Verticillium lecanii
和名:和名なし |
学名:Verticillium lecanii |
分布:全世界 |
写真(上):Verticillium lecaniiに感染したクサギカメムシ成虫 |
説明 硬化病菌類の一種。Verticillium属昆虫寄生菌の代表的な種で,寄主範囲が広く鱗翅目,鞘翅目,半翅目など各種昆虫に寄生する普通種である。アブラムシなどでは流行病を起こしているのを見ることがある。罹病虫は白色の菌糸におおわれ,分生子ができても粉状に見えない。死体から細い菌糸が糸をより合わせたように広がる。フィアライドは突き錐形で分生子柄に輪生し,長さ10 - 37μm,基部の直径1.3 - 2.5μm。分生子はフィアライド先端の液滴の中に塊状に形成され,顕微鏡観察の時に水でマウントすると容易に脱落して流れる。楕円形ないし円筒形,大きさ3 - 4.4 ×1.1 - 1.7μm。培養が容易で,寄主範囲も広いので,しばしば微生物的防除剤として利用される。外国では温室内のコナジラミやアブラムシ用の微生物農薬として市販されている。 |
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