EF18形とは? わかりやすく解説

EF18形(32 - 34号機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:09 UTC 版)

国鉄EF58形電気機関車」の記事における「EF18形(32 - 34号機)」の解説

32号機から34号機は半製品状態だったものを設計変更して、貨物用機関車のEF18形電気機関車として就役した。 東芝府中工場製造されていた32号機から34号機の3両は1949年昭和24年初頭には完成間近の状態だったが、ドッジ・ライン影響就役保留された。その後2年間に渡って東芝デッドストック状態に置かれることになった3両は、貨物用機関車として転用されることになった牽引力確保のため、歯車比EF15形並の低速形としたが、先輪が多い分だけ動輪軸重不足するため車内にデッドウェイト(約15 t)を積載して補ったこのためEF58形では12.4 tだった動輪軸重は14.5 tに増加したが、先輪などの余剰重量が多いため絶対的な牽引力EF15形よりも劣っていた。車体補強されたほか、低速での重貨物牽引による負荷増大備えて抵抗器冷却のための通風口追加などの措置施されている。またデッキについても旧EF58形簡易構造から、重連時に備えて先端部まで伸びた形態変更された。EF58形初期形全車車体更新受けた後も旧EF58形外観を残す貴重な存在であったが、オリジナル形のEF58形比べると側窓が増えており、新車体でありながら側窓の多い3536号機との共通点見られる東芝府中工場留置されている32・33号機の車体写真雑誌鉄道ファン1984年1月号に掲載され側面ナンバープレート確認されている。 形式番号EF58形として計画されていた番号そのまま受け継ぎ下一の8をそのまま直流旧型高速を表す50番台の「58」を直流旧型低速10番台の「18」とした。この3両によりEF58形では32号機から34号機まで欠番生じている。将来EF58形への再改造視野入れてたようだが、最後まで実現しなかった。 1951年昭和26年5月に3両すべてが就役し、東海道本線などで貨物列車牽引静岡県内駅構内入換作業の他、機関車不足した機関区貸し出され運用されたが、1979年昭和54年)に浜松機関区廃車され、すべて解体廃棄されており、現存機存在しない

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