防犯環境設計とは? わかりやすく解説

防犯環境設計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/26 01:55 UTC 版)

防犯環境設計(ぼうはんかんきょうせっけい、英: Crime Prevention Through Environmental Design)とは、犯罪者が犯行をあきらめるような物理的デザインである。略して、「セプテッド」(CPTED)と呼ばれている。犯罪学的には、犯罪機会論のハード面を担っている理論である[1]


  1. ^ 小宮信夫(2005)『犯罪は「この場所」で起こる』光文社:49-50頁。
  2. ^ 小宮信夫(2017)『写真でわかる世界の防犯 ―遺跡・デザイン・まちづくり』小学館:36頁。
  3. ^ Jacobs, Jane (1961). The Death and Life of Great American Cities. New York: Random House.(ジェイン・ジェイコブズ(2010)山形浩生訳『アメリカ大都市の死と生』鹿島出版会)。
  4. ^ Newman, Oscar (1972). Defensible Space: Crime Prevention Through Urban Design. New York: Macmillan.(オスカー・ニューマン(1976)湯川利和・湯川聡子訳『まもりやすい住空間 ―都市設計による犯罪防止』鹿島出版会)。
  5. ^ Jeffrey, Ray C. (1971). Crime Prevention Through Environmental Design. Beverly Hills, CA: Sage.
  6. ^ Crowe, Timothy D. (1991). Crime Prevention Through Environmental Design(ティモシー・クロウ(1994)猪狩達夫監修・高杉文子訳『環境設計による犯罪予防』都市防犯研究センター)。
  7. ^ 小宮信夫(2013)『犯罪は予測できる』新潮社:158頁。
  8. ^ 小宮信夫(2013)『犯罪は予測できる』新潮社:158-162頁。
  9. ^ 都市防犯研究センター(2003)『防犯環境設計ハンドブック ―住宅編』JUSRIリポート別冊第17号。警視庁福岡県などのホームページ。
  10. ^ 小宮信夫(2021)「新型コロナウイルス感染症と犯罪機会論――リスクとクライシスをめぐるフレーム分析――」『警察政策』23巻:134-155頁。
  11. ^ National Crime Prevention Council (2003). Crime Prevention Through Environmental Design Guidebook. Singapore Police Headquarters, p. 3.
  12. ^ 小宮信夫(2013)『犯罪は予測できる』新潮社:171頁。
  13. ^ a b 小宮信夫(2017)『写真でわかる世界の防犯 ―遺跡・デザイン・まちづくり』小学館:102頁。
  14. ^ YouTube「20分でわかる犯罪機会論の3本柱」『小宮信夫の犯罪学の部屋』
  15. ^ 小宮信夫(2017)『写真でわかる世界の防犯 ―遺跡・デザイン・まちづくり』小学館:70頁。
  16. ^ 小宮信夫(2017)『写真でわかる世界の防犯 ―遺跡・デザイン・まちづくり』小学館:108-116頁。
  17. ^ Newton別冊『心理学 実践編』(2021年3月5日)ニュートンプレス:139頁。


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防犯環境設計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 13:05 UTC 版)

犯罪機会論」の記事における「防犯環境設計」の解説

ジェイコブズは、1961年に『アメリカ大都市の死と生』を著し当時都市開発常識であった住宅高層化」に異議唱えた。彼女は、都市の安全を守るのは「街路への視線」であり、高層住宅という機械仕掛け都市犯罪誘発する警鐘鳴らした。その予見通り、「住宅高層化」の象徴であったセントルイスプルーイット・アイゴー団地犯罪の巣と化し爆破解体されてしまった。 その惨状目撃した建築家オスカー・ニューマンは、ニューヨーク大学移った後、1972年に『防御可能な空間防犯都市設計』を著す。ジェイコブズ都市景観中に見出した防犯要素は、ニューマンによって防犯建築の手法へと具体化されたわけである。この「防御可能な空間」の理論からスピンオフしたのが、「防犯環境設計」の理論である。

※この「防犯環境設計」の解説は、「犯罪機会論」の解説の一部です。
「防犯環境設計」を含む「犯罪機会論」の記事については、「犯罪機会論」の概要を参照ください。

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