静電誘導による誘導障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/22 08:45 UTC 版)
静電誘導による誘導障害は、主に高圧送電線の下を通りかかった人が刺激を受けたり、付近の回線に異常電流が流れたりする形で現れる。このことから高圧送電線の直下では電界の強さが3 キロボルト毎メートル を超えないように規制されている。また、通信線に対しては電圧60 キロボルト以下では12 キロメートルあたり2 マイクロアンペア、60 キロボルト超では40 キロメートルあたり3 マイクロアンペアを超えないことと規定されている。 対策としては、送電線の高さを高くして地上における電界の強さを一定値以下に抑えることが基本である。このため電圧が高い送電線ほど高い位置に設置される。また、送電線が2系統並んでいるところでは、双方の相配列を逆に並べる逆相配列が採用される。静電シールドのような適切な遮蔽や接地も有効である。
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