TSUBAME2.5
別名:ツバメ2.5
TSUBAME2.5とは、東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)が運用するスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」の機能を増強する形で構築されるスーパーコンピュータである。2013年7月に今秋実施の旨が発表された。
「TSUBAME2.0」はNEC、日本ヒューレット・パッカード、NVIDIAなどによって開発され、2010年に稼働が開始された。理論上最高性能は2.4ペタフロップス(PFLOPS)の、いわゆるペタコンである。2010年の「スーパーコンピュータTOP500」ランキングで第4位、同年の「Green500」で第1位、翌2011年の「Graph500」で第3位を獲得した他、2011年にはゴードン・ベル賞の特別賞を受賞している。
TSUBAME2.5は、理論上の演算性能値はTSUBAME2.0の約2.4倍となる5.7ペタフロップスになるとされる。単精度の演算の場合は約17ペタフロップスの性能が発揮できるという。これにより、TSUBAME2.0では実現できない規模の並列計算も行うことが可能になる。
GSICでは、2015年末までに新たに「TSUBAME3.0」を導入する計画も進めている。
参照リンク
東工大のペタコンTSUBAME2.0が今秋、17 ペタフロップス(単精度)のTSUBAME2.5に大幅性能向上 - (日本ヒューレット・パッカード株式会社 プレスリリース 2013年7月17日)
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TSUBAME 2.5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)
「TSUBAME」の記事における「TSUBAME 2.5」の解説
2013年9月に「TSUBAME 2.0」のGPUをNVIDIA Tesla M2050から最新のNVIDIA Tesla K20Xへアップグレードした改良版。2013年11月のTOP500で世界11位、Green500で世界6位。「TSUBAME 2.5」のアップグレードは「TSUBAME 2.0」に対する需要過多の早急な解消と、「TSUBAME 3.0」の実現に向けた技術開発を推進するのが狙い。「TSUBAME 2.0」の2012年度の繁忙期(11〜2月)におけるノード稼働率は99%に達し、特に緊急性の高い防災シミュレーションや産業分野向けアプリケーションの利用がほぼ不可能になる恐れが生じていた。理論演算性能は単精度で「TSUBAME 2.0」比3.6倍の約17.1PFLOPS、倍精度で同2.4倍の5.76PFLOPSに向上。
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