1中全会の開催
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 23:04 UTC 版)
「中国共産党第十三期中央委員会第一回全体会議」の記事における「1中全会の開催」の解説
前日まで行われていた第13回党大会で鄧小平、陳雲らが中央委員から退いて幹部の若返りを果たし、趙紫陽が総書記代行から正式に総書記に就任した。 趙紫陽が会議を主催し、趙紫陽、李鵬、喬石、胡啓立、姚依林が政治局常務委員に選出された。 政治局入りする予定だった鄧力群は鄧小平の意向で政治局候補委員に格下げされた上、中央委員選挙でも落選したため政治局候補委員はおろか中央委員にもなれなかった。また、中央宣伝部長を解任された朱厚沢も中央委員選挙で落選している。一方、総書記職を追われた胡耀邦は中央委員選挙で高い得票率を獲得し、政治局委員にも再選された。胡自身は中央委員選挙では反対票を投じている。 鄧小平が中央顧問委員会主任を引退し、代わって陳雲が後任に、薄一波、宋任窮を副主任とする決定が行われた。常務委員入りが予定されていた鄧力群はここでも惨敗し、一般の委員にしかなれなかった。 1989年5月16日に趙紫陽がミハイル・ゴルバチョフソ連書記長に明かしたところによると、政治局の重要決定は鄧小平に最終決定を委ねる決議を採択し、第13回党大会で「中央軍事委員会主席は中央政治局常務委員から選出する」との条文を削除して鄧が院政を敷く担保とした。また、楊尚昆と薄一波にはオブザーバーとして政治局常務委員会に出席する権限が与えられたため、合法的に介入する手段を与えることになった。
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