アロステリック効果 アロステリック効果の概要

アロステリック効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 23:45 UTC 版)

アロステリー(allostery、その形容詞がアロステリックallosteric)という言葉は、ギリシア語で「別の」を意味するallosと「形」を意味するstereosから来ている。これは、一般にアロステリック蛋白質のエフェクターが基質と大きく異なる構造をしていることによる。このことから、制御中心が活性中心から離れた場所にあると考えられたのである。

しかし下記のヘモグロビンにおける酸素分子のように、同じ分子がエフェクターかつ基質となる例もあり、アロステリック効果は一般にヘモグロビンのようなオリゴマー構造でモデル化することができる(「#アロステリック制御のモデル」の項参照)。

このため、アロステリック効果は

蛋白質と化合物が一対多の複合体を形成する際に、前の段階の複合体形成によって次以降の複合体形成反応が促進・抑制されること、あるいはその複合体による反応が加速・減速されること。

と拡張定義されることも多い。




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