D-アミノ酸オキシダーゼ
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D-アミノ酸オキシダーゼ(D--amino acid oxidase, DAAO, DAO, OXDA, DAMOX)は、補因子としてFADを含むペルオキシソーム酵素の一つである。酵母菌からヒトにかけて、広く存在する[1]。しかし、バクテリアと植物には存在しない。この酵素はD-アミノ酸を相当するイミノ酸に変換し、同時にアンモニアと過酸化水素を合成する。
- ^ Pollegioni L, Piubelli L, Sacchi S, Pilone MS, Molla G (June 2007). “Physiological functions of D-amino acid oxidases: from yeast to humans”. Cell. Mol. Life Sci. 64 (11): 1373–94. doi:10.1007/s00018-007-6558-4. PMID 17396222.
- 1 D-アミノ酸オキシダーゼとは
- 2 D-アミノ酸オキシダーゼの概要
D-amino acid oxidase (DAAO)
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「遺伝子組み換え作物」の記事における「D-amino acid oxidase (DAAO)」の解説
DAAO(EC 1.4.3.3, 反応)は赤色酵母Rhodotorula gracilis由来のDAO1にコードされているものを利用。多くのD-アミノ酸(D-amino acids)をα-ケト酸(α-keto acids: 2-オキソ酸(2-oxo acids))に変換できる。D-アラニン(D-Ala), D-セリン(D-Ser)は毒性を持ち、DAAOによって解毒されるため、形質転換体をpositive selectionできる。(D-Alaからピルビン酸(pyruvate), D-Serから3-ヒドロキシピルビン酸(3-hydroxy pyruvate)へ解毒、α位の炭素の光学活性が無くなる。)。D-イソロイシン(D-Ile), D-バリン(D-Val)の毒性は低いが、それらのα-ケト酸は毒性を持つ。そのため、部位特異的な組換えによりDAO1が形質転換体から除去された組換え体をnegative selection可能である。また、後述のcotransformationにおいては、この酵素遺伝子だけを選択マーカー遺伝子として用いても培地に加えるD-アミノ酸を変えるだけでpositive selectionもnegative selectionもを行える。
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