くしゃみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/27 15:27 UTC 版)
医療・医学
くしゃみはほぼ上半身全体の筋肉を激しく運動させるほか、息が乱れ呼吸が阻害されるため、くしゃみは連続して発生すると、体力を著しく消耗する。口腔内の唾液を吸い込んでしまい、続けて咳をする事もある。肋骨を損傷するおそれもあるため、多発する場合は抗ヒスタミン薬等が使用される。
通年性アレルギー性鼻炎における調査では、1回のくしゃみ発作回数が多いほど、1日の発作回数が多いという相関がみられている[要出典]。
アレルギー性鼻炎や風邪などの際には、抗ヒスタミン剤を服用または点鼻することにより抑える事ができる。ただしこれはくしゃみの発生原因の除去ではなく対症療法である。
くしゃみはごく一般的な症状のため、単体では疾病の種類が特定しづらい。
- クシャミによって起こる弊害
- 一般にくしゃみ発作の際には目をつぶる。また、体の他の部位のコントロールがきかないだけでなく、腕などの筋肉の収縮あるいは硬直を伴うため、自動車の運転や機械操作の際には危険な状態となる。熱い飲み物が入ったコップを持っている時なども同様に火傷の可能性があるので危険である。
- 瞬間的かつ急激におこる激しい運動であるため、肋骨の損傷・骨折や、いわゆるぎっくり腰の原因ともなる。とくに腰に心配があることがあらかじめわかっている人は、くしゃみの前兆を感じたら座り込んでしまうか、近くにある壁などに手をついて体を固定するように心がけるとよい。
- 我慢した場合の弊害
- 瞬間的に大きな圧力を発生させる現象なので、無理に我慢すると弊害が起きる。喉や鼻腔・中耳・内耳の損傷、耳の感染症、鼓膜の破裂、脳脊髄圧や血圧が上がり脳の血管にも作用するなどが起きる[2][3]。
注釈
出典
- ^ 広辞苑 第六版「くしゃみ」
- ^ くしゃみ、止めちゃダメ!身体に及ぼす危険性とは TBSラジオ 更新日:2018.02.13
- ^ くしゃみ我慢したら喉に穴、英34歳男性の症例 CNN 更新日:2018.01.17
- ^ “くしゃみは時速○○キロ?体の不思議!”. 『かがくdeムチャミタス!』 (テレビ大阪). (2018年2月25日). オリジナルの2018年3月1日時点におけるアーカイブ。 2018年3月1日閲覧。
- ^ “【男と女の相談室】「とっさの咳は手ではなく腕に」 薬剤師のイラスト注意喚起が話題に”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2016年12月26日) 2018年3月1日閲覧。
- ^ 『実用 故事ことわざ辞典』P.31(発行:千曲秀版社)
- ^ Xenophon. Anabasis. Book 3, chapter 2, paragraph 9
- ^ 嚏(読み)くさめ(コトバンク)
- ^ 嚏る(読み)ひる(ことばんく)
- ^ 『広辞苑』第五版
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