鍋立山トンネルとは? わかりやすく解説

鍋立山トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/09 21:24 UTC 版)

鍋立山トンネル(なべたちやまトンネル[6])は、北越急行ほくほく線まつだい駅 - ほくほく大島駅間の新潟県十日町市上越市の境界にある鍋立山を貫く全長9,116.5 mの鉄道トンネルである。トンネル内に列車交換用の儀明信号場が存在する。着工から完成までに工事が凍結されていた4年程を含め、21年11ヶ月近くを要した屈指の難工事のトンネルとして知られる。


注釈

  1. ^ 可燃性の坑内ガス又は炭塵の存在する炭坑坑内において使用される鉱山坑内用品検定規則の種類別検定試験に合格した爆破薬のこと。
  2. ^ 中工区その2の34 km079 mから34 km319 mまでの140 mは中工区その1と範囲が完全に重複しているが、これは「強大な地圧に挑む (1) 北越北線鍋立山トンネル」p.14において都合により底設導坑のみ施工し切り広げを中止しているとされている区間と一致している。また、中工区その2の34 km651 m - 34 km711 mの60 mは、儀明斜坑から見て中工区その3よりも出口に近く、施工も中工区その3より後になっており、この理由ははっきりしない。中工区その4と中工区その5は中工区その6より儀明斜坑から見て入口側にあるが、これは東工区側から迎え掘りを行っており、施工順の番号になっている。
  3. ^ 1993年(平成5年)11月19日にNHKスペシャル枠で放送された「テクノパワー〜知られざる建設技術の世界」第4回「トンネル・地底を支える」では、鍋立山トンネルの工事が難航していることが放映され、TBMの隙間から土砂が溢れ出る様子や、TBM自体が土圧により破壊される様子、当時の日本鉄道建設公団松代鉄道建設所長のインタビューなどが紹介された。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 「回顧21年3カ月 北越北線・鍋立山トンネル掘削完了」p.766
  2. ^ a b c 『三セク新線高速化の軌跡』p.217
  3. ^ a b c d e f g h i 『北越北線工事誌』p.157
  4. ^ a b c 「活動褶曲に挑戦する 鍋立山トンネル(中)工事」p.18
  5. ^ a b c d 『北越北線工事誌』pp.7 - 8
  6. ^ トンネル調査 P.173 (北海道地質調査業協会)
  7. ^ a b 『北越北線工事誌』p.2
  8. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』pp.148 - 149
  9. ^ 『北越北線工事誌』p.3
  10. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』pp.144 - 148
  11. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』pp.149 - 150
  12. ^ a b 『三セク新線高速化の軌跡』pp.149 - 155
  13. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』p.150
  14. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』p.151
  15. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』pp.151 - 153
  16. ^ a b c d 『北越北線工事誌』p.155
  17. ^ a b 「鍋立山トンネルの施工」p.69
  18. ^ 「鍋立山トンネル周辺の泥火山の活動と膨張性地山の成因」p.500
  19. ^ a b c d 「鍋立山トンネル周辺の泥火山の活動と膨張性地山の成因」p.502
  20. ^ 「鍋立山トンネル周辺の泥火山の活動と膨張性地山の成因」pp.508 - 509
  21. ^ 『北越北線工事誌』p.306
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  23. ^ a b 『北越北線工事誌』p.353
  24. ^ 『北越北線工事誌』p.348
  25. ^ a b c d 『北越北線工事誌』p.224
  26. ^ 『北越北線工事誌』p.349
  27. ^ 『北越北線工事誌』p.351
  28. ^ a b 『北越北線工事誌』p.159
  29. ^ 『北越北線工事誌』pp.348 - 351
  30. ^ 『北越北線工事誌』巻頭地図
  31. ^ ほくほく博士 5 ほくほく線の高速運転を支える設備 - ウェイバックマシン(2014年2月26日アーカイブ分)
  32. ^ 「膨張性地山におけるNATMの施工」p.137
  33. ^ a b c d e f g h i 『北越北線工事誌』p.162
  34. ^ a b c 「19年ぶりに導坑貫通の鉄道トンネル 北越北線鍋立山トンネル」p.20
  35. ^ 「19年ぶりに導坑貫通の鉄道トンネル 北越北線鍋立山トンネル」p.18
  36. ^ a b c 『北越北線工事誌』p.161
  37. ^ a b 『北越北線工事誌』p.160
  38. ^ 「鍋立山トンネルの施工」p.71
  39. ^ a b c d e f g h i j 「超膨張性地山へ再挑戦 北越北線鍋立山トンネル」p.37
  40. ^ 「北越北線鍋立山トンネルの施工」p.40
  41. ^ a b 『「動く大地」の鉄道トンネル』pp.150 - 151
  42. ^ a b c 『北越北線工事誌』p.225
  43. ^ a b 「鍋立山トンネルの施工」p.73
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  47. ^ a b c 『「動く大地」の鉄道トンネル』p.136
  48. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』p.218
  49. ^ a b 『「動く大地」の鉄道トンネル』pp.133 - 134
  50. ^ 「超膨張性地山へ再挑戦 北越北線鍋立山トンネル」p.36
  51. ^ a b c d e f g 「超膨圧トンネル掘削完了 北越北線鍋立山トンネル」p.8
  52. ^ 「回顧21年3カ月 北越北線・鍋立山トンネル掘削完了」pp.766 - 767
  53. ^ 「強大な地圧に挑む (1) 北越北線鍋立山トンネル」p.11
  54. ^ a b c 「強大な地圧に挑む (1) 北越北線鍋立山トンネル」p.12
  55. ^ 「強大な地圧に挑む (1) 北越北線鍋立山トンネル」pp.12 - 14
  56. ^ 「強大な地圧に挑む (1) 北越北線鍋立山トンネル」p.14
  57. ^ a b c d 「強大な地圧に挑む (2) 北越北線鍋立山トンネル」p.34
  58. ^ 「強大な地圧に挑む (2) 北越北線鍋立山トンネル」p.35
  59. ^ a b 「回顧21年3カ月 北越北線・鍋立山トンネル掘削完了」p.767
  60. ^ 「膨張性地山におけるNATMの施工」pp.137 - 138
  61. ^ 「膨張性地山におけるNATMの施工」p.139
  62. ^ 「鍋立山トンネルの施工」pp.72 - 73
  63. ^ 「悲願19年、遂に貫通!!」p.210
  64. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』pp.154 - 155
  65. ^ a b c 『三セク新線高速化の軌跡』p.216
  66. ^ a b c d e f 「鍋立山トンネル 着工から19年目に貫通した屈指の難工事」pp.47 - 48
  67. ^ a b 「北越北線鍋立山トンネルの施工」pp.43 - 46
  68. ^ a b 「鍋立山トンネルの施工」pp.75 - 78
  69. ^ 『「動く大地」の鉄道トンネル』p.161
  70. ^ a b c d e f g 「北越北線鍋立山トンネルの施工」p.47
  71. ^ 「北越北線鍋立山トンネルの施工」pp.47 - 51
  72. ^ 「悲願19年、遂に貫通!!」p.211
  73. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』p.219
  74. ^ a b 「鍋立山トンネル 着工から19年目に貫通した屈指の難工事」p.49
  75. ^ 『北越北線工事誌』p.22
  76. ^ 『三セク新線高速化の軌跡』p.220


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鍋立山トンネル

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北越急行ほくほく線」の記事における「鍋立山トンネル」の解説

まつだい - ほくほく大島間に位置する全長9,116.5メートルスノーシェッド13メートル含めて9,129.5メートル)のトンネルで、トンネル内に儀明信号場存在する東工区1,750.5メートル、中工区3,387.0メートル西工区3,979.0メートル分割して施工され東工区予定通り工期完成したが、西工区後半トンネル中央側)と中工区膨張性地山可燃性ガス湧出により苦しめられた。1973年昭和48年)に着工したが、1982年昭和57年)の工事凍結時点645メートルが未掘削残されており、工事再開後も日本トンネル工事史上未曽有とされる困難を極める工事となった最終的に1995年平成7年)に完成し途中中断期間を含めると21年11か月要した

※この「鍋立山トンネル」の解説は、「北越急行ほくほく線」の解説の一部です。
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