IBM 1301
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「IBMのディスク記憶装置」の記事における「IBM 1301」の解説
IBM 1301ディスク記憶装置(IBM 1301 Disk Storage Unit)は1961年6月2日に発表されたIBM 7000シリーズ・メインフレーム・コンピュータおよびIBM 1410用に設計された。単一モジュール容量は2800万文字(168百万bit)であり、IBM 1410コンピュータで使用した場合、モジュール容量は2,500万文字であった。また、IBM 7631ファイル・コントロールをコンピュータに接続することで最大2億8000万文字を記憶することが可能である。モジュールには20枚のディスクに記録面が40面あり、1つの記録面当たり250トラックがあった。IBM 1301モデル1は1つのモジュールを持ち、モデル2は垂直に積み重ねられた2つのモジュールを持っていた。ディスクは1800rpmで回転し、データは9万ワード/秒で転送された。 IBM 350及びIBM 1405の主な進歩は大きな櫛のようなアームを用いることですべての記録面にデータを読み書きするヘッドを外側や内側へ移動させるアームが備わったことである。これにより、ヘッドがアームによってディスクから引っぱり出され、ディスクもしくはアームを動かすことで別のディスクまで移動させる時間が削減された。さらに、ヘッドが待機する位置をディスクの外側の端ではなく、ディスクの中間地点にすることで目的のトラックへのアクセスはさらに速くなりアクセスタイムは最大180ms短縮された。 IBM 1301の更なる特徴はディスクの表面上の空気の薄い層の上に沿って空気力学的に浮上して飛ぶことを目指したヘッドであった。記録面からわずかの位置にまでヘッドを接近させることが可能となりパフォーマンスを改善した。 IBM 1301モデル1はリースが月額2,100ドル、購入が115,500ドルであった。モデル2の価格はリースが月額3,500ドル、購入が185,000ドルであった。また、IBM 7631コントローラーの追加費用はリースが月額1,185ドル、購入が56,000ドルであった。 全てのモデルは1970年に販売終了となった。
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