隈取り

デジタル大辞泉

くま‐どり【^×隈取り／^×暈取り】

読み方：くまどり

［名］(スル)

１ 陰影や濃淡などで境目をつけること。また、そのもの。

２ 東洋画で、輪郭に沿って、水墨や彩色をぼかして描くこと。立体感などを表す効果がある。暈渲(うんせん)。

３ 歌舞伎で、人物の性格や表情などを強調するために施す化粧法。赤・青・黒色などの線で顔面を彩ること。また、その模様。

日本語活用形辞書

隈取り

読み方：くまどり

ラ行五段活用の動詞「隈取る」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。

終止形

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隠語大辞典

隈取り

読み方：くまどり

1. 筆を以て顔へ紅、白粉（おしろい）、油墨（あぶらずみ）、朱土（しゆど）等を適宜に按配して色取ることで、『暫』や、『菅原』の車引（くるまびき）に現れる梅王（うめわう）、松王（まつわう）、桜丸（さくらまる）の如き皆この隈取（くまどり）を施す。〔歌舞伎〕
2. 歌舞伎芝居の役者が扮する時に顔につける彩色のことをいふ。隈取りには一本隈二本隈、公家隈、変化隈など多くの種類がある。

分類 歌舞伎

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ウィキペディア

隈取

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/10/27 17:10 UTC 版)

隈取（くまどり）とは、歌舞伎独特の化粧法のことである。初代市川團十郎が、坂田金時の息子である英雄坂田金平役の初舞台で、紅と墨を用いて化粧したことが始まりと言われる。芝居小屋などにおいて、遠くの観客が役者の表情を見やすくする効果がある。なお、隈取は「描く」ではなく「取る」と表現される。

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「隈取り」の例文・使い方・用例・文例

• 隈取りというのは歌舞伎で役柄を誇張するために役者の顔に赤, 青,茶,黒の彩色を施す独特の化粧法である.
• (歌舞伎で)青隈という隈取り
• 俳優の隈取りを紙や布に押し写したもの
• 火焔隈という,歌舞伎の隈取り
• 蟹隈という,歌舞伎の隈取り
• 隈取り
• 歌舞伎において,筋隈という隈取り
• 猿隈という,歌舞伎の隈取り
• 歌舞伎の癇癪筋という隈取り
• 歌舞伎における妖怪変化の隈取り