictionary 3rd edition online, 2015, s.v.
- ^ Larousse Gastronomique (Third English language ed.). Hamlyn. (2009). p. 488. ISBN 978-0-600-62042-6
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『失敗しない!チョコレート菓子のテクニック』、pp.50-52.
- ^ a b c “ガナッシュクリーム”. 中沢乳業. 2022年11月20日閲覧。
- ^ 『チョコレートの本』、pp.80-82.
- ^ a b c d 『おいしいチョコレートのレシピ』、pp.10-11.
- ^ “Chocolate”. Webcat Plus(国立情報学研究所). 2022年11月18日閲覧。
- ^ 『Chocolate』、pp.6-10.
- 1 ガナッシュとは
- 2 ガナッシュの概要
- 3 主な種類と用途
- 4 参考画像
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