ゴードン・ベル賞
別名:Gordon Bell賞
【英】Gordon Bell Prize, Gordon Bell Prizes, IEEE Gordon Bell Prize
ゴードン・ベル賞とは、米国計算機学会(ACM)が主宰する、スーパーコンピュータを対象とした賞である。
ゴードン・ベル賞は、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の分野において、科学技術計算を行う性能の高さ、計算機科学における成果などの観点から、優れた成績を挙げたシステムおよびプロジェクト関係者に授与される。「スパコンのノーベル賞」の異名で呼ばれることもあり、HPCの分野においては演算処理速度を競う「スーパーコンピュータTOP500」と並ぶ栄誉とされている。
日本が開発したシステムでは、航空宇宙技術研究所のNWT(数値風洞)が1994年から1996年にかけてゴードン・ベル賞を受賞している。1994年は乱流のシミュレーションで90ギガフロップス(GFLOPS)を達成し、特別賞を受賞した。1995年には量子色力学シミュレーションで210GFLOPSを達成し、性能部門賞を受賞している。1996年には乱流シミュレーションで111GFLOPSを達成し性能部門賞を受賞した。このNWTは同時期にTOP500でも第1位を獲得している。
また、2004年には「地球シミュレータ」が性能部門賞を、2011年には京速コンピュータ「京」が同じく性能部門賞を受賞した。TSUBAME2.0も2011年ゴードン・ベル賞の特別賞を受賞している。
参照リンク
ACM Awards - (Association for Computing Machinery)
「数値風洞」8年の運用の軌跡 - (JAXA)
スーパーコンピュータ: | 汎用京速計算機 ベクトル型スーパーコンピュータ 京 ゴードン・ベル賞 MDGRAPE-3 Oakforest-PACS Roadrunner |
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