麒麟とキリン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 15:48 UTC 版)
「キリン#人間との関係」および「瑞応麒麟図」も参照 明の鄭和による南海遠征により、分遣隊が到達したアフリカ東岸諸国から実在動物のキリンをはじめ、ライオン・ヒョウ・ダチョウ・シマウマ・サイなどを帰国時の1419年に運び[要出典]、永楽帝に献上した。永楽帝はとくにキリンを気に入り、伝説上の動物「麒麟」に姿が似ていたこと、また現地のソマリ語で「首の長い草食動物」を意味する「ゲリ」[要検証 – ノート]の音に似ていたこともあり、“実在の麒麟”として珍重したと言われる(ただしその信憑性は明らかではない)。 以上の永楽帝の一件以後、中国の学者たちはキリンが「麒麟」ではないことを理解していたが、日本語においては、明治時代の田中芳男ら博物学者たちによる訳語制定のなかで「麒麟」が訳案として持ちだされ、最終的に「麒麟」が採用された。また、日本語だけでなく朝鮮語においてもキリンは「麒麟」(기린、麒麟、文化観光部2000年式:girin、マッキューン=ライシャワー式:kirin)と呼ばれている。一方で、中国語ではキリンは「麒麟」ではなく「長頸鹿」(“長いくびの鹿”、繁体字: 長頸鹿、簡体字: 长颈鹿、拼音: chángjǐnglù)と呼ばれている。
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