鋼橋
鋼橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 03:06 UTC 版)
鬼怒橋は下路曲弦鋼プラットトラス橋であり、スパン36.6メートルの15連のトラスで鬼怒川の両岸を結んでいる。15連と言う多径間トラス橋は、日本国内でも屈指の規模であり、本格的に近代的な材料・構造を取り入れた橋である。橋長は559.4メートル、幅員は6.4メートルである。橋脚は煉瓦円形ウェル2基の上に、迫石で補強したアーチ状の切石積を採用したラーメン構造で、木橋時代のものを嵩上げ・継ぎ足して利用している。この橋脚は堅牢で、2020年(令和2年)から行われている工事で補修されるのは14基のうち1基だけである。 設計者は栃木県技師の松田文衛、工事請負者は五月女倉蔵、上部桁の製作は横河橋梁が担当した。建設当時の技術力の高さと美観を兼ね備えた橋として、土木学会選奨土木遺産に選定された。宇都宮市まちなみ景観賞歴史文化部門の受賞理由は「橋梁の構造としての美しさと鬼怒川の自然との調和を併せもつ、歴史の感じられる景観」であることである。
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