錦町線の電停変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 06:47 UTC 版)
「警察署前駅 (山梨県)」の記事における「錦町線の電停変遷」の解説
当電停のある舞鶴通り上の併用軌道線は、書類上は「錦町線」という独立した路線であった。この錦町線部分は開業当初電停の改廃が著しく、当電停もその改廃の果てに生まれた電停であった。 1932年11月の開業当初、ここにあった電停は「錦町」「県病院前」という電停で、いずれも当電停から南寄りに位置していた。翌1933年3月7日、当電停の北側すぐの交差点手前に「郵便局前」電停が開業し、この区間は、 郵便局前 - 錦町 - 県病院前 - 相生町 となっていた。 しかし、錦町電停と県病院前電停の間で電車が通過する際、すぐ近くの甲府地方裁判所に通過音が響いて公判に支障を来すとのことから、同年3月30日に錦町電停と県病院前電停を廃止して中間に「裁判所前」電停を設置。さらに郵便局前電停附近の交差点の交通が激しく乗降に危険であるという理由により、11月29日に安全な交差点の南に当電停が開業、入れ替わりに12月7日に郵便局前電停が廃止となった。これにより、 警察署前 - 裁判所前 - 相生町 と電停が再編し直され、様相を一変させた。 この再編された電停から裁判所前電停が消えたのが、廃止時の当電停のみという電停構成であった。裁判所前電停はかなり遅くまで線路平面図にも記されており、戦後まで何らかの形で残ったと考えられるが、その廃止は1950年以前であることだけしか分かっていない。いずれにせよ当初あった電停は全て淘汰されてしまい、皮肉にも一番遅く開業した当電停だけが天寿を全うすることにすることになったのである。
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