Quad FX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 09:28 UTC 版)
「Athlon 64 FX」の記事における「Quad FX」の解説
インテルはコンシューマブランド製品であるCore 2 Extreme QX6700およびCore 2 Quadでクァッドコア化したことにより、Athlon 64 FXもクァッドコア化の必要に迫られた。しかし現行のAMD-K8マイクロアーキテクチャ製品では1個のプロセッサでクァッド(4個)コア化は難しいことからデュアルコアをデュアルプロセッサ運用することでクァッド化する方式を採用した。 現在では、Quad FX対応のAthlon 64 FXでは、デュアルプロセッサ構成となっており、対応ソケットがOpteronと同じSocket F(Quad FX専用)に変更、HyperTransportも3本に増加されたが、アンバッファードメモリで動作するという相違点がある。クァッドコアのCore 2と価格的に競合させるために、2個1セットでクァッドコアのCore 2プロセッサと同等という価格設定されており、他のAMD製品と比較すると割安な価格設定となっている。 しかし、AMDはシングルコアのダイ(半導体)を2個を1個のプロセッサ上に実装することでデュアルコア、デュアルコアのダイを2個実装することでクァッドコア化していたインテルの方法を激しく批判していたことから、同様にデュアルコアを2個でクァッド化しているAMD自身の言動に批判が起きている。消費電力の面でも1個で限界に近い状態と考えられていたものを2個使用することから、非現実的で販売量は極めて限られる。また、Windows Vistaの場合、Home Basicおよび同Home Premium の各Editionではマルチプロセッサには対応していない為、Windows Vista Businessや同Ultimate等のEditionを使用する必要がある。
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