なん‐ぴん【難▽平】
難平(なんぴん)
難平(なんぴん)
損失を平均するという意から転じて、相場の上下に応じて売買の値段を平均して相場を仕掛ける平均売買法のことをいいます。すなわち、当初から大量の建玉を仕掛けることはせずに、売りの場合には高値になるにしたがって売り玉を漸次増加して平均売値段を引き上げ、また、買いの場合には安値になるにしたがって買い玉を漸次増加して平均買値段を引き下げることにより、反落または反騰のときの利益を増大させる売買方法のことをいいます。難平
読み方:なんぴん
- 取引所の語。損失をしたるに係らず重ねて同じ事をする事。売りて損したるに係らずまた売り込むを、なんぴんうり、買ひて損失せるに係らずまた買ふを、なんぴん買ひといふ。
- 売玉にしろ買玉にしろ不利となつた場合、建玉を殖やして値段を平均すること。
- 相場が高くなればなるほど売り、安くなればなるほど買増して平均することをいふ。〔相場語〕
- ナンピン。売玉又は買玉の不利となつた場合建玉を殖して値段の平均をとること。
- 〔経〕取引所用語。相場が見込違ひとなつたとき当初の思惑を固執すること、例へば「買なんぴん」とは、相場の買値より下落したとき、更に買乗せて損失を少くすること、をいふ。
- コヂツケて「難平」と書いてゐるが売りにも買ひにも使ふ言葉で買ひの場合は不利益なる立場にありながら買下がつて買値段の平均をはかり、売りの場合はその反対に売玉の値段を平均して引上げて行くことをいふ。
- 相場を自己の有利に平均して売買すること。
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