オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダン 著作

オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 22:29 UTC 版)

著作

リラダンの作品はロマン主義の体裁をとり、構想の奇抜さや神秘趣味、恐怖描写に特色がある。代表作は、遺作となった戯曲『アクセル』Axël(1890年)、長篇小説『未来のイヴ』L'Ève future(1886年)、短篇小説集『残酷物語』Contes cruels(1883年)であろう[独自研究?]。特に『未来のイヴ』は、登場する人造人間に初めて「アンドロイド(Andréide)」という呼称を用いた作品とされている。

初期の怪奇小説『クレール・ルノワール』Claire Lenoir(1867年)はオプトグラフィー(動物が死ぬ直前に見た映像は網膜に記録されているという迷信)を最初に扱った小説[2]として知られる。

『アクセル』は、"Vivre ? les serviteurs feront cela pour nous"(「生活? そんなことは召使どもに任せておけ」)という言葉でも知られる。

  • Premières poésies - 初期詩集 1859年
  • イシス Isis - 長篇小説(未完) 1862年
  • エレン Elën - 散文による三幕劇 1865年
  • モルガーヌ Morgane - 散文による五幕劇 1866年
  • 反抗 La Révolte - 一幕劇 1870年
  • 新世界 Le Nouveau Monde - 戯曲 1880年
  • 残酷物語 Contes cruels - 短篇小説集 1883年
  • 未来のイヴ L'Ève future - 長篇小説 1886年
  • 至上の愛 L'Amour suprême - 短篇小説集 1886年
  • トリビュラ・ボノメ Tribulat Bonhomet - 『クレール・ルノワール』 Claire Lenoir[注 1] を含む短篇小説集 1887年
  • 脱走 L'Évasion - 一幕劇 1887年
  • 奇談集 Histoires insolites - 短篇小説集 1888年
  • 新残酷物語 Nouveaux contes cruels - 短篇小説集 1888年
  • Chez les passants - 短篇小説集、評論雑纂 1890年
  • アクセル Axël - 戯曲 1890年 遺作

注釈

  1. ^ 『クレール・ルノワール』は1867年10月から全8回にわたって週刊誌『 Revue des lettres et des arts 』に連載された怪奇小説だが連載当時は書籍化されなかった。やがてリラダンの知名度の向上に伴い“隠れた名作”として脚光を浴びたため、他の短篇作品と併せて初出から20年ぶりに出版されることになったという経緯がある。[3]

出典

  1. ^ a b “Auguste, comte de Villiers de L'Isle-Adam | French author”. Britannica. https://www.britannica.com/biography/Auguste-comte-de-Villiers-de-LIsle-Adam 2021年10月7日閲覧。 
  2. ^ en:Optography#Optography in fiction
  3. ^ 木元豊「ヴィリエ・ド・リラダンにおける反レアリスムと転説法 : 反レアリスム小説としての「クレール・ルノワール」」『武蔵大学人文学会雑誌』第46巻第1号、武蔵大学人文学会、2014年10月、NAID 120005568899 






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