都市間連絡用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 18:48 UTC 版)
夜行便、高速便を含む長距離路線のほか、空港連絡、学校や企業の送迎などに用いられる。 多くが観光貸切用に似た前扉で、前向きの座席、エアサスペンション(空気ばね懸架)、高出力エンジンを持つ。かつての国鉄専用型式では、エンジンのみならず、変速機も特注であり、一般の市販車とは異なる専用品であった。現在、長距離用の接客設備は二階建て、もしくはハイデッキ、トイレ付き、通路を挟んで2名 + 2名の4列、または独立3列シートが主流となっている。内装は観光貸切用に比べ、やや簡素で、業務用無線、降車ボタン、整理券発行機、運賃表、運賃箱などを装備する。 このほか近郊型ともいわれるハイデッキではない通常の床高さ(普通床)で、前扉もしくは中扉のみのものや、前扉以外に、中もしくは後扉を持つ2扉のものもある。近郊型は送迎用途の自家用(白ナンバー)や都市間連絡用のほか、都市部の深夜バスにも導入されている。自家用では運賃関連の機器は装備されない。 2 + 2の座席配置では通路に補助席を設ける場合もあり、古くは左右の座席袖から小ぶりの補助席を1脚ずつ展開し、主座席を含んで6人掛けとするものもあったが、現在では補助席もほとんどが大型化した1人掛けとなり、背もたれも頭あてのある2枚構成で、回転カム式のリクライニング機能を備えるものもある。 以前は、陳腐化した経年車の有効利用を目的に、普通床の1扉車(前もしくは中扉のみ)に扉を増設し、都市内用や近距離向けに改造される例も多かったが、現在では改造を受けずにほとんどが輸出されている。
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