sophismとは? わかりやすく解説

ソフィズム【sophism】

読み方:そふぃずむ

詭弁(きべん)。へ理屈


き‐べん【×詭弁/××辯】

読み方:きべん

道理合わないことを強引に正当化しようとする弁論こじつけ。「—を弄(ろう)する」

《sophism》論理学で、外見形式もっともらしく見せかけ虚偽論法

[補説] 1は「奇弁」、2は「危弁」とも書く。また、弁が立つ」との混同で、「詭弁が立つ」とするのは誤り


詭弁

(sophism から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 02:18 UTC 版)

詭弁(詭辯、きべん、: σοφιστική)とは、主に説得を目的として、命題証明の際に実際には誤っている論理の展開が用いられている「推論」である。誤っていることを正しいと思わせるように仕向けた議論。奇弁危弁とも。意図的ではない「誤謬」とは異なる概念である。


注釈

  1. ^ 韓非子外儲説にこれにもとづく説話がある
  2. ^ つまり、暴力が好きな男が存在する(ある男は暴力的である)という個別の事実から、暴力が好きでない男が存在するはずがない(すべての男は暴力的である)という全称判断(断定)を引き出しており、誤りを犯していることになる。
  3. ^ 逆に「Bさんはエビフライとトンカツとカレーライスが大好きだ。だからエビフライとトンカツをカレーライスに載せたものも喜んで食べるに違いない」といった推論がつねに偽であるとすることもできない。合成の誤謬の典型的な例についてはコモンズの悲劇も参照。
  4. ^ 「地の塩」は福音書の一節。
  5. ^ なお、「できる」「能力」という語自体が、後述される含みのある言葉 に該当する。(たとえば老人力など)
  6. ^ 帰納的な命題を、論理的な命題と解したとき、循環論証となることがある。たとえば「(1)すべての人間には寿命がある。(2)Aは人間だ。(3)よってAには寿命がある」という推論の大前提(1)は、寿命のない人間の例が、これまでに一つも知られていないことから導かれたものである。これを論理的な命題と捉えると、結論(3)を知っていなければ大前提(1)の全称判断は得られないため、循環論証となる。
  7. ^ その他にもたとえば一時的に引き上げられていた課税率を下げることを「減税」と呼ぶ、臨時の減税措置を解除することを「増税」と呼ぶような場合、あるいは販売予定価格に割り増した額を最初に提示し「今日は特別に値引きします」などと提案する場合、それぞれ「減税」「増税」「値引き」などがloaded languageである。
  8. ^ ちなみに、この論証は、「あなたはサムライでありたいならば、あなたも刀をもつべきだ。なぜならば、すべてのサムライが刀をもっているからだ」という論法と同型である。かりにこの論法を認めたとしても、これまでのすべてのサムライが刀をもっていたことが、これからのサムライが刀をもつべき理由とはならないため、やはり自然主義の誤謬を犯していることになる。
  9. ^ またレトリックとして見た場合、Aの発言は、「これから皆がそうしてほしい」という発言者の願望を表現している可能性もある。

出典

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典小項目事典
  2. ^ 小学館デジタル大辞泉
  3. ^ a b 平凡社 編『大辞典』 七、平凡社〈大辞典〉、1936年、620頁。NDLJP:1873360/316 
  4. ^ 研究社新英和中辞典"sophism"
  5. ^ Eゲイト英和辞典"sophism"
  6. ^ 国民文庫刊行会 編「国訳史記列伝 上巻 屈原賈生列伝第二十四」『国訳漢文大成 経子史部 第15巻』 上巻、箭内亘訳註(4版)、国民文庫刊行会〈国訳漢文大成〉、1924年、373頁。NDLJP:926465/191。"【四○】詭弁。詐術。"。 
  7. ^ 司馬遷「五宗世家第二十九」『史記 第3至5』 第12〔3〕、有朋堂〈漢文叢書〉、1927年、555頁。NDLJP:1118527/282 
  8. ^ 野崎昭弘 1976, p. 62.
  9. ^ 野崎昭弘 1976, p. 58.
  10. ^ 野崎昭弘 1976, p. 60.
  11. ^ 野崎昭弘 1976, p. 61.
  12. ^ 野崎『詭弁論理学』(2007年)[出典無効]より引用。
  13. ^ a b Ethics Explainer: Naturalistic Fallacy” (英語). The Ehics Centre (2016年3月15日). 2022年12月7日閲覧。
  14. ^ David Hume” (英語). Stanford Encyclopedia of Philosophy. 2022年12月7日閲覧。
  15. ^ 相松慎也. “ヒュームの道徳哲学と規範”. 東京大学. 2022年12月7日閲覧。
  16. ^ Pigden 2018, p. 73.
  17. ^ a b Moral Non-Naturalism”. Stanford Encyclopedia of Philosophy. 2022年12月7日閲覧。
  18. ^ Pigden 2018, p. 74.




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