シューベルト:即興曲集
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューベルト:即興曲集 | Impromptus D 935 Op.142 | 作曲年: 1827年 出版年: 1839年 初版出版地/出版社: Diabelli |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1番 ヘ短調 f moll | 10分00秒 | |
2 | 第2番 変イ長調 As dur | 7分30秒 | |
3 | 第3番 変ロ長調 B dur | 11分00秒 | |
4 | 第4番 ヘ短調 f moll | 6分30秒 |
作品解説
この即興曲集は、シューマン曰く、ヘ短調の4楽章制ソナタを思わせる。たしかに、ヘ短調の第1番に続いて、緩徐楽章としての第2番、変奏曲の第3番、そしてフィナーレの第4番と考えることもできる。しかし、シューベルト自身が4曲セットにこだわっていた形跡はない。
作品は、即興曲D899(op. 90)のすぐ後に作曲され、その続編を意図していたと考えられるが、出版は10年以上経ってからようやくディアベリ社から実現された。
第1曲:アレグロ・モデラート。ヘ短調、4/4拍子。
シューベルトはソナタ楽章のようだと言ったが、むしろ自由な形式で即興的な性格を存分に発揮している曲である。
第2曲:アレグレット。変イ長調、3/4拍子。
トリオを挟んだ3部形式。やさしく暖かい雰囲気が緩徐楽章を思わせる。
第3曲:アンダンテ。変ロ長調、2/2拍子。
変奏曲形式。主題と5つの変奏から成る。主題は自作の劇音楽「キュプロスの女王ロザムンデ」より転用。他に弦楽四重奏曲第13番にも使用されている。
第4曲:アレグロ、スケルツァンド。ヘ短調、3/8拍子。
まるでからかうような軽快なリズムで始まるが、中間部はそうしたスケルツァンドな雰囲気とは対照的に、大きくうねった音階が即興的に流れる。
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