GMPLS
Generalized Multi-Protocol Label Switching
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/13 03:09 UTC 版)
Generalized Multi-protocol label switching (GMPLS) は、光通信ネットワーク上で多様な通信プロトコルを統合して経路制御する技術である。MPLSをIP以外にも適応可能なように拡張するものでIETFで標準化がすすめられている。また、日本国内においてはPILを中心として、米国においてはISOCOREを中心として相互接続性検証や標準化への貢献が進められてきている。
- 1 Generalized Multi-Protocol Label Switchingとは
- 2 Generalized Multi-Protocol Label Switchingの概要
GMPLS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 09:23 UTC 版)
「Multi-Protocol Label Switching」の記事における「GMPLS」の解説
MPLSではラベルスタックという明示的なラベル識別子を各データグラム内に記述する。ルーティングやラベル配布などのアーキテクチャは、これがSDH/SONETにおけるタイムスロット位置や、WDM通信における光の波長のような、「暗黙的なラベル」であっても通用する、との考えのもとにGeneralized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS) へと拡張されている。 GMPLSの発足当初は、光クロスコネクト(OXC; optical cross connect、またはPXC; Photonic cross connect)がその制御の主な対象として議論されていた。OXCとPXCの使い分けは明確ではないが、完全に光で、つまりアナログ的に処理するものをPXC、一旦電気信号に変換し、デジタル的に処理するものをOXCと呼ぶ傾向がみられる。 しかし、2006年現在、GFP/VCAT/LCASといった次世代SDH/SONET(もしくはOTN)機能を搭載し、IP (POS)、イーサネット、ファイバーチャネル、InfiniBandなど多様なプロトコルを柔軟に収容、伝送、経路制御する装置群が台頭しつつある。これらの装置群は、MSSP (Multi Service Switching Platform)/MSTP (Multi Service Transport Platform)/MSPP (Multi Service Provisioning Platform) と呼ばれ、その機能の違いにより区別される。3つを総称してMSxPと呼ぶこともある。MSTPの中にはROADM (Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer) やPXCの機能を統合したものもある。現時点でも同一メーカーのMSxP間ではGMPLSを使用することが一般的であり、今後は、MSxPがGMPLSの主な担い手となるのではないかと予想される。 GMPLSは、MPLSを拡大した考え方であり、GMPLSはMPLSを内包する。GMPLSにより拡張されたSDH/SONETなどのいわゆる伝送ノード (Transport Node) への制御性を、伝送網 (Transport Network) 内に閉じて利用するという考え方もあり、これはT-MPLS(英語版) (Transport-MPLS) と呼ばれる。T-MPLSでは、従来のMPLS網との連携は考えず、伝送網の管理のみにGMPLSアーキテクチャを利用する。
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