オーヴァーナイト・センセーション オーヴァーナイト・センセーションの概要

オーヴァーナイト・センセーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 19:52 UTC 版)

オーヴァーナイト・センセーション
フランク・ザッパ / マザーズ・オブ・インヴェンションスタジオ・アルバム
リリース
録音 1973年3月 - 6月
ジャンル ハードロック[1]コメディ・ロック[1]、その他いろいろ
時間
レーベル ディスクリート・レコード、ライコディスク
プロデュース フランク・ザッパ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 15位[2](ノルウェー)
  • 32位[3](ビルボード・ポップ・アルバム)
  • フランク・ザッパ / マザーズ・オブ・インヴェンション アルバム 年表
    グランド・ワズー
    (1973年)
    オーヴァーナイト・センセーション
    (1973年)
    アポストロフィ (')
    (1974年)
    テンプレートを表示

    概要

    1973年3月から6月にかけて、カリフォルニア州イングルウッドのボリック・サウンド・スタジオ、グレンデールのホイットニー・スタジオ、ロサンゼルスパラマウント・スタジオなどで録音された。また、このアルバムは2チャンネル・ステレオと4チャンネル・ステレオ (Quadraphonic sound) の2形態でリリースされた。(LP初版は2チャンネル版も4チャンネル版と同じマスターが使われている。通常のステレオ・ミックスは作られず、4チャンネルを2チャンネルにミックス・ダウンしたものが再発版では使われている。)

    このアルバムにおけるザッパの音楽へのアプローチが、過去のそれとは大きく異なっていることから、本作はザッパの経歴上のターニング・ポイントとみなされている。具体的には、ザッパを象徴する音楽的挑戦がなくなったわけではないものの、非常に取り付きやすいサウンドを取り入れていることが、その特徴である。

    本作においてザッパは、プログレッシブ・ロックフュージョン、さらにはファンクやその他のスタイルの強い影響下にある複雑な楽曲を、3分ないし6分の精緻な構成で見事に作り上げた。歌詞はおおむねパロディ的なもので、セックス(「ダーティ・ラヴ」「カマリロ・ブリロ」「ゾンビー・ウーフ」、代表例は「ダイナ・モー・ハム」)や社会問題への言及(TV番組に対する辛辣な諷刺「アイム・ザ・スライム」)その他(「フィフティー・フィフティー」「モンタナ」)をテーマとしている。

    『オーヴァーナイト・センセーション』と、同じメンバーのグループで録音された次のアルバム『アポストロフィ (')』はイーグル・ロック・エンタテインメント社 (Eagle Rock Entertainment) の音楽ドキュメンタリー・シリーズ『クラシック・アルバムズ』(Classic Albums) の題材として取りあげられ、2007年5月1日にDVDとしてリリースされた。

    収録曲

    作詞・作曲はいずれもフランク・ザッパによる。

    1. カマリロ・ブリロ - "Camarillo Brillo" - 3:59
    2. アイム・ザ・スライム - "I'm The Slime" - 3:34
    3. ダーティ・ラヴ - "Dirty Love" - 2:58
    4. フィフティー・フィフティー - "Fifty-Fifty" - 6:09
    5. ゾンビー・ウーフ - "Zomby Woof" - 5:10
    6. ダイナ・モー・ハム - "Dinah-Moe Humm" - 6:01
    7. モンタナ - "Montana" - 6:35

    1. ^ a b Huey, Steve. “Review of Over-Nite Sensation”. Allmusic. 2008年1月26日閲覧。
    2. ^ norwegiancharts.com - Frank Zappa - Over Nite Sansation
    3. ^ Awards for Over-Nite Sensation”. Allmusic. 2008年1月26日閲覧。


    「オーヴァーナイト・センセーション」の続きの解説一覧




    固有名詞の分類


    英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
    英語⇒日本語日本語⇒英語
      

    辞書ショートカット

    すべての辞書の索引

    「オーヴァーナイト・センセーション」の関連用語

    オーヴァーナイト・センセーションのお隣キーワード
    検索ランキング

       

    英語⇒日本語
    日本語⇒英語
       



    オーヴァーナイト・センセーションのページの著作権
    Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

       
    ウィキペディアウィキペディア
    All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
    この記事は、ウィキペディアのオーヴァーナイト・センセーション (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

    ©2024 GRAS Group, Inc.RSS