GXロケット
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GXロケットは日本の航空宇宙関係企業グループと宇宙航空研究開発機構(JAXA)、アメリカ合衆国のロッキード・マーティンが官民共同で開発を進めていた中型ロケット。H-IIAロケットを使うほどでもない中小型人工衛星を専門に取り扱うギャラクシーエクスプレス社(GALEX)が運用し、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)との業務提携の下、ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げる予定だった。しかし、計画の遅れに伴う開発費の高騰と需要の低迷のため、2009年にロケット本体の開発中止が決定された[2]。
- ^ “GXロケット、LNG推進系の技術的成立性に自信 IHI、宇宙基本法成立で安全保障分野にも意欲”. 日刊航空通信. (2009年1月27日) 2009年6月8日閲覧。
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- ^ “GXロケット/LNG推進系の研究開発経緯 (PDF)”. 宇宙航空研究開発機構 (株)IHI (2008年2月5日). 2010年10月18日閲覧。
- ^ 複合材推薬タンク及びヘリウム気蓄器の開発試験において、複合材と金属ライナ間及び複合材内での剥離が複数回発生した。複合材推進薬タンクはアルミライナの周囲を同じ厚みのCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が覆う構造で、構造強度を受け持つCFRPが推薬を保持する容器アルミライナと接着されている。
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- ^ “LNG推進系飛行実証プロジェクトの評価 質問に対する回答”. 文部科学省宇宙開発委員会 (2006年11月2日). 2008年6月7日閲覧。
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- ^ “LNG推進系飛行実証プロジェクトの中間評価結果(案) 付録1 LNG推進系飛行実証プロジェクトの評価票の集計及び意見”. 文部科学省宇宙開発委員会 (2006年10月24日). 2006年11月26日閲覧。
- ^ “GXロケット開発で政府見解「需要見込めず」”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2009年8月25日) 2009年11月17日閲覧。
- ^ “「仕分け」前半最終日、GXロケット廃止要求”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2009年11月17日) 2009年11月17日閲覧。
- ^ “官民共同のGXロケット計画中止”. 読売新聞. (2009年12月16日) 2009年12月18日閲覧。
- ^ “IHI、GXロケット中止で100億円損失も”. 読売新聞 (2009年12月17日). 2010年1月14日閲覧。
- ^ “政府見解に対する自民党の見解 -「GXロケット及びLNG推進系に係る対応について」-”. 自由民主党 (2009年12月18日). 2010年1月14日閲覧。
- ^ “IHIが3月末メドにGX社を解散、政府のロケット開発中止決定で”. ロイター. (2010年1月29日) 2010年4月1日閲覧。
- ^ “国産ロケット会社の清算決定=事業仕分けで開発中止”. 時事通信 (2010年6月29日). 2010年6月29日閲覧。
- ^ “GXロケット開発会社が特別清算 事業仕分けで廃止判定”. 産経新聞 (2010年6月29日). 2010年6月29日閲覧。
- ^ “GXロケットの高度500キロメートルへの打上げ能力について”. 文部科学省宇宙開発委員会 (2006年10月24日). 2012年6月3日閲覧。
- ^ “IHI技報 第49巻第3号 172頁-177頁 次世代中型ロケット GX ロケットの開発 (PDF)”. IHI. 2011年3月21日閲覧。
- ^ “IHI技報 第50巻第3号 72頁-77頁 LNG 推進系LE-8 エンジンの開発 (PDF)”. IHI. 2011年3月21日閲覧。
- ^ 比推力350秒程度,エンジン重量300kg以下,燃焼室圧力5MPa以上,同軸型噴射器
- ^ 推力3〜4t程度,比推力350秒以上,再着火機能有,スロットリング機能有
- ^ “JAXA、LNGエンジン基礎技術を確立、NASAの性能上回る”. Response.. 2012年7月6日閲覧。
- ^ “LNGエンジン研究開発の状況について (PDF)”. JAXA. 2012年7月6日閲覧。
- ^ “LNG推進系の研究開発について (PDF)”. 宇宙航空研究開発機構 (2010年3月31日). 2010年10月17日閲覧。
- ^ “株式会社IHIエアロスペース 技術紹介 液体推進系の研究開発 (HTML)”. IHIエアロスペース. 2010年10月17日閲覧。
- 1 GXロケットとは
- 2 GXロケットの概要
- 3 LE-8エンジン
- 4 関連項目
GXロケット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 14:23 UTC 版)
第1段にアトラス V のコモン・コア・ブースター、第2段にLNG/LOXを推進剤とする新型ロケットエンジンを使用したGXロケットの開発がアメリカと日本の共同で行われ、初号機は2012年にアトラスVで使用されるヴァンデンバーグ空軍基地のSLC-3E発射台から打ち上げられる予定だった。2009年12月、GXロケットの計画は中止された。LNGを燃料とするエンジンの開発は他の目的のために継続されている。
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GXロケット
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詳細は「GXロケット」を参照 以前JAXAで開発していたGXロケットは、1段目にロッキード・マーティンが生産するアトラスIIIと新規開発の2段目を使用するものだった。種子島宇宙センターから2010年夏に打ち上げる予定だった。 しかしながら2009年に引退したアトラスIIIの代わりにアトラスVのコモン・コア・ブースターを1段目に使用するように再設計することになり、初打ち上げは2012年にヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げる予定になった。迷走の挙句、この計画は中止された。
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「GX ロケット」の例文・使い方・用例・文例
- ロケットの発射の秒読みをする
- ロケットは高度を失い地に落ちた
- 彼らは宇宙の探査のためにロケットを打ち上げた
- 彼らはロケットのエンジンに点火した
- 液体燃料ロケット
- 多段式ロケット
- ロケットは月を回る軌道に乗っている
- ロケットは打ち上げの準備ができている
- 宇宙ロケット
- ロケットを打ち上げる
- ロケットが発射台から上げられた
- 宇宙にロケットを打ち上げる
- 3段ロケット
- ロケットが発射した
- 彼らはそのロケットのサブスケール型で実験した。
- ロケットを発射する
- 発射整備塔がロケットから離れた。
- 月ロケットの打ち上げは成功した。
- 彼はロケット研究家になって宇宙を探検したいと思っている。
- ロケット発射指揮者はそのロケットを発射した。
固有名詞の分類
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