ウイルス・ノイラミニダーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:58 UTC 版)
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ノイラミニダーゼ | |||||||||||
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インフルエンザウイルス・ノイラミニダーゼの構造[1] | |||||||||||
識別子 | |||||||||||
略号 | Neur | ||||||||||
Pfam | PF00064 | ||||||||||
Pfam clan | CL0434 | ||||||||||
InterPro | IPR001860 | ||||||||||
SCOP | 2bat | ||||||||||
SUPERFAMILY | 2bat | ||||||||||
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ウイルスが感染する際、ウイルスの表面にあるヘマグルチニン (シアル酸類に結合する分子) を使って宿主細胞に吸着する。シアル酸類は、宿主細胞の糖タンパク質に広く見出される糖 (9炭糖)であり、ウイルスはこの分子グループを悪用して宿主細胞に結合する。宿主細胞からウイルスが遊離されるためには、ノイラミニダーゼが酵素として特異的に、ヘマグルチニンが結合する宿主の糖タンパク質のシアル酸を切断しなければならない[2]。ウイルスの自己複製プロセスの不可欠なパートとして、ノイラミニダーゼの機能をノイラミニダーゼ阻害剤でブロックすることは、ウイルス感染治療の有効な方法である。
ムンプスウイルス(流行性耳下腺炎の病原体)およびヒトパラインフルエンザウイルスを含むいくつかのウイルス群においては、ヘマグルチニン-ノイラミニダーゼタンパク質1つで、ノイラミニダーゼとヘマグルチニンの両方の機能を果たしている。
- ^ Varghese JN, McKimm-Breschkin JL, Caldwell JB, Kortt AA, Colman PM (November 1992), “The structure of the complex between influenza virus neuraminidase and sialic acid, the viral receptor”, Proteins 14 (3): 327–32, doi:10.1002/prot.340140302, PMID 1438172
- ^ Huang IC, Li W, Sui J, Marasco W, Choe H, Farzan M (May 2008), “Influenza A virus neuraminidase limits viral superinfection”, J. Virol. 82 (10): 4834–43, doi:10.1128/JVI.00079-08, PMC 2346733, PMID 18321971
- ^ 河岡義裕・堀本研子 『インフルエンザパンデミック』 講談社〈ブルーバックス〉、2009年、51頁。
- ^ “抗インフルエンザウイルス剤「ラピアクタ点滴用バッグ300mg」および「ラピアクタ点滴用バイアル150mg」の製造販売承認取得について” (PDF) (プレスリリース), 塩野義製薬, (2010年1月13日) 2010年12月24日閲覧。
- ^ USATODAY.com - Vietnamese girl's bird flu infection resistant to Tamiflu
- ^ EC 3.2.1.129
- ^ EC 3.2.1.18
- 1 ウイルス・ノイラミニダーゼとは
- 2 ウイルス・ノイラミニダーゼの概要
- 3 機能
- 4 エキソ型(exo)とエンド型(endo)
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